飯田史彦と巡る フランス&スイス&イタリア 大自然と歴史と芸術の旅



《 第4巻 》

ミラノ市街観光 〜 世界遺産:ベルガモ
〜 世界遺産:ヴェローナ(ロミオ&ジュリエット)


= 8月20日(火)続き =


『最後の晩餐』の鑑賞を終えて、
街なかをウロウロしていると・・・

おや? これは・・・

つまり、「一日中ダメ」ってこと?

(゚o゚;)




観光客向けではなく、
一般のミラノ市民が入るマーケットを見つけたので、
探索してみましょうか・・・




とても綺麗に陳列してあって、感心、感心。




決して大きな店ではないのですが、
野菜や果物の種類の多さに、ビックリ!!





アート&ファッションの街だけあって、
食材の見せ方でさえも、なんだか洗練されていますよね。




イタリアの方々は、さまざまな食材を巧妙に使いこなしながら、
豊かな食生活を、送っていらっしゃるのでしょうね。




なんだか、日本のスーパーやコンビニよりも、
丁寧で美的な陳列状態のような気がします。




お寿司のコーナーまで、設けてありますよ。

日本人観光客は、ほとんど通らない場所にある店ですから、
「SUSHI」が、イタリアの人に親しまれている証拠。




中には、具材の不明な、不思議な寿司も。

色から判断すると、マグロ類に似ていますが・・・




これは、リゾットの具材セットでしょうか?

ご飯に混ぜて炊けば、簡単に、出来上がりそうですね。




これは・・・

ドーナツではなさそうですし、形状から判断すると、
いわゆる、「イカリング」でしょうか?




おや? この一角は・・・

フリーマーケットのような、イベントでしょうか?




「OITA」という名の、寿司屋も発見。

大分県の出身者さんが、オーナーなのでしょうか?




お昼ご飯は、このお店で食べるらしい・・・

ミラノでも人気の高い、評判店だそうですよ。








テーブルには、イタリア料理店の定番調味料、
「バルサミコ酢」と「オリーブオイル」が。

どちらも、私の大好物ですよ。






待ってました!

「ミラノ風リゾット」と、「ミラノ風カツレツ」という、
世界的に有名な名コンビが登場!!

どちらも、本当においしくて、大評判でしたよ。




ミラノ料理が、黄色っぽく見えるのは・・・

その昔、ミラノの豪商や大富豪たちが、
「富」の象徴としての「黄金」を好み、
料理にまで、「黄金色」を求めたからなのだそうですよ。

人間、お金を持ちすぎると、
おかしくなってしまうのですねぇ・・・




聞こえてくる話題に、耳を澄ませると・・・

皆さん、『最後の晩餐』について、
「きっと、ダヴィンチの真意はですねぇ・・・」などと、
熱〜く、語り合っていらっしゃいますよ。




そして、これも定番中の定番、
かの有名な、「ティラミス」のお出ましです!!

何個でも食べたい気分でしたが・・・

なぜか、誰も、くれませんでした(笑)。




おいしい名物料理の連発で、ますます、話が弾みますよね!




ピッツァ(ピザ)のテイクアウトも、可能だそうですよ。




私はといえば、珍しく、
手に湿疹が出てしまったので、応急処置として、
虫刺され用の塗り薬を、お借りしました(笑)。




ミラノ料理に大満足した我々は、
お腹も心も満たされて、ミラノの中心部へ・・・




建物や電車が黄色いのも、大富豪や貴族が好んだ、
「黄金色」をイメージしているのでしょうか?




やがて、さまざまな人種の人々が行き交う、
広大な「ドゥオモ広場」に到着。

まさに、この広場が、ミラノの中心なのだそうですよ。




その背後にそびえ立つのは・・・

荘厳華麗な建築美を誇る、「サンタ・マリア・ナシェンテ教会」、

通称「ドゥオモ」!!




「ドゥオモ」は、ミラノの代名詞とも言うべき、
ゴシック建築の壮大な大聖堂。

天に伸びる尖塔、高い天井、大きなステンドグラスが、
ゴシック様式の特徴だそうですよ。




入館の列に並んで、しばらく順番待ち。




厳重な持ち物検査を受けなければ、入館できません。




ようやく、聖堂内に入ってみると・・・




おお!!

\(◎o◎)/

想像を超える、ものすごい規模に、圧倒されます!!




細長いステンドグラスの1つ1つに、
聖書のストーリーが、描き込まれています。




中世の時代には、文字の読める人が少なかったので、
信者に聖書物語の重要場面を伝える手段として、
ステンドグラスが活用されたのだそうですよ。





高さ108.5m、奥行き147mという巨大さは、
バチカンの「サン・ピエトロ大聖堂」(キリスト教の総本山)に次いで、
世界第2位の規模になるとのこと。




昔の人たちが見ると、建物の大きさと荘厳華麗さに、
腰が抜けるほど、ビックリ仰天したでしょうね。




それにしても・・・

クレーンのような機械が存在しない時代に、人力で、
どうやって、これほどの建造物を、建築できたのでしょうか?




おや? こ、これは、もしや・・・

いわゆる、「懺悔室」(ざんげしつ)では!!

(゜ロ゜ノ)ノ




ここに膝まづいて、神父様に、
おのれの深い罪を、告白するわけですね・・・

(゚o゚;)




一同、敬虔(けいけん)な心持ちに満ちて、
巨大な空間を見上げます・・・




いやはや・・・

何度も申し上げますが・・・

クレーンなどの機械が存在しない時代に、
どうやって、これほどのものを、造り上げたのでしょうか?

人間という生き物の意志と能力は、
まさに「神が宿っている」とでも表現したくなるほど、
素晴らしいものなのだと、教えられますよね。




人力タクシー(?)のお兄さんたちが、
暇そうにしていますが・・・

う〜ん、このルックスで、この態度では、
かなり怖い感じがして、近寄りがたいので、
むしろ「客払い」しているような気が・・・(笑)




さあ、いよいよ次は、あそこに見えている、
世界的に有名な高級商店街へと、突入しますよ!




「ヴィットリオ・エマヌエーレ2世のガレリア」は、
ドゥオモ広場とスカラ広場を結ぶアーケード。




1865年から、12年もの歳月をかけて完成されたという、
ヨーロッパを代表する建築物のひとつです。




ちなみに、東京ディズニーランドの入口すぐにある、
高い天井の大きなアーケード街は、
この「ガレリア」をモデルにして、設計されたのだそうですよ。

どこかで見たような気がするのは、そのせいですね(笑)。




中心部の有名な天井が迫ってくると、
なんだか吸い込まれそうで、ドキドキします。




うわ〜っ、目が回る〜!!(笑)

\(◎◎)/




た、助けて〜!!

\( >_< )/




この大迫力を、見てくださいよ!!

さすがは、「リージェント・ストリート」(ロンドン)、
「シャンゼリゼ」(パリ)と並び称せられる、
世界3大高級商店街のひとつ・・・

その華麗さに、圧倒されてしまいますよね。




ブランド物に全く興味が無い、この私でさえも、
「ルイ・ヴィトン」の名前くらいは、存じ上げております。




この店名も、わが57年間の人生のどこかで、
見聞きしたことが、あるような気が・・・




アーケードの建物そのものが観光名所という、
世界でも珍しい商店街なんですよ。






「高級ブランド店」には縁が無い、我々一般庶民は・・・

身分相応に、「ジェラート店」へ直行!!




「ジェラート」(氷菓子)の本場だけあって、種類も豊富。

「氷菓子」ですから、「アイスクリーム」と違って、
乳脂肪成分が低いため、健康にも良いのだそうですよ。




やはりここは、私の大好物、
「ピスタチオ・ナッツ風味」で、決まりですね!

「ピスタチオ」製品・・・イタリアには必ずあるのに、
日本では、あまり見かけないのが不満です。




お隣のお店に並んでいる、
可愛すぎるお菓子たちに、一同、思わず歓声!!




広い世界には、いろんな格好の人たちが、いらっしゃる・・・

誠に、ご苦労さまです。

目だけを出している、あの黒頭巾(くろずきん)姿の方々・・・

どうやって、ソフトクリームを食べるのでしょうか?




近くに見えたデパートに、入ってみますよ・・・

1階のコスメ売場の雰囲気は、世界共通なのでしょうね。




コスメ商品やブランド品に、まったく興味の無い私は、
最上階の「食品・菓子売場」へ、直行(笑)。






オリーブオイルも、超高級品となると、
まるで芸術品のように、美的な容器入り!!




これなどは、日本円にすると、
「3000円」近くもする、最高級オリーブオイル。

このクラスは、自宅用ではなく、贈答品でしょうね。




オリーブは、さまざまな加工品に化けて、
多様な調理方法で用いられるようですね・・・




これらのビン詰めも、すべてオリーブ・・・

実は、私も、オリーブが大好きなんですよ。

特に、タネが抜いてある、食べやすいやつが・・・

(オリーブの大きなタネほど、邪魔なものはありません)




パスタ(麺類)の種類も、実に豊富・・・

さすがは、世界3大料理「イタリアン」の、本場ですよね。




こ、これは、もしや・・・

\(゜ロ゜)/

いわゆる・・・

「食用でんでんむし」君では???

(「かたつむり」または「エスカルゴ」とも呼びます)




最上階の食品売場とカフェ・レストランは、
現地のイタリア人ファミリー客が集う、憩いの場。

(イタリア語を話しているので、外国人観光客ではなさそうです)




なんと、和食の専用コーナーまで発見!!

日本料理は、イタリア人の食生活に、
ずいぶん、溶け込んでいるんですねぇ・・・

ただし、これが「日本」という国の料理で、
どこにあって、どのような国なのかについては、
ほとんど知られていないはずですが・・・

(かつて私が住んでいた英国の人々も、日本のことなど、
場所も文化も国民性も、ほとんど知りませんでしたからね)




イタリアでは、「手巻き寿司」を、このように、
ピッツァと同じ方法で、「テイクアウト」するらしい・・・

う〜ん、違和感満点ですねぇ(笑)。




日本食メニューの充実度にも、ビックリ仰天!!

「お茶漬け」「焼き鳥」「たこ焼き」に、
「まんじゅう」「大福」も・・・




さらには、「エビマヨ」「ツナマヨ」「ネギトロ」に、
「鮭」「ゆかり」まで揃っているという、お見事ぶり。




さすがは、「アート&ファッション」の街だけあって、
お菓子類も、デザインに凝っています。

ちなみに右下は、「キノコ」を模しているようですよ。

左上の「柑橘(かんきつ)類」も、すぐにわかりますが・・・

右上と左下を占めている、ブツブツの付いた気味悪いお菓子は、
いったい、何の形状を模しているのでしょうか?




女の子向けの「お菓子のドレス人形」が、これ・・・

日本円に換算すると、
32ユーロ×120円=3800円!!






おや?

食品売り場の片隅のカフェバーで、
昼間から悠然と、ビールそっくりの液体を飲んでいる、
赤ら顔の日本人男性3名を、捕獲!!

(;一_一)

どこかで見たような連中ですが・・・

顔色が真っ赤すぎて、残念ながら、判別不能!!




私も、男たちに便乗して、隣のテーブルを占拠し・・・

わざと、男たちに見せつけるかのように・・・

「アイスクリーム」を発注!!(笑)




ところが、無料の「おつまみ」として勝手に出てきた、
このオリーブを、かじってみると・・・

実の中身の90%を巨大なタネが占めており、
食べられる部分がほとんど無いという、
最低ランクの安物でした(涙)。

オリーブの大きすぎるタネって、ほんとに邪魔!!

( `ー´)ノ




自由散策時間の終了が近づいたので、
デパート(の食品売場)を後にして、集合場所に急ぎましょう!






集合場所は、もちろん、この御方のところ・・・




そう、「レオナルド・ダヴィンチ」さん!!

(めちゃカッコ良く造ってありますね・・・笑)




ダヴィンチ像を感慨深く見上げる、私の後ろ姿。

(お客様が、ご自分のカメラで撮影し、私にくださった写真です)




おや? ダヴィンチ像の前に目を向けると・・・

かの有名な、「スカラ座」歌劇場が!!

「蝶々夫人」「トゥーランドット」「アイーダ」「椿姫」など、
イタリア・オペラの名作たちが、上演・初演されてきましたよ。




遅刻者が1名生じたものの、なんとか無事に集合した我々は、
バスに乗って、一般庶民が集う「下町」(したまち)地域へ・・・




この自転車の放置ぶりが、いかにも「下町」風ですよね。




特に、運河沿いの地域には、庶民的なムードが漂いまくって、
いい感じですねぇ・・・




かつて、ミラノには、たくさんの人工運河が流れていましたが、
今では、この「ナヴィリオ地区」だけに、その面影が・・・




先ほどまでの高級ブランド街とは異なる、
親しみやす〜いお店が、並んでいますよ。






気軽な服装の一般庶民が行き交う中で、
風雅に歩く和装の女性だけが、「歩く異次元空間」と化しております。

まるで、この和装女性(我々の仲間)だけを、
別の写真から切り取って貼りつけたかのように見えますが、
実際に本人が歩いている、本物の写真ですよ。




運河沿いには、ミラネーゼ(ミラノ市民)に人気の飲食店や、
画廊、書店、アンティーク・ショップ、八百屋などが並んでいますよ。




下町のため、料金も安価なので、若者たちが集まっていますね。




海運業の倉庫の跡を、若いデザイナーやアーティストが、
アトリエとして改造し、制作や販売を行っているそうですよ。




橋を見ると、なぜか「鍵」をつけたがるのが、
欧州人の不思議な習慣・・・




う〜ん・・・

この地域に住む、庶民の暮らしぶりが、伝わってきますねぇ。




こんなにオシャレなお店で、夕食をいただけるそうですよ。






お店の内部も、アート感覚あふれる、豪華な造り。




定番の「オリーブオイル」と「チーズ」に加えて・・・

私が日本から空輸してきた、
「お醤油」と「塩コショウ」も、並んでいますよ。




そこに登場したのは、バジルソースのパスタ、
いわゆる「ジェノベーゼ」。




本場の味に、思わず、笑みがこぼれます・・・




それだけでお腹がいっぱいになったのに・・・

容赦なく登場したのが(笑)、ローストチキン。

とにかく、イタリアでは、
「ピッツァ」や「パスタ」は、「前菜」扱いなのです。




3種類ものソースが付いているので、
せっかく並べた「醤油」も「塩コショウ」も、出番なし。




ワイン類の消費量もMAXに達して、
楽しそうな笑い声も、これまたMAXに!!




今夜の締めは、大好物の「チョコレート・ババロア」。

またもや、(酒豪たちから)私の元に何個も集まり、
私のご機嫌も、MAX状態を更新!!

\(;^ω^)/




ご機嫌の極致に達した私は、その勢いで、
希望者たちを引き連れて、夜のミラノ散歩に出撃!!






どこに行っても、ジェラート店が目につきます。

日本の都会で、各種のファーストフード店を見かけるのと同じ頻度で、
ジェラート店が目につく感じでしょうか。




なぜなら、ここ、ミラノは、
ジェラート類が、「食事」にもなる街だからです!!

\(◎o◎)/




しばらく、この調子で街をウロついて、
いろんなお店を、観察してみましょうか。








もちろん、ピッツァ、パニーニ、ホットドッグなど、
普通のファーストフードのお店も、散在していますよ。

(ジェラート店の繁昌ぶりには、押され気味ですが・・・)








日本食のデザートも、見つけましたよ。

あんみつ、大福、どら焼きに、抹茶プリンのようなもの?




本格的な食事は、「リストランテ」で。






あちこちのお店や街角で、イタリアの国旗が、
誇らしげに、掲げられています。

日本では、ふだん、国旗は、ほとんど目にしませんので、
祖国に対する感情や、その表現方法の違いを、痛感しますね。




そんなことを考えながら、あても無く歩いていくと・・・

突然に現れたのが、巨大な「ミラノ中央駅」。




駅舎の中に入ってみると、
その壮大さと、荘厳な造りに、圧倒されます。

まるで、博物館のようですね。




しかし、「駅」なのですから、当然、時刻表が・・・

なんと、「パリ行き」の長距離特急も表示されており、
経由地の欄を見ると、
「アンデルマット」「ブリーグ」「ローザンヌ」など、
我々が通ってきたスイス国内の路線を通って、
フランスを目指すことがわかります。

鉄道マニアの私としては、ワクワクしますねぇ!!

o(^-^)o




ああ、ここから特急に乗って、パリまで行きたい!!

\(◎o◎)/








駅の地下には、商店街が広がっているらしいので、
のぞいてみたのですが・・・

降りてみると、どの店も、閉店しておりました(涙)。

さすがに、この頃には、私にも、疲れが・・・




その証拠写真が、これ・・・

中央駅の「動く歩道」に、疲れ切った姿で乗り込む私。

( >_< )

気のせいか、体が、げっそりと痩せて見えます・・・

(お客様が、ご自分のカメラで撮影し、私にくださった写真です)





疲れ切った足取りで、ホテル近くまで戻った私は・・・

最後の元気を、懸命に振り絞って・・・

(>ω<。)


泣く泣く・・・


(>ω<。)。。。

。。。。。。

。。。。。。。。。


近所のジェラート屋さんに入店!!(笑)

(;^ω^)




イタリア人女性の方々の、
恰幅(かっぷく)の良さに、仰天しながらも・・・






イタリアンなファミリーに混じって購入したのは・・・




もちろん・・・






いつもの「ピスタチオ」でした〜!!

\(^o^)/




ああ、神様、お許しください・・・

今夜も、また、欲望に負けて・・・


眠りにつく直前に、甘いものを食べてしまいました・・・

m(_ _)m








= 8月21日(水) =


本日は、世界遺産デーですよ!!

\(◎o◎)/

世界遺産:ベルガモ、世界遺産:ヴェローナと、
イタリア北部の中世の街を巡ってから、
ヴェネツィア(もちろん世界遺産)を目指しましょう!




我々のバスは、高速道路を真っすぐ進んで、
「BERGAMO」(ベルガモ)方面へ。




ベルガモは、標高250m、人口12万人の地方都市で、
紀元前からの歴史を誇る古都。

日本に当てはめてみると、各地に点在している、
「小京都」のような街ですね(笑)。




「FUNICOLARE」とは、登山ケーブルカーのこと。

日本では運動会のBGMとして知られる、
「フニクリ・フニクラ」(登山ケーブルの宣伝歌)
と、同じ種類の言葉だそうですよ。

この駅から乗車して、山の上にある、
「チッタ・アルタ」(旧市街)まで登りましょう!




歩いて登るのは大変そうなので、
助かりますねぇ。




電車好きの私は、大喜びで、好位置を確保!!

\(☆o☆)/




頭の中に流れる音楽は、もちろん、
イタリアの有名な歌謡曲、「フニクリ・フニクラ」!!

(日本語で聞きたい御方は、こちらをクリック)




ちなみに、イタリア人ガイドさんに、

「『フニクリ』と『フニクラ』は、どう意味が違うんですか?」

と尋ねてみたら、こんな返事が返ってきましたよ。

「まあ、言葉の遊びのようなものだから、意味は同じだよ!」




これが、世界遺産の歴史地区「チッタ・アルタ」の全景・・・

曲がりくねった狭い街路の両側に、15〜16世紀の建物が並び、
絵のような風景が、保たれているとのこと。




この街の専門家として、
イタリア人観光ガイドのおじいさんが、
案内してくださいますよ。




中世の街を歩くのも、
ツェルマット周辺の山を歩いたのと同じ、
クロックスのサンダル。

(なにしろ、これしか持ってきていませんので・・・笑)




要所でガイドさんが立ち止まって、
イタリア語で解説するのを、日本人女性のガイドさんが翻訳。




歴史の落し物のような旧市街を歩くと、
まさに、中世のイタリアへ、タイムスリップ!!




特に、「Via Arena」と呼ばれる、この狭くて静かな通りには、
数百年前の雰囲気が、そのまま残っていますよ。




中世そのままの渋〜い街並みを、
場違いの過激なシャツと派手なショルダーバッグでウロつく、
空気の読めない怪しすぎる不審人物が、この男。

(お客様が、ご自分のカメラで撮影し、私にくださった写真です)

実は・・・

この黒服は、私が、
ハードロックやヘヴィメタルのコンサートへの参戦時に着用する、
ロックンロールなファッションの勝負服なのです(笑)。




旧市街から見下ろす、ベルガモの街並み・・・

いつの日か、こんな屋根の家に、住んでみたいものですねぇ。






ほら、よく見てくださいよ・・・

どんなものでも「芸術」の域にまで高めてしまうのが、
イタリアの国民性なのだそうですが・・・




確かに、煙突でさえも、こんなにオシャレ・・・

もはや、これは、「芸術品」ですよね!!




左手に見えるのは、中世そのままの修道院。

この静かな裏通りは、私が地図に赤線を引いて見せてまで、
「ぜひ通りたい!!」と、強く要望したもの。

すると、地元のガイドさん(おじいさん)が、

「観光客で、この隠れた裏通りを知っているとは、珍しい・・・
どうして、そんなに詳しいのですか?」

と、驚いた顔で、私に尋ねてきました。

ガイドさんも、
「観光客がいない、この静かな通りが、いちばん好き」
なのだそうですよ。

フフフ・・・




ただの古めかしい扉でさえも、
泣けてくるほど、味わい深いですよねぇ・・・

(*^ ^*)




さて、表通りにも出て・・・

一応(笑)、観光ルートも歩いてみましょうか。




それはそれで、観光ルートには、
洗練された美しさが、感じられますよね。




これは、世界3大珍味のひとつ、「トリュフ」のようですが・・・

なんと、わずか100gで、30ユーロ(3600円)!!

\(゜o゜)/

さすがです・・・




人通りが増えて、賑やかになってきましたよ。




めちゃ可愛いパン屋さんを見つけて、
一同、歓声を上げながら、のぞき込みます(笑)。




これには、「忍者ビスケット」と書いてありますが・・・

う〜ん・・・どこが?




しばしばヨーロッパで見かける、
コテコテにクリームを使った、甘〜いお菓子類も・・・ 

( >_< )




ご機嫌で、ウインドウ・ショッピングを楽しんでいると・・・

突然、広場に出ましたよ。






ここは、ベルガモの中心、「なんとか広場」とのこと。

(名前は、忘れてしまいました・・・涙)




おや?

(゚o゚;)

良く見ると、我々の仲間、着物姿のケアマネ嬢さんが・・・

外国人観光客に頼まれて、一緒に記念撮影中!!




おまけに、興味シンシンの女性たちから・・・

「着物」の詳細について、質問攻めに!!

いったい、どこの言葉で会話なさったのでしょうか?




まるで、大スターのような扱い・・・

「着物」って、世界的に、人気があるんですねぇ!!

\(◎o◎)/


※ 帰国後、着物のケアマネ嬢さんに、お尋ねしたところ・・・

この外国人女性たちは、なんと、
中央アメリカの「メキシコ」から、おいでになったとのこと。

しかも、「質疑応答」時の使用言語については、
「自分は英語も苦手なので、普通に日本語で説明しましたが、
伝わったのかどうか・・・」とのことでしたよ(笑)。





やがて、私の仲間たち一行は、街の中心にある教会へ・・・




その間に、私は密かに抜け出して・・・

一路、トイレへ・・・(笑)




ヨーロッパの男性用トイレは・・・

ずいぶん高い位置に取り付けられているので、
背が低い(というか足が短い)日本人男性は、
つま先立って使用しなければなりません!!(涙)

もちろん、子供たちの身長では、届きませんが・・・

いったい、どうするんでしょうねぇ?




スイスでもイタリアでも、公衆トイレの基本は、これ。

大きな丸ボタンを押せば、派手に水が流れ、
小さな丸ボタンを押せば、控えめに水が流れます。

さまざまな言語の国から観光客が訪れるので、
言葉ではなく、シンボルで意味を伝える工夫ですね。




広場のカフェバーでは、
不思議な楽器編成の楽団が、演奏していますよ。




この楽団、カンツォーネ(イタリア民謡)風の、
イタリアンな音楽を演奏しているので、
イタリアンな気分に浸りながら、うっとりと聴き入っていたのですが・・・

我々、日本人らしき集団を見つけたとたんに・・・

突然、日本の女性歌手の歌謡曲を演奏し始め、
せっかくのイタリアンなムードが台無しになってしまったので、
「余計なサービスなんか要らんわい!!」と広島弁で憤慨し、
渡そうと用意していたチップを、引っ込めてやりました(笑)。

o(`ω´ )o




この御両人・・・

ただの「手をつなぐカップル」にすぎないのですが、
絵になりますねぇ!!


ちなみに、ここだけの話ですが・・・

意外にも、私は「ガチガチの硬派」なので、
「女性と手をつないで公衆の面前を歩く」などという「軟弱きわまる行為」は、
過去57年間、カタクナに拒否してきたんですよ。

本当なんです!! ( `ー´)ノ

(注:幼児期に、母と手をつないで歩いたかもしれないのは除外)




初対面が多かった、旅の仲間たちも、
どんどん仲良くなって、幸せそうに談笑中。




自由行動を終えて、メインストリートを、
登山電車の駅に向かいましょう。








「ハンバーガー」、「カプレーゼ」、「パルマ」、
「パニーニ」、「フォカッチャ」くらいは、
何とか読み取れますが・・・




このお菓子の名前・・・

「POLENTA E OSEI」というイタリア語を、
ネット上の翻訳サイトに翻訳させてみた結果、
どのサイトでも、

「ポレンタとおせい」

と、意味不明の結果が出て終わりました・・・




こ、これは!!


(゜ロ゜ノ)ノ


「筋肉ムキムキマンたちのストリップショー」

という宣伝でしょうか?


\(゚Д゚;)/


( う〜ん、見なくていい・・・ )


《 !!閲覧注意!! 》




ふう・・・

なんとか、気を取り直して・・・(笑)

バスは、ブドウ畑の並ぶ街道を、ヴェローナへ。




途中のサービスエリアで、「トイレ休憩」しましょうか。

欧米にはトイレが乏しいので、
トイレを見かけたら、必ず立ち寄るのが鉄則。

欧米人は、膀胱(ぼうこう)が大きいので、
大量のオシッコを溜めておくことができるため、
トイレに行かなくても済むのだそうですよ。

ああ、うらやましい・・・




日本のサービスエリアと同じく、お土産だらけ。

ただし、日本のSAと異なるのは・・・

いったんトイレに入ってしまったら、
すべてのお土産コーナーを通ってからでなければ、
建物の外に出られない仕組みになっているのです。

つまり・・・

「トイレを使ったんだから、何か買いなさいよ」ということ!!

( `ー´)ノ




やむを得ず、強制的に指定された道順に従って、
建物の外に出るべく移動していると・・・

ええっ!? (゚o゚;)

ツェルマットでは定価で買った、あの有名チョコが、
なんと半額!?

(>ω<。)




高速道路を降りたバスは、やがて、ヴェローナの街へ・・・

ほら、穏やかなアディジェ川が、
ゆったりと蛇行しながら流れていますよ。




ヴェローナは、標高60m、人口25万人の中都市。

古代ローマ時代から、芸術・文化・商業・農業の中心地として、
北イタリアの繁栄の鍵を、握ってきたそうですよ。




素敵な街並みですよねぇ・・・

古都なのに、現代的なセンスで、クールなんですよ。






ほら、脇道の路地でさえも、い〜い感じ!




2階を結ぶ通路でさえも、この味わい深さ。




おや? これは・・・

いったい、どういう意味の標識なのでしょうか?

「走るな」? 「飛び出すな」?

それとも、「通学路なので子供に注意」?




蒸気機関車スタイルの観光バス(?)も、
運行しているようですよ。

(諸事情により、撮影のタイミングを逃したので、
ほかのお客様から頂戴した写真です)




この古めかしいお店で、ランチをいただく模様です。

なるほど、中世の時代には、教会だったそうですよ。




「リゾット」くらいなら、なんとか読み取れますが・・・




外観は、古めかしいのですが、入ってみると・・・

有名店なので、店内は、大にぎわい!!




これは、ピッツァを焼く窯(かま)では?




化粧室の前に、大きな鏡が置いてあるので、
珍しく、「自撮り」してしまいました・・・(笑)




この大きな黒ウチワが出現したということは・・・

店内が「とても暑い」ことを示す、視覚的サインですよ。




食卓の上には、例によって、
バルサミコ酢と、オリーブオイルの、名コンビ。




私の周囲では、早くも、
食前酒のワインで乾杯する声が・・・




ところが・・・

私はと言えば・・・なんと!!

お腹の調子が・・・ ( >_< )




それなのに、見た目も味も「焼うどん」そっくりの、
めっちゃ太めんのパスタが、大量に出現!!




このパスタ、皆さんには、「おいしい」と大評判!!




強敵の出現を目にして、
チーズだけは、振りかけてみたものの・・・

ついに、私は・・・




痛むお腹を抱えながら、
「降参」するしかありませんでした・・・(号泣)

(ほら、胃腸薬に加えて、風邪薬と栄養剤まで登場!!)




そんな私に、トドメを刺すべく現れたのが、これ・・・




もはや、意識モウロウの私・・・

虹マスの魚肉を裏返して手元に寄せることにより、
あたかも食べたかのように見せかけて、
その場をしのぐしかありませんでした・・・

(胃腸薬の袋の残骸も、写ってしまっております)




その後に出てきた「レモン・シャーベット」だけは、
なぜか、おいしく完食してしまいましたが・・・(笑)




ワインを飲んだ御方は、
ちゃんと払っておいてくださいよ!!

(集金後、なぜかお金が増えてしまったので、
やむを得ず、私が頂戴しておきました・・・)




しくしく痛むお腹を抱えながらも、
お店を出て歩いていると・・・

薬の効果が現れてきたのか、しだいに回復!!

o(^-^)o




なんとか元気も出てきたので、
かの有名な、あの場所へと、急ぎましょう!!




そう、その場所とは、ここ・・・




ヴェローナ名物、「ジュリエッタの家」!!




両側の壁には、観光客たちが残していった、
数えきれないメッセージ・カードが、貼られていますよ。

その多くには、「恋愛に関する願い事」が、書いてあります。

日本で言えば、「縁結び」の神社にお参りして、
「恋愛の願い事を書いた絵馬」を、飾るようなものですね。








さあ、いよいよ、内部に入っていきますよ。




ウィリアム・シェイクスピアの名作、
『ロミオとジュリエット』の女性主人公のモデルが、
実在した、この「カプレーティ家」の娘。

ちなみに、ロミオのモデルになった男性の家も現存しますが、
一般公開は、されていないとのこと。




着きました〜!!

\(◎o◎)/

ロミオがジュリエットと愛を語り合った、
あの有名な「バルコニー」が、これだっ!!




\(☆o☆)/





この感激を忘れないように、
バルコニーの下にあるお店で、陶器画を購入。

その陶器画に描かれている、
下記の場面こそが、このバルコニー!!

このような感じで、
「光の学校」のメッセージボードに飾ってありますから、
ぜひ、鑑賞しにおいでくださいね。

※ 2人の顔の距離、近すぎませんか?




そして、この娘こそが・・・

歴史的名作として名高い、映画『ロミオとジュリエット』で、
主人公を演じて「史上最高の美少女」と呼ばれ、
世界中の男性たちの「あこがれ」となった・・・

「オリビア・ハッセー」ちゃん!!
(当時17歳)




有名な「バルコニー」の場面が、こちら・・・






※ 以上すべて、映画『ロミオとジュリエット』
(フランコ・ゼフィレッリ監督作品、1968年)より。

ニーノ・ロータ作曲の音楽も素晴らしすぎるので、
ぜひ、鑑賞してみてくださいね!!


そして、これが、ジュリエッタ(ト)の像・・・

(「ジュリエッタ」はイタリア語、「ジュリエット」は英語)

ロミオのことを想いながら、胸に手を当てていますよ。




ジュリエッタと一緒に写真を撮るファミリーたちは、
誰もが、本当に幸せそう!!

女の子はみんな、ジュリエッタが大好きなんですよね。

「いつか私も、ロミオのように愛し合える男性に出逢いたい」と・・・




邸宅の中に、入ってみると・・・

ジュリエットとロミオが、初めて結ばれて、
わずか一晩だけを共にした、あのベッドも・・・

※ ちなみに、物語の設定では、当時、
ロミオは16〜17歳、ジュリエットは13〜14歳!!

\(◎o◎)/




ツタの絡まる、13世紀の建物・・・

今では、ここで、結婚式も挙げられるそうですよ。






一同、感動のあまりに、ため息ばかり・・・

どこを撮っても、絵になりますよねぇ・・・




ほら、こんな感じで・・・






もちろん、館内のお土産屋さんも、入念に観察しましょう。






「ロミオ&ジュリエット」は、世界一有名なカップルですから、
お土産類も、飛ぶように売れていますよ。




言い伝えによれば、
ジュリエッタの胸に触れると、幸運が訪れるとのこと!!

私も幸運が欲しいので、
ワシづかみにしたいところでしたが・・・

さすがに、衆人環視の中では、
決行する勇気が、わずかに足りませんでした(涙)。




そのような、お気の毒な中年男性諸氏のために、
「ジュリエッタのオッパイ」も、売られていますよ。




えっ? 私ですか? (゚o゚;)

・・・もちろん、買ってませんよ!!

硬派の私が、そんな軟弱なもん、買うわけないですって!!

(;^ω^)


・・・ということにして(笑)、
ここは大急ぎで、街の中心地に、向かいましょうね。








「ジュリエッタのオッパイ」の御利益なのか、
体調が良くなって、元気に歩いている私の後ろ姿。

(お客様が、ご自分のカメラで撮影し、私にくださった写真です)




ヴェローナの中心には、
古代ローマ時代の、円形競技場「アレーナ」が!

なんと、有名なローマの「コロッセオ」よりも、
古い時代に造られた建物だそうですよ。




楕円形に広がる「アレーナ」の大きさは、
長さ152m、幅128mもの巨大さ。

しかも、ローマの「コロッセオ」よりも、
創建当時の姿がそのまま残されているため、
歴史的な価値は、こちらの方が上なのだそうですよ。




今夏の「オペラ・フェスティバル」では、
「アイーダ」「カルメン」「カルミナ・ブラーナ」など、
イタリアン・オペラの名作を上演中!!

私も、いつかまたヴェローナに来ることがあるならば、
「カルメン」の「闘牛士の歌」や「ハバネラ」など、
有名曲を目の前で、生歌で聴いてみたいものです・・・




アレーナの真横では、数多くのファミリーたちが、
おいしそうに食事中。






アート&ファッションの国・イタリアでは、
公衆電話でさえも、こんなにスタイリッシュ。




トイレに駆け込もうとしたところ、有料だったので、
あわててピッタリの金額の小銭を探しているうちに・・・

引っ込んでしまい、解決しました(笑)。




おお!!

「 THE WORLD'S MOST FAMOUS LOVE STORY」
(世界で最も有名なラヴ・ストーリー)

『 ROMEO & JULIET 』

を、近くの劇場で、上演中だそうですよ。

ああ、観てみたいですね〜っ!!

\(☆o☆)/




※ ただし、当時、ロミオ16〜17歳、
ジュリエット13〜14歳という設定にしては、
この俳優さんたち、ご高齢すぎるような気も・・・

なにしろ、正直に申し上げれば・・・

あの物語は、現代に当てはめれば、「まだ世の中を何も知らない、
反抗期ド真ん中で血気盛んな中高生の恋愛」だからこそ可能な、
「自己中すぎる子供たちが起こす無茶苦茶なストーリー展開」
ですからねぇ・・・(笑)


注: まじめに、補足説明いたしますと・・・

シェイクスピアの劇『ロミオとジュリエット』が出版されたのは、
1597年であり、日本でいうと、「安土桃山時代」のこと!!

したがって、当時としては、主人公たちが、
「大人の仲間入り」をしても、不思議ではない年齢なんですよ。

また、「ロミオとジュリエットは、セリフが大げさすぎて苦手」と、
ウンザリする方々もいらっしゃいますが、
そもそも「シェイクスピア劇」というのは、
日本でいえば「歌舞伎」のような「古典芸能」なのですから、
セリフが古めかしくて大げさなのは、当然なんですよ(笑)。

シナリオも映画も、そのような背景を承知のうえで、
2人が交わす愛のセリフの大げさぶりを、お楽しみくださいね!



********************


さあ、続く「第5巻」は、今回の旅の最終章。

想像を絶するドラマティックな展開が、
あなたを待ち構えていること、間違いなしですよ!!




《 第5巻 》に続く
(ここをクリック)