飯田史彦と巡る フランス&スイス&イタリア 大自然と歴史と芸術の旅



《 第2巻 》

名峰「マッターホルン」攻略


= 8月18日(日) =




夜が明けて・・・




恐る恐る、窓辺に近寄ってみると・・・




おお!!

\(◎o◎)/

夜明けに輝く満月を従えて、
気高くそびえ立つ、マッターホルンの雄姿が!!




今日だけ素晴らしい快晴で、
明日からは、天気が悪化するとのこと!!

なんと幸運なのでしょう!!

o(^-^)o




しばらく見とれていると、やがて・・・

標高の高いマッターホルンにだけ、朝日が当たって・・・




素晴らしい「朝焼け」現象が!!

\(◎o◎)/

(月の動きが、時刻の推移を示していますよ)




これほどの絶景には、めったに、お目にかかれません!!

(感涙)\(>ω<。)/(感涙)




最高のハイキングを期待しながら、
元気いっぱいで朝食。

今日は高地で運動しますから、
たくさん食べて、心身の準備をしておかなくちゃね!




各国語の新聞も、用意してありますよ。

(日本語の新聞は、見当たりませんでしたが・・・)




雲ひとつない晴天のもと・・・

「いざ、山へ!!」

みんな、喜色満面で、登山鉄道の駅に向かいます。




駅前からも、昨日のような雲がかかっていない、
マッターホルンの山頂が、見えていますよ。

登山電車の終点まで、この好天が続きますように・・・




これが、「ゴルナーグラート登山鉄道」の駅舎。

「24分ごとに発車」と、書いてありますよ。




これが、路線地図を兼ねている、便利な乗車券。




ゴルナーグラート登山鉄道の開通は、1898年。

標高3089m(富士山8合目相当)のゴルナーグラート駅まで、
高低差1485mを、1時間近くかけて登ります。




ツェルマットの街並みの向こうに、
クッキリとそびえ立つ、天下の名峰!!







《 動画 》
「ゴルナーグラート登山鉄道から眺めるマッターホルン」
(クリックしてください)








おお!! \(゚o゚;)/

突然に視界が開けて、
マッターホルンの全容が、姿を現しましたよ。




しかも、真ん中を走っているのは、
ほとんどの登山者が挑戦する、「ヘルンリ稜」。

※ 「稜」とは、「稜線」(りょうせん)の略。


したがって、写真の真ん中の最下部に写っている、
横長のクリームがかった白色の建物が、
かの有名な「ヘルンリ小屋」のはず!!

\(◎o◎)/

ほとんどの登山者が、この小屋に泊まってから、
早朝3時〜4時頃に出発し、山頂を目指すのです。




拡大してみると・・・

写りは良くないのですが、間違いなく、
マッターホルンの登山基地:ヘルンリ小屋だっ!!

この小屋から山頂まで、片道5〜6時間もかかる、
長くて危険な「岩登り」が、待っているそうですよ。




これが、ヘルンリ小屋の近景・・・
(私が撮影したものではありません)

私の写真に写っている建物に、ソックリですよね!!

o(^-^)o




「ヘルンリ小屋」についての詳しい情報は、
こちらをクリックして、飛んで行ってくださいね。

あちこちクリックしてみると、
小屋の周囲の絶景や、内部の写真がたくさん出て来て、
とても興味深いですよ!!

(上部の「Hoernlihuette」や「EN」、
下部の「Facebook」などをクリックすると、
大量の写真が出てきたり、英語版になります)


********************


標高2300mを超えると、森林限界なので、
樹木の姿が消えていきます。




終点の1つ手前にある、「ローテンボーデン」の駅・・・

いったん終点の「ゴルナーグラート」駅まで行き、
展望台まで登った後で、また、この駅まで戻ってきますよ。




360度、どちらを向いても絶景が広がり、
いつでも、どこでも、シャッターチャンス!!






終点の「ゴルナーグラート駅」を降りて、
みんな一斉に、目指すは展望台。




3本のレールのうち、中央のレールには、
車体が滑らないように、ギザギザがついていますよ。




ここは、富士山の8合目に相当しますから、
さすがに、酸素が薄く感じられます。




ツェルマット、マッターホルン、ゴルナーグラートの位置関係は、
このようになっていますよ。




急坂を登りながら、振り返ると・・・

「マッターホルン」「氷河」「駅舎」の豪華3点セットが、
素晴らしい光景を、創り出してくれています。




ゴルナーグラート展望台のカフェは、まだ営業前のようですね。






この小屋は・・・

う〜ん、何でしょうか? (;^ω^)




さらに登って、展望台の最高地点まで、たどり着きましたよ。

マッターホルンは、標高4478m。
(富士山は、3776m)




これが、有名な「ゴルナー氷河」の流れ・・・

「氷の河」と書くように、少しずつ、
下流に向かって、流れて(移動して)いるのです。




このあたりの「流れ」具合を見ると、
いかにも、「川」(河)という感じですよね。




氷河の上には、4000m級の山々が、
ズラリと並んでいますよ。




う〜ん、この険(けわ)しすぎる絶壁は・・・

できれば、登りたくないですねぇ(笑)。




展望台の反対側に移動してみると、
こちらには、氷河の代わりに、湖が・・・

こちら側は、おそらく気温が高いのでしょうね。




次の写真の左下に、赤い服を着て撮影中の私が、写っております。

(お客様が、ご自分のカメラで撮影し、私にくださった写真です)




世界各国から訪れてきた、100人以上の人々が、
さまざまな言語で、歓声を上げていますよ。








《 動画 》
「ゴルナーグラートから見回す360度のアルプス展望」
(クリックしてください)


※ 登山ガイドさんが撮影くださった映像であり、
途中で、写真撮影中の私の後ろ姿も写っていますから、
探してみてくださいね!







最高の天気に恵まれて、誰もが、本当に幸せそう!!




次の右側(2枚目)の写真に、撮影中の私が写っております。

(お客様が、ご自分のカメラで撮影し、私にくださった写真です)

もちろん、次の左側(1枚目)の写真は、私が撮影&加工したもの・・・

同じ場面の2つの写真を比較すると、画質の違いが、よくわかりますね。

私が撮影した、この旅行記の全ての写真は、
まるで「3D(縦・横・奥行を感じさせる)映像」のごとく、
「立体的な視覚効果」と「臨場感」をもたらすように、
3種類のパソコンソフトを併用した独自技術で、
1枚ずつ手作業で加工してあるんですよ。

すべての写真の撮影で使用したのは、
ごく普通の電気屋さんで売っている、わずか2万円台のデジカメ・・・

したがって、私は自分のことを、
プロ級の高度で高価な機材を活用する「カメラマン」ではなく、
パソコン上の編集・加工の技術で勝負する、
「フォト・アーティスト」であると自称しています。

しかも、私が写真を編集・加工する際の方針は、
「眼で見た実景ではなく、心に映った感覚(心象)を表現する」
ことなので、絵画でいう「印象派」と、共通しているのです。

2枚の写真を比べると、私が撮影・編集・加工した写真の方が、
立体感と臨場感に満ちていることを、おわかりいただけるのでは?

(画質に優劣は付けられないので、目的と好みの問題ですよ)




お客様からの、いただきものです・・・

この時の表情としては、
「太陽に近く、日差しが強いので、まぶしがっている」
という状況ですが、ご機嫌です(笑)。




こんな山の上なのに、
可愛らしい教会まで、建ててありますよ。




9時55分までに、展望台から駅舎まで降りて・・・




「ゴルナーグラート駅」から1つだけ下にある、
「ローテンボーデン駅」まで移動します。




次の写真の右下に、乗車の列に並ぶ私が、写っております。

(お客様が、ご自分のカメラで撮影し、私にくださった写真です)




これから始めるハイキングに備えて、
カロリーを蓄えておかなくちゃね。




「ローテンボーデン」駅から、「リッフェルベルク」駅まで、
距離3キロ弱、所要1時間程度を、歩いて下山しますよ。






駅前に建つ、この小屋は・・・

機材などが置いてある、「駅舎」の一種でしょうか?

よく見ると、壁に十字架が描いてあるので、
「礼拝所」を兼ねている可能性もありますが・・・

それとも、もしかすると、
「登山者たちの無事を祈る十字架」なのでしょうか?




これは、みんなで相撲のシコを踏んでいるのではなく、
登山ガイドさんの御指導で、準備体操をしているのです。

大真面目に体操している人もいれば、
テキトーに済ませている人も・・・

それぞれの性格が、にじみ出ていますよねぇ(笑)。




次の写真(みんなで背伸びをしている光景)の、
真ん中ちょっと右手にいる、青い帽子の女性・・・

これから、待ちに待ったハイキングだというのに、
いったい、どうなさったのでしょう?

1人だけ、しょんぼりと立ちすくんでいて、
この有名な作品に、ソックリだと思いませんか?

(ルーヴル美術館の至宝「しょんぼり木像」)






私はと言えば・・・

ふだん京都の街なかを歩いているのと同じ、
いつものクロックスのサンダル。

現地在住の登山ガイドさんから、
「岩場もありますが、それで大丈夫なんですか?」と、
真顔でビックリ仰天されてしまいました(笑)。

一応、赤くて厚地の派手なソックスを履いて、
それなりに足を防護しているつもりなのですが・・・


実は私、講演会も、
クロックスのサンダルで行っております(笑)。

(大学教授時代には、リーガルの本革靴を履いておりましたが、
臨死体験を境にして、「卒業」いたしました)




さあ、この標識を越えたら・・・

いよいよ、「山歩き」の始まりですよ!!




レンガ色の服と赤いリュックに、黒い帽子を被り、
サンダル履きで歩く後ろ姿は、まさしく、この私です。

(お客様が、ご自分のカメラで撮影し、私にくださった写真です)





私の大好きな名作映画、
『サウンド・オブ・ミュージック』の、
ラストシーンに出てくる光景も、
まさに、こんな感じでしたよね!






「これほど見事に晴れ渡る日は、この夏では初めてですし、
年間を通じても、数日しかありませんよ!!」

と、登山ガイドさん(女性)も、大興奮。

「これほどの日には、ガイドの仕事なんかしていないで、
正直、マッターホルンに登りにいきたいです(笑)」

と、笑いをとりながらも、その表情は真剣・・・

間違いなく、100%の本心でしたよ。






あっ、湖が、見えてきました!!

湖面に映る「逆さマッターホルン」で有名な、
「リッフェルゼー」では?




夢にまで見た、「逆さマッターホルン」の姿・・・

想像していたよりも、はるかに雄大&美景でした!!




最高の天気、最高のマッターホルンに、ぼう然と感涙中の私。

(お客様が、ご自分のカメラで撮影し、私にくださった写真です)

私の赤いリュック、けっこう可愛いでしょ?(笑)





旅の仲間たちも、歓声を上げながら、
喜色満面で、湖畔に集まってきましたよ。

リッフェルゼー(リッフェル湖)は、
鉱物が溶け込んでいて、水が黒っぽいため、
その湖面が、鏡のようになるのだそうですよ。




さすがは、「アルプスの女神」・・・

見てくださいよ、この気品あふれる美しさを!!




白くて可愛らしい花々(和名:ワタスゲ)が、
幻想的な光景を、かもし出していますね。




私のそばにいた男性が、ひと言、

「極楽浄土ですねぇ・・・」




なんと、こんなに冷たい水の中にも、
水草が生えて、お魚が泳いでいますよ。




写真では、すぐそこに対岸が見えますが、
実際に歩くと、けっこう距離があるんですよ。




「こんなに高い山の上なのに、いったい、どこから来たの?」

たくさんのお魚に、ビックリ仰天する人々。




足元の地面状況も、刻々と変わります。






列の先頭と最後尾との差が、かなり開いて来たので、
先頭を歩くガイドさんが、頻繁に後方を確認します。




ガイドさんの目が届かない、後方集団の方々は、
楽しそうなマイペースで、のんびりとしたものですねぇ(笑)。




おや?

もうひとつ、別の湖が、見えてきましたよ。




私の可愛らしいリュックから、
愛用の「大きな黒ウチワ」の握り部分が、はみ出していますね。

(お客様が、ご自分のカメラで撮影し、私にくださった写真です)




この美しすぎる湖の名前は・・・

忘れてしまいました・・・ m(_ _)m

たぶん、「ウンターリッフェルゼー」だったような・・・

(リッフェルゼーの下方にある湖、という意味)

「ゼー」は「湖」のことなので、
日本語にすると、「下(しも)リッフェル湖(こ)」ですね。




前方の「道しるべ」を撮影するために近寄っていくと、
一足早く、見知らぬ女性登山家が、右側の道から現れて・・・




・・・しばらくの間、1人きりで、たたずんでいるのを発見。

その姿が、モデルのようにカッコイイので、思わず、
道しるべと一緒に、激写してしまいました。

勝手に撮影してしまって、ごめんなさい・・・

m(_ _)m




この写真を撮影中の私が、これ・・・

(お客様が、ご自分のカメラで撮影し、私にくださった写真です)

その証拠に、登山家さんの影が、写っていますよ(笑)。





「このあたりは、よく、マーモットが出るんですよね」と、
登山ガイドさんが、周囲を観察。




ガイドさんによると、
この穴は、「マーモットの巣」だそうですよ。

マーモットは、リス科の小動物で、
ウサギとリスとネズミを足して、3で割ったような姿。




これが、アルプスマーモット!

(私が撮影したものではありません)

う〜ん、なんというか・・・

こんな顔の人って、いますよねぇ(笑)。

今にも、日本語で話しかけてきそうで、
なんだか怖い・・・(笑)




すると、数十メートル先に、
可愛らしい、2匹のマーモットが出現!!

そのうち1匹を、なんとかカメラに収めましたが、
動きが速すぎて、輪郭(りんかく)だけに・・・

う〜ん、これでは・・・

ツチノコやネッシーや雪男と同じジャンルの、
「謎の未確認動物」の一種ですよねぇ(笑)。




小さな高山植物たちも咲いているので、
時おり歩みを止めて、鑑賞してみましょう。




気がつくと、いつの間にか、マッターホルンが、
ずいぶん近づいてきていますよ。

なんと、これまで、
マッターホルン登山中に命を落としたクライマーの数は、
「500人」を越えるそうですよ。

しかも、決して昔の話ではなく、
現在でも、死亡事故が絶えないとのこと・・・

近年でも、10年間で600人程度もの負傷者が出ており、
夏のピーク時には、ほぼ毎日、遭難事故が起きるとのこと・・・




こんな危険なところに、
命がけで登ろうとする人がいるとは・・・

勇敢(ゆうかん)というか、何というか・・・

凡人の私には、難しすぎて、言葉にできません。




写真ではわかりませんが、かなりの風が吹いていますよ。

帽子が飛びそうなので、皆さん、押さえたり、脱いだり・・・






おや?

向こうの山の山頂付近に、何か、建物が見えますよね?




その建物を拡大してみると・・・

なんと、ロープウェイの駅でした!!

\(◎o◎)/

よくもまあ、こんな山頂に、駅を建設できたものです・・・

人間の執念というのは、ものすごいですねぇ(笑)。




遅れていた後方集団も、追いついてきましたよ。




おや?

向こうの氷河の上に、人工物のようなものが・・・

(写真の中央から少し左のあたり)




拡大してみると・・・

なんと、ロープウェイではありませんか!!

(゜ロ゜ノ)ノ

よくもまあ、こんな所に、ロープウェイを架けたものですねぇ・・・




なにしろ標高が高いので、しだいに、
頭痛など、「高山病」の症状が出る人々も・・・




この可愛らしい後ろ姿は・・・もちろん私です(笑)。

(お客様が、ご自分のカメラで撮影し、私にくださった写真)





《 動画 》
一緒に歩いている気分になれるハイキング体験
(クリックしてください)







見晴らしの良い峠で、ひと休みしましょうか。




写真では、のんびりと休んでいるように見えますが・・・

とにかく、もの凄い風なんですよ!!





《 動画 》
ハイキングの途中で見回す360度の大パノラマ
(クリックしてください)







1時間ほどのハイキングを終えて・・・

眼下に、目的地の駅が、見えてきましたよ。




脱落者もなく、無事に、全員が降りてくる模様。




これほどの高地なのに、駅前には、立派なホテルが!

ここに泊まって、雲ひとつない夜に星空を見上げたら、
ものすごいことになるでしょうねぇ!!




ついに、リッフェルベルクの駅に、到着しましたよ。




駅の中にある売店を、探索してみましょうか。




売店には、この有名なお土産が、たくさん・・・

マッターホルンの形(三角形)で世界的に有名な、
「トブラローネ」のチョコレート。

「 HELLO FROM SWITZERLAND 」
(スイスからこんにちは)

と、書いてありますよ(笑)。




美しいマグカップも、お土産にピッタリですね。

重くて、かさばるのが難点ですが・・・




おっと!!

日本国民にはおなじみの、「出前一丁」が!!

(゜ロ゜ノ)ノ

よく見ると、「DEMAE RAMEN」との表記・・・

海外では、「出前ラーメン」という名で、通っているのでしょうか?

しかも、日本円に直すと、(お湯付きで)1個「850円」!!


しかし、お湯を一緒に買ったとしても、
この麺にお湯をかけるだけで、柔らかくなるのでしょうか?

「どんぶり」(容器)も見当たらないし・・・(笑)


しまった、「味」の違いを調べるのを、忘れた!

左側の商品は、袋の色から常識的に判断すると、
「抹茶味」でしょうか?(笑)




私はと言えば、アイスバーを買って、記念撮影。

なぜ、「アイスバー」を買う気分になったのかというと・・・

・・・忘れました(笑)。

とにかく、あの時には、
「今こそ、アイスバーだ!!」と感じたのです。




再び登山鉄道に乗り、ツェルマットの街に戻ると、
バーンホフ通りの有名店で、遅めの昼食。




ハイキングでお腹をすかせたせいか、
とても美味に感じましたよ。




待ってました!!

\(^o^)/

欧州名物の定番デザート、「パンナ・コッタ」。




昼食後は、ゴルナーグラートに次ぐ人気スポット、
「スネガ展望台」に、向かいましょうか。

次の写真(説明板)の左下方部分に、
「Sunnegga」と書いてある場所が、その展望台。

標高は低いのですが、
「マッターホルンが最も美しい形状で見える場所」
として、高い人気を誇っているそうですよ。




スネガ展望台には、直通のケーブルカーに乗れば、
ツェルマットから、簡単に登ることが可能。

そのお手軽さも、人気の理由なのでしょうね。








展望台駅まで、約3分間の上昇旅行。




ケーブルカーの駅を出て、トンネルを抜けると、
突然に視界が開けて、スネガ展望台に出ましたよ!!

マッターホルンの山頂に、雲がかかっているけれど、
相変わらず良い天気で、ほっとしますね。




「山頂にかかる雲が、めちゃ勇壮で、カッコイイなぁ!!」

と、雲と山のコンビネーションに見とれる、私の後ろ姿。

(お客様が、ご自分のカメラで撮影し、私にくださった写真です)




ところが、しばらく休憩&談笑しているうちに・・・

うわあっ!!


(゜ロ゜ノ)ノ


いつの間にか、雲だらけ!!




午後になると、一気に雲が生じて、
あっという間に広がっていくのが、よ〜くわかります。

わずか2時間前には、あれほど晴れ渡っていたのに・・・

山の気象の変わりやすさを痛感すると共に、
午前中の自分たちが、いかに幸運だったのかを、
改めて思い知りますよね。




しかし、これはこれで、
ダイナミックで(=動きがあって)、実に豪快な眺め!!

\(◎o◎)/




展望台の後ろ側を振り向くと、
さらに上まで登るロープウェイが、見えていますよ。




青空と雲と太陽のもと、マッターホルンに見守られながら、
おしゃべりに花が咲き、幸せすぎる時間が流れます・・・




近くには、高原の湖もあって、
地元の子供たちが、水着で遊んでいましたよ。








後ろ髪を引かれながら、スネガ展望台に別れを告げ、
ツェルマットの街に降りて、あちこち散策してみましょうか。




すると、「マッターホルン博物館」という建物が・・・




入館してみると、予想以上に立派な建物で、
昔のツェルマットの街や家屋が、保存・再現されていますよ。












必需品のチーズも、自家生産していたとのこと・・・

物流が発達していない時代には、
「自給自足」の生活が、当然だったわけですね。

それにしても、チーズの丸い形・・・

なんと可愛らしいのでしょう!!(笑)




博物館の売店で、私好みの本を見つけ、
読書好きの私は、嬉々として購入。

特に、右側の『マッターホルン最前線』は・・・

「ヘルンリ小屋」のご主人(山岳救助隊長を兼務)が書いた、
ノンフィクションの傑作なので、超お勧めですよ!!

(クルト・ラウバー著、東京新聞発行)

正直、私が過去10年間に読んだ本のうち、
「面白さ」では、この本が「文句なく第1位」でした。

(ネット書店で注文すれば、簡単に入手可能です)




博物館を出て、ぶらぶらと散策していると・・・

街はずれの「マッターフィスパ川」からも、
マッターホルンの雄姿が!

川の水が白いのは、
氷河の水が溶けて流れてきたからであり、
その氷河が、山々の石灰成分を含んでいるためなのです。




う〜ん・・・

さすがに私も、この頃になると、
歩く背中に、疲れが出ているような・・・

(゚o゚;)

(お客様が、ご自分のカメラで撮影し、私にくださった写真です)




街のところどころに、昔の住居である、
通称「ネズミ返しの家」が、保存されていますよ。




「ネズミ返し」というのは・・・

柱の下方に円形に削った石を取り付けて、
ネズミが小屋まで上がって来るのを防いだ仕組みのこと。




確かに、ネズミたちが、石の円盤を超えて、
よじ登っていくのは、至難の業のように見えますが・・・

ネズミ界にも「超絶クライマー」がいて、
上手に「岩登り」しながら潜入する強者(つわもの)が、
きっと存在したでしょうね(笑)。




冬に積雪で1階が埋まっても、
2階から出入りすれば良いという仕組み。

(つまり、ネズミたちも、冬には2階から入り放題に!?)




ネズミ返しの小屋が並ぶ、古き良き時代が残る地域では、
地元のおばあさんが、ベンチでのんびり・・・

きっと、この辺りで友達と遊びながら育った、
幼少期の思い出を、楽しんでいらっしゃるのでしょうね。




近くには、ニワトリ小屋も・・・

広い小屋で大いに運動しながら生むタマゴは、
きっと高品質なのでは?

おや?

しかし、よく見ると・・・

2羽とも、「トサカ」のようなものが・・・




地元の住民たちが買い物に来る、
スーパーマーケットを見つけたので、探検しましょう!




さすがは、酪農国家スイスの、主要食材・・・

チーズの種類の豊富さには、ビックリしますねぇ!




中には、正体不明の不思議な野菜も・・・




ちなみに、スイスの物価は世界一の高さであり、
なんと、日本の2倍から4倍!!

マクドナルドの標準的な食事セットは、
日本で700円程度のものが、スイスでは1600円!!

日本で130円のコーラが、スイスでは460円!!

さらに、ペットボトルの水に至っては、
日本で100円のものが、スイスでは360円!!

おまけに、サンドイッチ1つ(8スイスフラン)が、
日本円にすると、900円もの値段に!!

(>ω<。)




スイスの特産品と言えば・・・

ただ一言、「ミルク・チョコレート」だ!!

なぜなら、19世紀の半ばに、
当時は衝撃的なおいしさであった、
画期的な「ミルク・チョコレート」を開発したのが、
スイス人の職人だったからだ!!

( `ー´)ノ

(この広い壁の全体が、すべてチョコレートなのだ!!)




この「ベルトコンベアー方式」が、
欧米のスーパーマーケットにおける、一般的な購入方法。




支払い後に、自分で、(持参の)袋に入れますよ。




スイス名産の「鳩時計」も、
あちこちのお店で、目立っていますよ。

自宅用に購入する観光客も、多いのでしょうね。




ここはドイツ語圏なので・・・

ドイツ名物の「プレッツェル」など、
見映えにこだわらないシンプルな(つまりドイツ風の)、
硬めの(つまり水分が少ないため日持ちがする)パンが、
たくさん並んでいますよ。




出前配達中の「そば屋」か「寿司屋」かと思ったら・・・

実は、パン屋の職人さんでした(笑)。




本屋さんを観察してみると・・・

懐かしい、「モノポリー」のゲームを発見!!

中高生の頃、ずいぶん、これで遊んだものです。

当時は、テレビゲームの無い時代でしたからねぇ。




夕食時刻になったので、バーンホフ通りを数分歩いて、
「ある名物料理」の、専門店に移動。

まずは、スープから・・・




おや?

このコンロの火は、いったい・・・

(意図的に、巨大なウチワを写しているということは、
その場所が、「とても暑い」というサインですよ)




ついに、出ました!!

\(◎o◎)/




待ちに待った、「チーズフォンデュ」の登場!!




「チーズフォンデュ」は、スイス料理の代名詞。

ナッツのようなコクがある「グリュイエール」や、
「エメンタール」など、2〜3種類のチーズを、
白ワインで溶かしながら煮込んで、
パンやジャガイモに絡めて食べるのです。




しばらくの間、会話するのも忘れるほど、
皆さん黙々と、食べることに専念!!




「酒豪」たちの集まるテーブルでは、
特別にワインの割合を増やしてもらったので、
まさに、「食べるお酒」状態に!!

(゚o゚;)




やがて、鍋のチーズが減ってくると、
底の部分が、気泡だらけに・・・

最後に現れてくる、焦げたチーズが、
これまた、とっても美味なんですよ!!

o(^-^)o




アルコール成分が脳内を駆け巡り、
「本場でチーズフォンデュを楽しむ」という夢も叶って、
一同、大盛り上がりに!!




デザートとして出てきたのは、
珍しい取り合わせの、「アイスクリームのスイカ添え」。




ほろ酔い気分で、お店のベランダに出てみると・・・




なんと!!

もしや、この鉢植えは・・・

(゜ロ゜ノ)ノ

かの有名な、「エーデルワイス」ちゃんでは!?

「エーデルワイス」とは、「高貴で白い」という意味。

花の全体が、白い綿毛で覆われており、
この綿毛で、乾燥や紫外線から身を守っているのです。




大感激した私は、思わず、
名曲「エーデルワイス」を、口ずさみましたよ。

さあ、あなたも、御一緒に!!


Edelweiss, Edelweiss,
Every morning you greet me.
Small and white, Clean and bright,
You look happy to meet me.
Blossom of snow may you bloom and grow,
Bloom and grow forever.
Edelweiss, Edelweiss,
Bless my homeland forever.


(以下、飯田が日本語訳)

エーデルワイスよ、
毎朝、私に挨拶してくれる。
小さくて白くて、清らかで輝かしく、
私に会えて幸せそうにしてくれる。
雪の花よ、どうか永遠に、
花を咲かせて、育ってほしい。
エーデルワイスよ、
人々を永遠に、幸せにしていてほしい。


なお、私の大好きな「エーデルワイス」の歌を、
名作映画「サウンド・オブ・ミュージック」で主演した、
「ジュリー・アンドリュース」さんご本人による、
「50周年記念コンサート」での歌唱で聴きたい御方は、
こちらをクリックしてくださいね。

(アルプスの美しい景色や、映画のシーンも出てきますよ)





・・・というわけで、本日は、
私の今生において、特に記憶に残るであろう、
奇跡のように素晴らしい日となりました!!

これも、遠く日本から応援してくださった、
愛読者の皆さまのおかげです。

心より、深く御礼申し上げます。

m(_ _)m


********************


さあ、明日は・・・

氷河特急とバスでアルプス山脈を越えて、
いよいよ、歴史と文化と美食の国・イタリアに、
入っていきますよ!!


《 第3巻 》に続く
(ここをクリック)