それは、2014年の11月末のこと・・・
「飯田史彦と巡る、秋の京都ミステリーツアー」と題して、
ハートメイツの方々向けに、昼夜合わせて全12回にのぼる、
紅葉見物のイベントを開催いたしました。
私が撮影した写真の一部をご紹介しますので、
ご参加いただけなかった皆さまも含めて、
一緒に京の都を歩き回った気分で、どうぞお楽しみくださいね!
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ある日のこと・・・
高雄の神護寺(じんごじ)に向かってみると、
日本一ハードな、標高差684mという「マウンテンマラソン」のポスターを発見。
これは、もはや、「マラソン」ではなく「登山」・・・
700人もの物好きな・・・いえ、お元気な方々が、参加なさったそうですよ。
神護寺の参道には、「もみじのてんぷら」の売店が・・・
材料費はタダのはずですが、油代・ガス代・税金がかかるためか、1袋540円に!
(値段を見て純粋に驚いているだけであり、決して、いちゃもんをつけているわけではありません)
川を渡って散策すると、かなり大きく揺れる、ワイルドな吊り橋も発見!
山道を登っていくと、
陽光に照らされて輝く木々の、絶妙な色彩を楽しめる、古びた茶店を見つけたので・・・
当然ながら、一服いたしました(笑)。
あえぎながら石段を登りつめて、ようやく本堂へ・・・(涙)
見事な紅葉はもちろんですが、むしろ私が心ひかれたのは、
山肌を覆い尽くしている、コケたちの美しさでしたよ。
また、ある日のこと・・・
紅葉の名所、永観堂(えいかんどう)を訪れてみると、
緑と朱色の見事な調和に、一同、絶句。
茶店を発見したので、もちろん一服(笑)。
甘酒、わらび餅、抹茶の中から、何を選んだかと言えば・・・
当然ながら、わらび餅ですよね!(笑)
ちなみに、永観堂は、他の日の夜にも、訪れてみましたよ。
ライトアップされた、燃えるような紅葉も、格別ですねぇ・・・
また、ある日のこと・・・
南禅寺(なんぜんじ)を訪れてみると、
その昔、有名な大泥棒の石川五右衛門(いしかわごえもん)が登って見下ろし、
「絶景かな!」と感嘆したという山門のまわりが、まさに絶景!
境内にある水路閣(琵琶湖の疎水を京都の街に運ぶ水路として造られたレンガの橋)も、
モミジの朱色が似合っています。
また、ある日のこと・・・
北野天満宮(きたのてんまんぐう)を訪れてみると、
いつものことながら、受験生とその親御さんたちで、大盛況。
学問の神様、菅原道真(すがわらのみちざね)公を祀(まつ)るだけあって、
京都の多くの神社の中でも、トップクラスの立派な本殿を誇っています。
いかにも、ご利益がありそうですよねぇ・・・
神社内には、豊臣秀吉が京の都を囲んで守るために造らせた、
「御土居」(おどい)と呼ばれる盛り土の塀が残っており、
今では、「もみじ苑(えん)」として公開されているのです。
さっそく、苑内に入ってみると・・・
おお! これは見事!! (゜o゜)
あっぱれ!! ヽ(^o^)丿
調子に乗って、他の日の夜にも、再訪してみたところ・・・
まるで、印象派の絵画のような、見事な色彩!!
当然ながら、ここでも、茶店で一服(笑)。
また、ある日のこと・・・
比叡山(ひえいざん)に登るべく、ケーブルカーに乗ってみましたよ。
山腹で、今度はロープウェイに乗り継いで・・・
山頂駅に到着すると、
なんと、眼下には、雄大な琵琶湖(びわこ)の姿が!!
(ちなみに、この写真で見えている琵琶湖の湖面の広さは、なんと、
琵琶湖全体の湖面の10分の1以下なんですよ。琵琶湖ってデカすぎる!)
山頂で開園されている、「ガーデンミュージアム比叡」では、
有名な印象派画家の「モネ」さんが、
「睡蓮」(すいれん)という連作絵画に描いた池を、絵のままに再現。
まさに、「絵」になる光景に、一同、感嘆! \(゜ロ゜)/
あたりを見回すと、山頂ならではの山岳樹木たちが、
澄み切った空気の中、清々しさ満点で、
我々を大歓迎してくれているではありませんか!
晩秋の清らかな空気がおいしくて、深呼吸を連発!
眼下に広がる琵琶湖の広大さに圧倒されながら、登山バスで下山すると・・・
この寒いのに恋人たちが居並んで座る、鴨川(かもがわ)に到着しました。
(「光の学校」から徒歩5分の、三条大橋から見た光景です)
また、ある日のこと・・・
嵯峨野(さがの)にある、大覚寺(だいかくじ)を訪れてみましたよ。
境内に張り巡らされた、
名物の長い回廊(かいろう)を、忍者のように歩き回ると・・・
かつて天皇や皇族が滞在&隠居しただけあって、
立派な御屋敷風の優雅な建物の数々に、ビックリ仰天。
ここは「お寺」なのですが、軒下(のきした)に吊り下げられた灯りでさえも、
まるで貴族の館のような、高貴なムードを醸し出しています。
また、ある日のこと・・・
四条通りに建つ、歌舞伎(かぶき)の「南座」(みなみざ)では、
年末恒例の「顔見世」(かおみせ)興行の上演中。
祇園白川(ぎおんしらかわ)の夜景に酔いしれ、
花見小路(はなみこうじ)の風雅な脇道を満喫(まんきつ)し、
まるで縁日(えんにち)のように明るい、八坂(やさか)神社の境内を抜け、
室町時代から建つ「八坂の塔」を見上げながら、
ゆるやかな坂道を登ってみたところ・・・
なんと! \(゜ロ゜)/
二年坂・三年坂は、清水(きよみず)寺に向かおうとする人々で、
ほとんど動かない大渋滞!(涙)
「これでは、『三年坂』じゃなくて『残念坂』だよね〜」と、
笑えない冗談が聴こえてきましたよ・・・(笑)(涙)
そこで、清水寺には早々に見切りをつけた我々一行が向かったのは、
おそらく人出が少ないであろう、知恩院(ちおんいん)。
なにしろ、御影堂&鐘楼&三門という、見どころ3つが全て修理中で拝観不可能ですから(涙)、
やはり予想通りに、観光客はまばら・・・
もちろん茶室に立ち寄り(笑)、お抹茶とお菓子で一服。
人出が少ないというのは、誠に、幸せなことですねぇ・・・(^−^)
また、ある日のこと・・・
嵐山高雄パークウェイを、ドライヴしてみたところ、まさに「モミジの回廊」状態!
渓谷を見下ろす絶景の茶店を見つけて、もちろん一服(笑)。
眼下の保津川(ほづがわ)に、何やらうごめく物体が・・・
おお、急流下りの勇敢な船たちの雄姿が!
今にも転覆しそうな勢いで、激しく揺れていますが、大丈夫でしょうか?
渓谷にかかる吊り橋と、ひなびた小さな駅、そして色とりどりの木々・・・
絵に描いたような期待通りの渓谷美に、もう大満足!
また、ある日のこと・・・
紅葉真っ盛りという噂を聞いて、
青蓮院(しょうれんいん)を、訪れてみましたよ。
昔は歴代天皇が眺めてきた庭を、
今では我々庶民も、こうして自由に楽しむことができる、この贅沢。
もちろん、ここでも一服(笑)。
(おまんじゅうの写真を撮る前に、うっかり食べ終えてしまいました・・・涙)
お庭に出てみると、僕の大好きな「コケ」類がびっしり!
この美しいコケたちを眺めていると、
「人生にコケるのも、また美し!」
とさえ思えてくるのが、不思議ですよねぇ・・・
(えっ? そんなふうには思えてきませんか? おかしいですねぇ・・・笑)
こ、これは! \(◎o◎)/
これほど見事な「敷きもみじ」は、見たことがありません!!
京都では、「枝もみじ」と「敷きもみじ」は、「同格」とされるんですよ。
わざわざ、「枝もみじ」が「ほど良く散る」のを待ち、
「敷きもみじ」の時期になってから、ようやく見物に出かける風習も・・・
「観光客は枝もみじ、都人(みやこびと)は敷きもみじ」なんだそうですよ。
これは凄い! 凄すぎる!!
あまりの美しさに、一同、無言で、夢心地・・・
夜のライトアップにも訪れてみたところ、まさに幽玄の世界。
そびえ立つ竹の雄姿を見上げながら、口々に、絶賛の声!
また、ある日のこと・・・
京都らしい風情が色濃く残る、祇園から東山の一帯を、ぶらぶらと散歩。
「焼き竹の子」の屋台を見つけ、勇んで買ってみたところ、これが悲惨!
歯が立たないほどの硬さで、もはや「竹の子」ではなく、「竹」そのものでした・・・(涙)
女性の「美」の神様がお住まいの、「美御前社」(うつくしごぜんしゃ)。
写真左側の緑の旗に描いてあるように、この神社の女神様は、
実に肉感的で、人間の女性よりも、はるかに色っぽいんですよ(笑)。
こんな女神様に言い寄られたら、男性はみな、あっという間に昇天・・・
さて、気を取り直して、二年坂へ・・・
ここは「映画村」ではなく、実際に人が住む、現実の街並みなんですよ。
また、ある日のこと・・・
鞍馬山に向かう叡山電鉄(えいざんでんてつ)に乗って、
紅葉マニアが全国から集うという、「もみじのトンネル」へ!
すると、電鉄所有の全車両の中で、わずか1か所だけに下げてあるという、
きわめて珍しい「ハート形の吊り革」が、ちょうど目の前に!
こ、これは・・・素晴らしい恋の予感が!!・・・(笑)
子どもの頃から、旅行が大好きで、鉄道マニアでもあった私は、
「夜の駅舎」の抒情あふれる光景を見ると、うっとりしてしまいます。
大学生(4年間)および大学院生(修士課程&博士課程で5年間)と、
合計9年間も学生生活を送った私は、「青春18きっぷ」で日本中を旅しながら、
各地の駅の待合室のベンチに転がって、勝手に宿を取ったものです。
さあ、お目当ての、「もみじのトンネル」に、突入だ!!
線路の両側に並ぶモミジたちがライトアップされる中、
運転手さんが、車内の照明を消して、真っ暗にしてくれるという特別サービス。
大感激した乗客たちは、一同、拍手かっさい!!
あなたも、ぜひ京都においでになって、
ついでに「光の学校」にも、遊びにおいでくださいね!
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・・・というわけで、皆さま、お楽しみいただけましたか?
それでは、京都の「光の学校」で、
皆さまの上洛を、お待ちしています!!
\(^o^)/