それは、2018年の、3月末のこと・・・
私(飯田史彦)の気ままな引率で、京都の各地を巡る、
毎年恒例の「桜の京都・ミステリーツアー」・・・
今年も、全5日間、「昼の部」「夜の部」の合計9回にわたって、
延べ120名のハートメイツの皆さまと一緒に、決行いたしました。
このウェブページの読者の方々も、ぜひ、私と一緒に、
素晴らしい桜見物の旅へと、出発してみましょう!!
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まずは、とにかく、このヘヴンリーな光景に、驚いてくださいよ!!
\(◎o◎)/
※ ヘヴンリー・・・「天国・極楽のよう」
ここは、京都・仁和寺の北方の山の中にある、
「原谷苑」(はらだにえん)。
まさに、モネやルノワールのような、
「印象派」の風景画に、そっくり!! (゚o゚;)
このような天国で食べるお弁当は、格別でしょうねぇ・・・
苑内の売店も、めっちゃご機嫌な人々で、大賑わい。
これぞ、「桜源郷」(おうげんきょう)の光景そのもの・・・
ふう・・・
皆さま、早くも、美しすぎる桜の波状攻撃を受けて、
お腹いっぱいになってしまったのでは?(笑)
さて、お次は、いったい、どこでしょうか?
向こうに見える山腹に、「大」の文字が、浮かんでおりますが・・・
そう、この広大な敷地は、京都御所(ごしょ)。
御所の苑内では、早咲きの桜の大木が、まさに満開!!
さすがは、御所の桜・・・
その枝ぶりは、本当に、立派ですよねぇ!!
一転して、こちらは、清水坂の雑踏に咲く桜・・・
この坂を、真っすぐに登っていけば、清水寺ですよ。
上記写真の左側に見える「七味屋さん」の壁には、
有名な「都をどり」のポスターが・・・
ついでに、宮川町(みやがわちょう)の茶屋街で見かけた、
「京をどり」のポスターも、ご紹介しておきますね。
(当然ながら私は、どちらも鑑賞に行く予定です・・・笑)
室町時代から建っている、「八坂の塔」の下を抜けて・・・
たどり着いたのは、高台寺(こうだいじ)・・・
豊臣秀吉の妻「ねね」さんの、晩年の住居として知られています。
それにしても、この茶室、かわいすぎませんか?
なんだか、グリム童話に出てきそうですよね(笑)。
これが、有名な、高台寺の「しだれ桜」!!
本堂の縁側には、人々が鈴なりになっていますよ。
庭の池に回ってみると・・・
なんだか、秋のような光景ですね(笑)。
ライトアップされた「竹やぶ」も、本当に綺麗です!!
茶室では、欧米人らしき若い男性たちが、
初めて口にする抹茶の味に驚いて、顔をしかめていますよ(笑)。
ちなみに、これが、現在、京都市内で大評判になっている、
「地下鉄に乗るっ!」キャンペーンのポスター。
京都市役所(市営地下鉄)さん、素晴らしいお仕事ぶりです!!
高台寺を出た我々は、「ねねの道」を北上して、「八坂神社」へ。
八坂神社の境内は、一年中、お祭り状態。
特に、この時期には、屋台・露店の数も、激増します。
八坂神社の裏手にある「円山(まるやま)公園」では、
盛大な宴会が、繰り広げられていますよ。
皆さん、お酒も入って、ご機嫌の極致ですねぇ・・・(笑)
子どもたちは、各種ゲームに夢中。
観光客の3割を占める、欧米人の方々は、
あらゆる屋台に、興味シンシン。
きっと、異国の地で初めて見る、
奇妙な食べ物が、ずらりと並んでいるのでしょうね(笑)。
もちろん、大阪名物「きやてど」の屋台も!!(笑)
一方、こちらは、八坂神社から徒歩数分にある、
祇園(ぎおん)の中心、「花見小路」(はなみこうじ)。
「舞妓さんと遊べるお店」であることを示す、
赤い提灯(ちょうちん)が、並んでいますね。
(1人5万×4名=20万円程度で、舞妓さんを呼べるそうですよ)
祇園では、このような細い路地まで、風情があるんですよねぇ。
花見小路を抜けて、祇園白川(ぎおんしらかわ)の地域へ。
「柳」と「桜」の組み合わせも、実に風雅なんですよ、これが・・・
白川沿いには、高級料亭が並んでいますよ。
見上げると、満天の桜!! \(◎o◎)/
それでは、そろそろ、
トップスターの御姿を、ご覧いただきましょう・・・
ほら、あそこに、見えてきましたよ!
これが、かの有名な、「円山公園の枝垂れ(しだれ)桜」!!
うっとりするほど、優美な御姿・・・
さすがは、京都の桜の「トップスター」ですね!!
フランクフルトも、トップスターに向かって一直線!! (゚o゚;)
トップスターを眺めながら、優雅すぎるお茶を、いただきましょうか。
さて、お次は、いよいよ今夜のメインイベント・・・
さあ、意を決して、入ってみましょう!!
(>ω<。)
みなさん、大声で叫びながら、
全速ダッシュで、脱出してきます(笑)。
(もちろん、私も入りましたよ)
ちなみに、お客様たちの叫び声を分析すると・・・
子ども 〜 20代女性・・・「きゃ〜っ!!」(かわいらしく)
30代&40代女性・・・「ぎゃ〜っ!!」(濁点付き)
50代&60代女性・・・「おお〜っ!!」(劇画調の表情で)
70代以上・・・「・・・・・」(無言 or 無反応)
・・・という感じでしたよ(笑)。
やがて、夜は暮れ、朝が訪れて・・・
本日は、京阪電車に乗って、京都から南下してみましょうか。
まずは、三条大橋から、鴨川の流れに別れを告げて・・・
「八幡市(やわたし)」駅に着くと、
すぐ近くにある、「男山(おとこやま)ケーブル」の駅で乗り換え。
「鉄道マニア少年」である私としては、もう大興奮!!
ケーブルカーの駅を降りて、しばらく登ると、
山頂には、有名な「石清水八幡宮」(いわしみずはちまんぐう)が!!
宮司さんの案内で、荘厳な建物の内部を、特別に見学・・・
「その昔、ここに、豊臣秀吉公が立ったに違いない」
「この位置で、織田信長公が、自分が寄進した金の屋根柱を見上げたはず」
という場所では、歴史上の有名人をリアルに感じて、一同、大感激(涙)。
この石清水八幡宮では、なぜか、
あの発明王「エジソン」さんの絵馬まで、授与していただけるんですよ。
その昔、この神社周辺の「竹」の繊維をフィラメントにして、
エジソンさんが「電球」を発明・普及させたのだとか・・・
八幡宮を参拝後は、徒歩10分程度の川沿いに何キロも続く、
「背割り堤」の桜並木に移動。
歩いても歩いても、満開の桜並木が続くため、距離感を失い、
帰路につく集合時刻に間に合わず、その場で抜けて解散した仲間たちも。
(あとで、詫びの電話やメールが届きましたが、時すでに遅し・・・)
晴天のもと、お花見に訪れた数千人もの人々が、
それぞれの方法で、この良き日を楽しんでいますよ。
みんなの笑顔が広がって、桜たちも、本当に幸せそうですね!
さて、今度は・・・
突然ですが、まあ、この恐ろしい語感の住所名を、見てくださいよ。
(◎_◎;)
思わず住んでみたくなる、その名も・・・
そう、ここは・・・
かの有名な、絶世の美女、「小野小町(おののこまち)」さんが、
平安時代に実際に住んでいた、隋心院(ずいしんいん)なんです!
ちなみに、「小野小町」さんは、実在の人物ですよ。
その彼女が、平安時代に使っていた井戸が、この場所・・・
「さらに美しくなりたい」と願う、女性の皆さまが、
かなりの真剣度で、井戸を凝視しておられました(笑)。
「花の色は うつりにけりな いたづらに
わが身世にふる ながめせしまに」
(桜の花の色が、すっかり色あせてしまったのと同じように、
私の容姿も、すっかり衰えてしまったなあ・・・
桜に降る長雨を眺めながら、むなしく恋の思いにふけっている間に)
という、小町さんの歴史的名歌が、絵馬に刻まれていますよ。
平安京の貴公子たちからモテモテだった、
才色兼備の「いい女」だからこそ言葉にできた、贅沢すぎる歌ですよねぇ(笑)。
なんと、「女性の骨だけしか入れてもらえない納骨堂」も、発見!!
その名も、「小町堂」・・・
「死んで骨になった後でさえも、あの夫なんかと一緒にいたくない」
「あの一族なんかと同じ墓には、絶対に入りたくない」
と、嫌いな夫&嫁ぎ先と同じ墓に入ることさえも断固拒否する妻たちが、
どんどん「生前予約」なさっているそうですよ。
数多くの不遇な妻たちを救う、画期的な救済システムですよねぇ。
実に素晴らしい!!
小野小町さんと、名残を惜しんだあとは・・・
徒歩10分ほどの山麓に広がる、「醍醐寺(だいごじ)」へ。
ここは、「桜の馬場」・・・
秀吉が、「天下一の桜」と絶賛した光景が、いま目前に!
まさに満開の「牡丹(ぼたん)桜」の前では、
幸せいっぱいの、満面の笑みが広がっています。
世界遺産・醍醐寺の境内を、どんどん、奥に進んでみましょうか。
ここらで、一服・・・
ツアー仲間の子どもたちは、「京抹茶パフェ」に夢中!!
もちろん、この私も・・・
真剣ダイエット中であることを、しばし棚上げして(笑)・・・
真剣ダイエット中に食べるからこそ、格別のおいしさでしたよ(笑)。
さて、次に訪れるのは・・・
桜の名所として知られる、「平野(ひらの)神社」。
鳥居をくぐると、たくさんの屋台が並んで、出迎えてくれますよ。
う〜ん、おいしそうですねぇ・・・
このメニューの中で、私が一番好きなのは・・・
間違いなく、「冷奴」(ひややっこ)ですね。
お客様は、なぜか、外国人の方々ばかりですが・・・
こうなったら、夜になるのを待って、再び、平野神社へ!
日本人の参拝客が増えて、本殿の前には、列ができていますよ。
(欧米人の方々は、クリスチャンが多いためか、参拝はされません)
ライトアップされた参道は、本当に、美しいですねぇ!!
(まさに「印象派の絵画」をイメージして、写真を加工してみました)
屋台・露店のスタッフも、大賑わいのため幸せそうに、大忙し!!
イカ好きの私としては、見逃すわけにはいきません!!
なぜか、インド料理の屋台が、大人気でしたよ。
大繁盛で幸せそうに働く店員さんたちを見ると、
客の我々まで、元気をもらって笑顔になれますよね。
(やはり、お店は、繁盛するに限ります・・・笑)
さて、桜ツアーの最後を彩るのは、やはり、あそこでしょう!
桜まみれの電車に乗って、古風なままの「御室(おむろ)」の驛(駅)へ。
京都で最後に咲き誇る、遅咲きの名所と言えば、
世界遺産・仁和寺(にんなじ)の、「御室桜(おむろざくら)」。
・・・ということになる、はずでしたが・・・
ようやく到着した「仁和寺」には、なんと、こんな看板が・・・
え〜っ!?
\(゚Д゚;)/
・・・というわけで、あせりまくった我々でしたが・・・
かなり散ってしまっているものの、それでもまだ、この美しさ!!
o(^-^)o
しかも、かなり散ってしまっているからこそ、
地面に広がる「散り桜」が、めっちゃ美しいではありませんか!!
\(^o^)/
これほどの「散り桜」を目撃したのは、生まれて初めて!!
これはこれで、終わりゆく桜の季節と、
散りゆく桜の美しさを、満喫しておきましょう。
10日間にわたって好天に恵まれ、様々な形での桜を満喫・・・
これほど大満足が続いた桜ツアーは、今年が初めてですね!!
(今からもう、来年の桜ツアーが心配・・・笑)
そして、最後の夜には、東山の山麓、知恩院の北に位置する、
「青蓮院」(しょうれんいん)を訪問。
おいしい抹茶とお菓子をいただきながら、
桜ツアーの締めくくりを、心ゆくまで味わいましょうか。
かつては、天皇陛下しか座れなかった、この高貴な場所で、
今では、我々のような平民がのんびりできる、この幸せ・・・
ゆったりとした、静寂の時が流れて・・・
見上げれば、満開の桜に囲まれて、満月が、光輝いていますよ。
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・・・というわけで、皆さま、お楽しみいただけましたか?
「なかなか、京都の桜巡りなんて行けません(涙)」とおっしゃる方々に、
せめて、私ならではのプレゼントを、差し上げました。
疲れた時、淋しい時には、
どうぞ、いつでも何度でも、このページを訪れて、
私と一緒に歩いた気分で、お楽しみくださいね!!