《 第5巻 》
水の都・ヴェネツィア 〜 帰国
我らのバスは、ヴェローナから高速道路に乗り、
一路、ヴェネツィアへ。
イタリアでも、日本の「ETC」と同じく、
自動支払システムが採用されていますよ。
ヴェネツィア郊外で、タクシー船に乗り換えて、
ヴェネツィアの中心部へ向かいますが・・・
写真の傾き具合からも伝わるように、
このシャトル船、めちゃくちゃ揺れるんですよ(涙)。
しかも、大変な水しぶき!!
\( >_< )/
ヴェネツィアの中心部(島のかたまり)に上陸する期待感と、
船の揺れによる気持ち悪さとが、入り混じります・・・
おお!!
\(^o^)/
ついに、ヴェネツィアの中心海域に、入っていきますよ。
水しぶきを浴びて、メガネが悲惨なことに・・・
船が到着した場所は、今夜の宿である、
「モナコ・エ・グランド・カナル」。
ヴェネツィアの中心部では、
(自転車を含む)車の乗り入れは禁止されているので、
移動は全て、「船」か「徒歩」になるのです。
ホテルのロビーも、洗練されていますよ。
船で到着するため、ホテルの表玄関も、海に向いています。
ホテル前のカフェで、海側に向けて撮影。
テーブル、人物、建物、船などの絶妙な配置を、
計算し尽くしたタイミングて撮った、奇跡の一枚!!
モデルさんや大勢のエキストラ船を使ったとしか思えない、
ポスターのように完璧な構図に、大満足!!
ヴェネツィアは、標高1m(笑)、人口26万人。
13〜16世紀にかけて、海洋国家として繁栄を極め、
地中海貿易を支配することで、莫大な富を蓄積したそうですよ。
ふと、ホテル横の道に出て歩いてみると、
観光客たちで、ごった返しているため、
100mほど進んだだけで、引き返しましょうか・・・
さあ、いよいよ・・・
待ちに待った、「ゴンドラ」に乗りましょう!!
\(^o^)/
・・・と、写真のゴンドラに乗ろうとしたら、
このオジサンから、「あんたは、あっち」と、
「乗船拒否」されてしまいました・・・(涙)
なんで??
ゴンドラの定員は、通常、6名。
乗る際には、ゴンドリエーレ(船頭さん)から、
バランスが取れるように、座る位置を指定されます。
なんとか私も、乗せてもらえました・・・
さあ、外海を離れて、狭い水路に入っていきましょう!
ゴンドリエーレの数は決められており、なぜか、425人。
専門の学校は無く、家族や知り合いから実技を習い、
試験に合格すれば、ゴンドラ乗りとして認められます。
ただし、合格後に、観光案内に必要な「歴史・文化」の知識を、
3か月間かけて、学ばなければなりません。
もちろん、語学力も不可欠なので、
意外にも(?)、頭が良くなければ務まらないそうですよ。
《 動画 》
一緒に乗っている気分になれるゴンドラ体験
(ここをクリック)
張り巡らされている水路の幅は、
ゴンドラ同士が、ギリギリすれ違える程度の、絶妙な狭さ。
何しろ、ここは「海」ですから、ビッシリと、
牡蠣(カキ)類が生息していますよ。
さまざまな橋の下を、次々にくぐって行くと・・・
多くの人々が、「いいなぁ〜」と、うらやましそうに、
ゴンドラを見下ろしてくれますよ。
「いやぁ、申し訳ないねぇ・・・」
と、日本語で、つぶやく私(笑)。
すれ違う観光客たちを観察すると、
さまざまな民族が、入り混じっていますよ。
ゴンドラに乗る料金については・・・
一応、「公定料金」が決められていますが、
実際には、「守られていない」そうですよ(笑)。
つまり、「交渉しだい」ということでしょうか?
ゴンドリエーレさんたちは、
なにしろ「イタリア人男性」ですから、とっても「おしゃべり」。
すれ違う仲間たちと、途切れることなく、
楽しそうに、大声で言葉を交わしていますよ。
ゴンドラのイスや飾りは、船ごとに、異なっています。
狭い水路を抜けて、再び、外海に出ましたよ。
ほかのゴンドラのお客様から頂戴した写真も、
臨場感満点なので、ご紹介しますね。
20分くらいの短い航海を終えて、
あっという間に、出発地に戻ってきました。
「ああ、何度でも乗りたい〜!!」と、一同、絶賛の声。
仕方なく、陸に上がったからには・・・
ヴェネツィアの市街地を歩いて、夕食会場へ向かいましょうか。
ここが、今夜、ディナーをいただくお店・・・
なんと、1700年代に創業という、老舗の有名店なんです。
この中庭のような場所でディナー・コースという、
めっちゃオシャレなムードに、一同、感嘆!!
\(◎o◎)/
まずは、高級店の定番、生ハムの取り合わせから。
雨が降らなくて、良かったですねぇ!!
o(^-^)o
次に、野菜のタリオリーニ。
(卵を練り込んだ生地の、平べったいパスタ)
名古屋から来た女性が、「あっ、きしめんだ!」(笑)
しだいに日が暮れて、ますます、ムード満点に・・・
\(☆o☆)/
メインディッシュは、「仔牛のエスカロープ」(薄切り肉)。
中世そのままの環境に囲まれて、話も弾みます。
仕上げのプリンで、(私は)満足度がMAXに!!
ああ、この素晴らしい雰囲気に浸りながら、
仲間たちと、何時間でも語り合っていたい・・・
旅の最後を飾る一夜は、心から、そう願える時間でした。
食後は、もちろん、苦み走った濃厚な、エスプレッソ。
「エスプレッソは、苦すぎてダメ」という日本人が多いですが、
さすがにイタリア人も、砂糖なしで飲むのはシンドイとのこと。
エスプレッソというのは、
「砂糖を大量に入れて、甘〜くしてから飲むのが常識」
なのだそうですよ。
それで、いつも必ず、充分な量の砂糖が、付いてくるんですね!
(ミルクを入れると、「エスプレッソ」ではなくなってしまうとのこと)
夕食会場から、ホテルに戻る道の両側には、
まぶしく輝くお店たちが、ずらりと並んでいますよ。
ヴェネツィアでは、「仮面舞踏会」も盛んなので、
「仮面」がたくさん売られています。
これが、かつて、ナポレオンが、
「世界一美しい」と賞した、サンマルコ広場。
いったんホテルに戻って、お部屋を観察。
男が1人ぼっちで泊るのは、もったいなさすぎる・・・
トイレにまで、シャンデリアが輝いていますよ。
実際、これほどの豪華なお部屋でありながら、
ほとんど活用することなく、夜遅く戻ってきて、
ただ、シャワーを浴びて、眠って起きただけ・・・
ああ、もったいなさすぎた・・・(涙)
こんなお部屋に泊まる客は、やっぱり、
恋人と2人で、の〜んびり楽しまなくちゃね!!
いったん部屋に戻ったものの、
また、すぐに、夜のお散歩に出発。
「散歩に出る御方は、ロビーに集合」と伝えておいたら、
ほとんどのメンバーが、揃っていましたよ。
皆さん、最後の夜に名残を惜しんで、
思い切り、遊んでおきたいのですね(笑)。
夜のヴェネツィアを歩きながら、
さまざまなお店を、のぞいてみましょう!
うわぁ、ロマンティックすぎますねぇ!!
\(☆o☆)/
ヴェネツィアは、水路で囲まれた島々で構成されているため、
当然ながら、「橋」だらけ・・・
それぞれの橋に個性があるので、
「橋めぐり」も、楽しみの一つなんですよ。
この街で、好きな絵を描いて生活できるのなら、
私も、そんな優雅な暮らしをしてみたい・・・
さあ、着きましたよ!!
o(^-^)o
今夜の散歩の目的地、「アカデミア橋」から眺める夜景。
うっとりしながら、しばらく見とれていましょうか・・・
アカデミア橋で折り返して、
お店に立ち寄りながら、のんびりと帰路に。
それぞれが、あれやこれやと、お買物・・・
解散後には、
お部屋で酒盛りをたくらむ方々も多く、
誰もが自分なりの方法で、最後の一夜を楽しむそうですよ。
※ ほかのお客様から頂戴した、飲酒写真ですが・・・
どうやら、皆さん、部屋着姿ですね(笑)。
=8月21日(木)=
今朝は、昨夜の無理がたたって、起床不能・・・(涙)
実は、昨夜の散歩の途中で、
過労のため「吐き気」までしてきて、
フラフラ状態のまま、なんとかホテルまで戻ってきたのです。
限界を超えた疲労による免疫力の低下が原因で、
手足などに、ひどい湿疹が発症!!(号泣)
こんな症状は、人生で初めてというほどで、
同行くださっていた、女医さんや看護師さんに相談のうえ、
保健室の先生がお持ちのステロイド剤を、いただきました。
やむを得ず、朝食は放棄して、
集合時刻ギリギリまで、ベッドで休養・・・
そのため、旅行記に欠かせない、
「朝食風景&メニュー情報」が、手元に存在しません(涙)。
どんな部屋に、どんな食べ物が並んでいたのでしょうか?
今はただ、残念無念な気持ちで、
あの日のヴェネツィアの朝食ブッフェに、
想いをはせて悔しがる私です・・・ ( >_< )
しかも、ホテルの外に出てみると、小雨模様・・・
さすがに、雨天時には、
ゴンドラも、営業を休止するようですね(笑)。
ホテルを出て、周囲を観察してみると・・・
小雨の中、商品が濡れるのを全く気にしないで(笑)、
露天商の方々は営業中。
さすがに、商売上手ですねぇ・・・
雨の日には、各種の「傘」が、目立つ場所に出ています。
ホテルから10分ほど歩いて・・・
有名な「リアルト橋」まで、来てみましたよ。
ヴェネツィアで、最も古い歴史を持つのが、
ここ、リアルト橋の周辺地区。
このアングルで撮影すると、大迫力ですねぇ。
雨など気にしないで、多くの観光客たちが、出歩いています。
これが、リアルト橋からみた、運河の光景。
しばしば、観光ガイドの写真に、採用されていますよ。
写真の右下部分に、橋の欄干(らんかん)を少々入れて、
臨場感&遠近感を、演出してみました(笑)。
橋の中央部分から左手を見ると、こうなっていて・・・
右手に目を向けると、こうなっていますよ。
ここは、人気の写真スポットなので、皆さんが記念撮影。
欄干のヒビ割れからも、長い歴史が感じられます。
リアルト橋の上から、真剣に撮影中の私・・・
(お客様が、ご自分のカメラで撮影し、私にくださった写真です)
なお、右隣にピッタリくっついている金髪のお姉ちゃんは、
見知らぬ他人です。
(私の横に無理やり割り込んできたので、実は立腹しております)
橋を降りて、対岸に移動すると、そこにも商店街が。
左手に見える「カップぶどう」が人気商品らしく、
これを手にして食べ歩く観光客を、しばしば見かけましたよ。
私も、一瞬、「ん?」と、目が行ってしまったのですが・・・
右上の帽子は、阪神タイガースの野球帽ではありません(笑)。
商店街を抜けると、広場に出て、果物市場が現れました!
写真の真ん中あたりに見える、赤味がかった果物は・・・
もしや、ミラノのデパートの最上階で見つけた、
正体不明のお菓子のモデルでは?
バナナが吊るしてある光景は、
本当に、微笑ましいですよね(笑)。
この大きなスイカ・・・
乗用車も自転車も禁止されているので、
陸上を運ぶためには、
手に持つか、台車を使うしかありませんが・・・
巨大なスイカの運搬方法を目撃したいと、
しばらく観察してみましたが・・・
誰も、スイカを買いませんでした(笑)。
写真の左側で目立っている、「赤血球」にソックリの果物は、
イタリアではどこでも見かける、「桃」なんですよ。
ちなみに、これが、人体の血液の正体、「赤血球」・・・
イタリアの「桃」の形に、ソックリですよね(笑)。
この市場では、果物だけでなく、
野菜や香辛料も、売られていますよ。
まとめ買いすると安くなる、と書いてありますよ。
こ、これは・・・ (゚o゚;)
この盛り付けの見事さは、まさに、職人芸!!
突風が吹いたり、地震が起きたりしないことを、
祈っておきましょう(笑)。
果物市場の奥に、立派な建物が出現!
訪れてみると、「魚市場」ではありませんか!!
「リアルト魚市場」の誕生は、
なんと、12世紀にまで、さかのぼるとのこと。
ここは、ヴェネツィアで唯一の市場でもあり、
地元の人々や飲食業者たちも、仕入れに来るのだそうですよ。
市場内を、ウロウロしてみましょうか。
すぐに調理できるよう、切り身の形で売られているので便利。
見映え良く、綺麗に並べてありますよねぇ・・・
写真を見るだけで、お魚たちの匂いが、漂ってきませんか?
私の好物である、あのお魚の姿も、右側と左下に・・・
(イカって、「お魚」でしたっけ?)
堂々と撮影していると、
「お前ら、どうせ買う気なんか無いんだろ?」
という目つきで、ギロリと、にらまれました。
ご、ごめんなさい・・・ m(_ _)m
(よく見たら、このお店、「NO PHOTO」と貼ってありました)
その他の店は、「NO PHOTO」と貼っていないので、
「撮影OK」と勝手に判断し、堂々と、撮りまくり。
地元レストランの料理長(推定)が、
100%真剣な目つきで、掘り出し物を探していますよ。
くちばし(?)の尖ったカジキの首(?)が、
めちゃ「インパクト大」ですねぇ・・・
魚市場で、お魚類のお勉強をさせていただいた我々は、
狭い路地歩きを楽しみながら、「サンマルコ広場」方面へ。
この路地を通りながら、
「京都の祇園にソックリですねぇ」という声も・・・(笑)
生まれて初めて歩く街で、地図も持っていないのに、
なぜか、私には、複雑な路地や、隠れた抜け道まで、
詳しくわかってしまうんですよ、これが・・・
(この時、私の背後から付いてきた仲間たちが、その証人)
雨がやんできたのを見ると、ゴンドリエーレさんたちが、
お仕事の準備を始めますよ。
商店街に出て、右に左にとキョロキョロしながら、
つかの間のウインドウ・ショッピングを、楽しみましょうか。
有名な「ヴェネツィアン・グラス」(ガラス細工)のお店も、
たくさん並んでいますよ。
ゴンドラたちも、本格的に、運航開始した模様。
やがて前方に現れた、大きな時計塔の下をくぐると・・・
「ドゥカーレ宮殿」と「サンマルコ寺院」が居並ぶ、
「サンマルコ広場」に、出てきましたよ。
まずは、「ドゥカーレ宮殿」から見学を。
ヴェネツィアの貴族や豪商たちが、
経済力を誇示すべく建設した、豪華すぎる宮殿。
まるで、数年前に訪れた、
パリ郊外の「ヴェルサイユ宮殿」を思わせます。
お金がありすぎると、人間は、
こんな無意味な装飾品に、無駄遣いしてしまうんですねぇ。
ああ、なんと、バカバカしい虚飾・・・
私は、お金持ちではないため、無駄遣いする必要もなくて、
本当に、良かった良かった!!
(本当に、こう思いながら、鑑賞しておりました)
まあ、優れた芸術家の方々に、作品制作の機会と、
制作費&生活費を差し上げることができたという意味では、
このコテコテの大広間の建設にも、意味はあったのでしょうが・・・
おおっ!? これは、あの・・・
「中世の騎士」たちの姿ではありませんか!!
これまで欧州諸国を旅してきた私にとっても、
模造品ではない本物を、間近で観察できる機会は珍しいですよ。
それにしても・・・
これほど頑丈に防備を固めた騎士同士が戦って、
いったい、決着がつくのでしょうか?
なにしろ、攻めるべき場所が、見当たらないんですから(笑)。
中世の騎士たちが、実際に使って戦った、
「剣」や「盾」の本物も!!
なんと、馬にまで、頑丈なお面を被せるわけですね!!
(゚o゚;)
確かに、愛馬に矢が当たってしまったら、困りますからねぇ・・・
※ 馬なので、お面も、馬面(うまづら)に出来ております(笑)。
西洋方式の「弓」と「矢」も、実物を展示。
こんな矢には、できれば、当たりたくないですねぇ・・・
お土産屋さんでは、やはり、「騎士」の人形が大人気!
日本の子供たちが、「侍」や「忍者」に興味を持つように、
欧州の子供たちは、「ナイト」(騎士)の人形で遊ぶのでしょうね。
通称「ため息橋」から眺める、「大運河」の光景・・・
向こうの橋の上からも、多くの人々が、こちらを眺めていますよ。
その反対側に目を向けると、こんな感じです。
9世紀に建てられた、「サンマルコ寺院」は、
まさに、街のシンボル。
キリスト教の福音書を書いた4人の著者の1人、
聖(セイント=サン)マルコは、ヴェネツィアの守護聖人。
聖堂の内部も、ヴェネツィアの大富豪たちが、
財力にものを言わせて、コテコテに派手な装飾を施していますよ。
特に、大富豪たちは「黄金」(おうごん)を好んだので、
これほど派手に、金箔を多用しながら飾り立てています。
う〜ん・・・悪趣味ですねぇ(笑)。
神様もガッカリなさるであろう、こんな陳腐な建物は、
もはや「聖堂」の名には値しないので、
早々に退散しましょう!!
※ なにしろ疲れ切って体調が悪いため、
本日は、我ながら怖いほど、「毒舌化」しております(笑)。
サンマルコ寺院から脱出した我々は、気を取り直して、
有名な「ヴェネツィアン・グラス」の工房へ。
社長さんか店長さんかわかりませんが、
お偉方が現れて、ガラス細工の制作方法を、
詳しく解説してくださいます。
その横では、赤い服の職人さんが、
実際に、ガラス加工の実演を、披露してくださるとのこと。
まず、ガラスの材料を、火の中で溶かして・・・
こんなふうに、自由自在に形を変えるのだそうですよ。
(蝋人形館に展示中のロウ人形のように見えますが、生きています)
職人さんの熟練の技に、一同、大歓声!!
この後、集合時刻と場所を決めて、
「ヴェネツィアン・グラスのお買物をする人」と、
「自由にブラブラする人」とに分かれたのですが、
私はもちろん、「自由行動」を選択。
サンマルコ広間に群がる、無数のハトたちを眺めながら、
「どこに行こうかな〜」と思案。
注: 世の中に、実は数多く潜伏していらっしゃる、
「鳥(または鳩)アレルギー」の御方に配慮して、
写真を小さく載せておきました(笑)。
そこで見つけたのが、「カフェ・フローリアン」。
なんと、世界で最初に生まれた「喫茶店」なのだそうですよ!
カフェの楽団が、優雅なムードの音楽を、聴かせてくれます。
近くにいた仲間たちを誘い、好位置に陣取りましょう。
仲間たちを誘って、わざと人数を増やした理由は、
異なる種類の飲み物を頼んで、比較したかったからなのです。
そこで、色んなコーヒーを、注文してみましたよ。
私は、ちょっぴりリキュールが入っている、
アイリッシュ・コーヒーを発注。
(ちょっぴりのはずが、かなりのアルコールでした)
カフェでくつろいだ後は、広場から海辺に向かって散策。
多種多様なお店が並んでいるので、観察してみましょうか。
雨が上がって、人出が増えましたよ。
夏休み中なのに、小さな子供連れは少なく、
ヴェネツィアの観光客は、年齢層が高いのが特徴です。
集合時刻が来たので、昼食会場に移動しますよ。
出てきたのは、イカスミのスパゲティ!
(゚o゚;)
実は、イカスミの臭みが苦手な私なのですが・・・
なぜか、このスパゲティは、おいしく完食。
近くにいた料理研究家さんによると、
「イカスミが麺に練り込んであるので、臭みが無い」
のだそうですよ。
まるで、日本の「焼きそば」に、ソックリの味でした。
これで終わりかと思っていたら・・・
今回の旅で初めての、「ピッツァ」(ピザ)が登場!
シーフードが乗った高級品でしたが・・・
うっかり「イカスミ」を完食した私には荷が重く、
残念ながら、ほとんど残してしまいました(涙)。
せっかく焼いてくださったのに、ごめんなさい・・・
m(_ _)m
(食べた方々には、「おいしい」と好評でしたよ)
かくして、お腹はいっぱいでしたが・・・
シンプルながらも美味だったシャーベットは、
気がついたら完食(笑)。
もちろんラストは、いつもの、これ。
(ちゃんと、たっぷりの砂糖も付いていますよ)
そんなこんなで・・・
ああ、ついに、この時が来てしまったか・・・
満喫したヴェネツィアに名残を惜しみつつ、
一同、泣く泣く、シャトル船の船着き場へ。
ヴェネツィアから去る船の上で、
「もう今生では、2度と来ることはないだろう」と、
万感の思いを胸にして別れを告げる、渋〜い男。
(お客様が、ご自分のカメラで撮影し、私にくださった写真です)
地球温暖化で海水位が上がり、
年々、海の中に、沈みゆく街・・・
(現時点でも、満潮時には、サンマルコ広場が、
海水で埋まってしまうことがあるとのこと)
さらば、麗(うるわ)しの、ヴェネツィアよ・・・
(>ω<。)。。。
ヴェネツィアの空港から、
まずは、乗り継ぎ地のミュンヘン空港へ。
わずか1時間のフライトですが、水と、
お菓子(クッキー詰め合わせ)の支給が・・・
こんな各種グッズまで、配られましたよ。
1時間しか、乗らないのですが・・・
飛行時間が短いので、乗務員さんは大忙し。
愛嬌を振りまく余裕などなく、
ひたすらテキパキと手を動かすので、
学生食堂のおばちゃんを、思い出しました(笑)。
(決して文句をつけているのではなく、
その懸命な働きぶりに、感心しているんですよ)
1時間しか乗っていないのに、デザートまで配給・・・
これでは、大忙しになるはずですよ。
(スプーンに、撮影中の私が写っております)
窓外を見下ろすと、雄大なアルプス山脈を、
上空から超えていく真っ最中。
山々の標高が高いため、雲の上にまで、飛び出していますよ。
複数の頂上に囲まれた部分には、雪が残っている姿も!!
つい、わずか数日前に大感激した、
マッターホルンの雄姿を思い出します。
なんと!!
\(◎o◎)/
懐かしの「レマン湖」まで、わずかな雲の切れ間から、
お別れの挨拶に、顔を出してくれていますよ。
やがて、広大な農地に囲まれた、
美しいドイツの村々が見えてくると・・・
飛行機は、あわただしく、ミュンヘン空港に到着。
ミュンヘン空港では、専用モノレールに乗って、
長距離路線ターミナルまで、高速移動。
羽田行きの乗り継ぎ便の搭乗時刻まで、時間があるため、
空港ビル内のカフェで、ちょっと一服。
ビックリするほど大きなカップの、カプチーノが登場。
(大きさがわかるように、愛用のガラケーを配置しました)
「コーヒーカップ」というよりも、
「ラーメンのどんぶり」に近い、巨大さですよね(笑)。
ドイツのお土産と言えば、
ソーセージと、プレッツェルと・・・
う〜ん、これは・・・ジャガイモでしょうか?
ミュンヘン名物・ビール娘のことも、忘れていませんよ。
ここでも、「SUSHI」の詰め合わせを発見・・・
お寿司は、ヨーロッパの各地で、かなり普及しているのですね。
ただし、値段を見て、ビックリ仰天・・・
この商品で、日本円に換算すると「2000円」以上!!
(日本で買えば、500円以下でしょうか?)
ドイツで大人気の、「眉毛コスメ」が、これ・・・
どうやら、黒々とした太い眉毛が、好まれるようですよ。
英語の宣伝文句を読むと、
「魔法のように変身できます」とのこと!!
金髪の欧州女性は、眉毛の色も薄くて、
「顔に締まりがない」というコンプレックスを抱いているため、
クッキリとした色の濃い眉毛に、あこがれるのだそうですが・・・
どの国の女性も、皆さん、自然のままで充分に綺麗なのに、
つい、「無いものねだり」をしてしまうのですねぇ(笑)。
《 閲覧注意 》
ミュンヘン空港のトイレに入ってみると・・・
男性用便器の底に、「火のついたローソク」の絵が!!
(゜ロ゜ノ)ノ
つまり、「ここを狙って、火を消してみなさい」と、
男性が、的を外さないように導いているのです。
日本では、「一歩前へ」などと書いて、
便器上方の壁に貼っていることが多いのですが、要するに、
「外に漏らして便器の周囲を汚すのは厳禁」、というわけですね。
しかし、様々な言語の外国人が集う空港では、
言葉で書くより「記号」で示す方が、伝わりやすいのでしょうね。
素晴らしいアイデアに、「なるほど」と感心!
やがて、我々が乗る羽田便が、入ってきましたよ。
ミュンヘン時刻の「21時25分」に、出発する予定です。
今回の復路では、通路側の座席。
とはいえ、私より窓側には座席が無いので、
窓からの景色も、独占できますよ。
一夜を過ごすための便利グッズも、配給されます。
モニター映像の技術水準から判断すると、最新型の機体ですよ。
隣の座席との距離感は、こんな感じ・・・
お互いにプライバシーを保つことができるよう、
上手に設計されていますよね。
トイレには、子供用の便座まで、完備してありますよ。
便座そのものが存在しなかった、
各地の公衆トイレとは、大違いですね(笑)。
私はと言えば、さっそく、パソコンを開いて、
大量に撮影した写真の編集作業を開始。
なんと、2500枚以上も、撮影していたことが判明!!
\(;゚Д゚)/
ベルリンの上空に、差しかかろうとする頃になると・・・
「前菜」らしき軽食が、支給されてきましたよ。
やがて、高級食材を用いた、3つのお皿が登場し・・・
(またもや、スプーンに、撮影中の私の姿が!)
とどめに、メイン料理と、ご飯、味噌汁、漬物が出現。
メインは、「牛肉のすき焼き風」と、「煮魚」。
さらに、イチジク&フルーツに、ケーキ2種という、
豪華なデザートが支給されて、夕食(夜食?)が終了。
以上は、私が乗る「ビジネスクラス」のメニューですが、
ちなみに、「エコノミークラス」の夕食は、こちら・・・
これらが一度に運ばれてきて、夕食の全てが終了したとのこと。
後で皆さんに尋ねたら、共通して、
「おいなりさんは、おいしかったですよ」とのお返事(笑)。
しかし、ふだんは粗食・軽食生活をしており、
決して「美食家」(グルメ)ではない私から見ると、
うっかりビジネスクラスと比べさえしなければ(笑)、
これで普通に満足できる気がします。
時間的に考えても、夜の22時台という、
就寝直前にいただく、「夜食」なんですから!
(多くの乗客は、夕食を食べた後に搭乗していますので、
本来、食べる必要が無いものなのです)
ロシアの「サンクトペテルブルグ」上空から、
シベリアのツンドラ地帯に向かうのを確認すると、
さすがの私も、睡魔に襲われたのでありました・・・
やがて、8時間ほど経った頃には、
起床して、モーニング・コーヒーを飲んでいた私。
いつの間にか、機体は、日本海の上空にいますよ。
朝食(?)らしきものが、出現しましたが・・・
う〜ん、失敗・・・「和食」を選べばよかった(涙)。
残念無念な気持ちを反映したのか、
カメラのピントも、ボケてしまっております・・・
しょんぼりしながら撮影すると、
気持ちが、画像に影響を与えるんですねぇ(笑)。
やがて、東京の上空に到着すると・・・
羽田空港は、かなりの雨天でした。
おや?
中国・モンゴル・ベトナムから帰国する人は、
肉製品を、日本に持ち込めない状況とのこと・・・
我々の仲間たちは、スイスでチーズ類を購入していますが、
持ち込みOKということで、ほっとしていましたよ(笑)。
羽田空港で、私が皆様に「ご挨拶のスピーチ」をして、
「またお逢いしましょうね〜!!」と、いったん解散。
その後は、各自で、日本の各地に向かいます。
私は、もちろん、伊丹空港便に乗り継ぎを・・・
羽田空港を発って、しばらくすると・・・
三浦半島と、横須賀のあたりが見えて来て・・・
その向こうにそびえるのは、もしや、富士山では!!
(゜ロ゜ノ)ノ
確かに、向こうに富士山、手前には、江ノ島が!!
マッターホルンと富士山を、両方とも鑑賞できるとは・・・
今回の旅は、最後まで、めちゃ幸運でしたよ!!
\(◎o◎)/
湘南海岸と江ノ島も、夕暮れ時で灯りがともって、
とても綺麗ですねぇ・・・
かくして、無事に、伊丹空港へ到着した私は・・・
エアポート・リムジンバスの列に並んで、
めでたく、京都まで戻ってきたのでありました。
それでは、最後に、
私の「お気に入り写真ベスト3」を・・・
そして、次の3枚には、個人的に、
「審査員特別賞」(笑)を、贈呈したいですね・・・
さらに、おまけの1枚として、
マッターホルンを見つめて、喜びの感涙にむせびながら、
立ちすくんでいる私も・・・
( T_T )
(お客様が、ご自分のカメラで撮影し、私にくださった写真です)
なお、上記写真における、私の後ろ姿ですが・・・
「どこかで見たような格好だなぁ」と、
遠い記憶をたどりながら、探してみると・・・
あった、ありました!!
\(◎o◎)/
アポロの月面着陸写真の宇宙飛行士に、
ソックリだと思いませんか?(爆笑)
********************
皆さま、お楽しみいただけましたか?
さみしい時、つらい時には、
ぜひ、いつでも、このページを訪れて、
元気と希望を、取り戻してくださいね!!
o(^-^)o
そのために、懸命に頑張って、作成しましたので・・・
今後も、何かを思い出したり、新たな情報が入るたびに、
随時、加筆修正を重ねていきますので、
この旅行記の進化を、どうぞお楽しみに!!
※ 蛇足ながら、私の現状を、申し添えておきますと・・・
上記、「飯田史彦と巡る養豚の旅」から戻ると、
案の定、5キロも体重が増えてしまっており・・・
!!(゚д゚)!!
「これはイカン、体型を復旧せねば!!」と、
豆腐ばかりを食べる日々に、戻っております(笑)。
《 完 》