それは、2017年 1月14日のこと・・・
画家・中川華澄さんに飯田が依頼しておいた絵が完成し、
「光の学校」の受付から音楽療法室に向かう通路(通称「ベイカー街」)に、
さん然と輝きながら展示されましたので、お知らせいたします。
※ 中川華澄(かすみ)さんは、かつて、
私が出版した絵本『いきるって、どういうこと?』において、
作画を担当してくださった、まだ20代前半(当時は美術大生)の画家さん。
まずは、これが、「光の学校」にある、通称「ベイカー街」。
※ 「ベイカー街」とは、ロンドンに実在する通りの名前であり、
かつて、名探偵:シャーロック・ホームズが、事務所を開いておりました。
写真左側の白いドアの向こうが、通称「ベイカー街 221b」、
つまり、私のカウンセリング・ルームです。
そして、この部分に、本日から、横長の大きな絵が・・・
その名は、
「しあわせの森は、お祭り騒ぎ!!」
※ たくさん壁に貼ってあるメモは、来訪者の方々が書き残してくださった、
メッセージ・カードです。
私が華澄さんに出したのは、
「ふみクマ先生が、動物の子どもたちと一緒に、
しあわせの森のお祭りを楽しんでいる光景を、自由な発想で描いてほしい」
という注文でした。
なぜ、この寒い冬(1月14日)に「お祭り」の絵なのかと言えば・・・
ただ単に、真夏の「祇園祭り」で着想を得た私が、
華澄さんに作画をお願いしたのが秋であり、
その後2〜3か月をかけて、華澄さんが充分に試行錯誤を重ね、
大いに楽しみながら完成させてくださったため、
完成が真冬になった、というだけにすぎません(笑)。
その結果、私も大満足できる、
素晴らしい絵が出来上がりましたので、
左側から右側へと、部分ごとに、ご紹介しますね!
※ 絵を保護するガラスに、「ベイカー街」の向かい側の光景が反射し、
やや見づらい部分もございますが、
実際に現場で目に映る、そのままの光景をご紹介することにより、
その場に立っているかのような臨場感を、味わっていただけます。
華澄さんによると、
「最初は、縁日の屋台につきものである、たこ焼き、イカ焼き、
フランクフルト、焼き鳥などの屋台を思い浮かべたのですが、
『おっと、動物たちが住む森なのだから、生き物を食べちゃダメ!』
と気がついて(笑)、このような屋台構成になりました」
とのこと(笑)。
(「タイ焼き」は、実際には鯛の肉を使うわけではありませんが、
形が鯛なので、一応、候補としては後回しになったそうですよ)
「金魚すくい」は、食べるわけではないのでOKとのこと。
すくった金魚は、家に持ち帰って、可愛がるわけですからね(笑)。
それでは、さまざまなドラマが繰り広げられている、
各部分の細部を拡大して、じっくりと鑑賞しましょう。
まずは、ペンギンたちの「かき氷屋」さん・・・
下で肩車(?)しているペンギンが、大汗をかいて苦しそう(涙)。
おサイフを持って、お行儀よく順番待ちをする、
ネコの後ろ姿が可愛いですねぇ(笑)。
綿菓子(わたアメ)屋さんは、
わたアメそっくりの、ヒツジのおじさんが店長。
※ わたアメが、半透明の袋に入っている状況の描写技巧が、
本当に高度かつ繊細で、素晴らしいですね!
「あれもこれも」と欲張って指差すイヌの子どもに、ご婦人は、
「これはお菓子じゃなくて、私の美しい体毛よ!」と、困惑顔?(笑)。
一方で、ふみクマ先生はと言えば・・・
私が祇園祭りの際に着た「甚兵衛」(じんべえ)に、
そっくりの和服を着て、好物のチョコバナナと、わたアメを手に、
ご機嫌でお祭りを満喫中!
※ まるで、絵に描かれている服が、実際に盛り上がっているかのような、
素晴らしい質感表現の技術ですよねぇ。
ちなみに、これが、上記の絵の元になった、私の和装姿・・・
(私のお腹は、実際に、盛り上がっております)
優しい「うさこ」ちゃんは、
足のケガが治って出歩けるようになった「シカこ」ちゃん(?)に、
(快気祝いの)わたアメをプレゼント!
※ 白い襟巻きを巻いているのが、
絵本に主役として登場する、「うさこ」ちゃんの印です。
「おめん」屋の「ふくろう」店長は、なぜか、「タコ」のおめんを着用。
後ろに見える「ふみクマ先生」のおめんは、大人気のため残り1個に?
※ 見てくださいよ、この「おめん」たちの、見事な立体感を!
コアラの男の子は、なぜか、サルのおめんがお気に入り!
右側で、さりげなく談話中の鳥たちが、可愛いですね。
(特に、後ろ姿のみの赤い鳥の描き方の巧みさは、さすが、プロの妙技!)
キツネの「くじ引き」屋さんが、ヘビの子どもと、何やら交渉中。
ヘビ君の体型で、持ち帰ることのできる景品というと・・・
なかなか難しくて、決めかねている模様ですね(笑)。
おおっ!
\(^o^)/
この棚に並べてある景品は、もしや、私の著書たちでは!?
ここに並べてある4冊を、その表紙をヒントに全て言い当てた御方には、
「生きがい論・表紙検定 1級」の資格を、差し上げましょう!
その隣は、「金魚すくい」屋さん。
看板の金魚(出目金?)が、かわいすぎます!!
ところが、ゾウの男の子が、うっかり、特大のくしゃみを連発!!
(手に持っている輪の紙が、すでに破れていることにご注目)
特大の連発くしゃみのせいで、水槽が大混乱に!
(゚o゚;)
今にも水がこぼれそうになり、金魚たちもビックリ仰天!!
(ブタ君が右手に持つ輪の紙も、すでに破れていますね)
すでに、すくい取られてしまった金魚にとっては、
この大混乱に乗じて、逃げ出す大チャンス!!
・・・いや、よく見ると、この絵の場合は逆に、
水槽から飛び出した金魚が、お椀でつかまりそうになっているのかも!?
どさくさ紛れに、空中高く飛び上がって逃げ出す金魚も!!
逃げ出してはみたものの、
うっかり、かき氷の上に飛び乗ってしまい、
今にも食べられそうになっている、マヌケな金魚も!!
\(゜ロ゜)/
ゾウ君のくしゃみが起こした大混乱を目撃し、
「あ〜あ・・・」と無言のモグラ君の姿も(笑)。
水槽から飛び出して転がる「水風船」で、
ちゃっかり遊んでいる、やんちゃな虫たちの姿も(笑)。
そして、絵のいちばん右下には、画家・華澄さんの直筆サインが!
ついでに、「お祭り」の絵の下には、
絵本『いきるって、どういうこと?』の中で用いた、
「うさこちゃんを看病するお母さん」の絵の、
世界に1枚しか存在しない貴重な「原画」を、飾っておきました。
その横には、絵本の最後を飾った、私のお気に入りの1枚も!
このように、さまざまなドラマが描かれている、
凝りに凝った新作絵画、
「しあわせの森は、お祭り騒ぎ!!」
華澄さんの素晴らしい童画の世界を、
幸せに包まれながら、お楽しみいただけましたよね!
皆さまも、ぜひ、京都の「光の学校」を訪れて、
この絵画の現物を、じっくりと鑑賞なさってくださいね〜!!