近年の若者言葉で表現いたしますと・・・  「祇園祭がヤバすぎた!!」というお話でございます(笑)



それは、2023年7月のこと・・・

70枚を超える美麗写真を活用しながら、
ドラマティックにレポートいたしますので、
どうぞ、お楽しみに!!

それでは、皆さま、
私と一緒に巡った気持ちになって、
さあ、出発しますよ!!

***************

 京都・八坂神社の祇園祭(ぎおんまつり)は、毎年、7月の1ヶ月間を通じて、さまざまな行事の総合体として繰り広げられます。

 たとえば、ある日、たまたま、四条大橋を通りかかると、このような光景に遭遇(そうぐう)・・・



 通行が止められているため、やむを得ず(笑)、しばらく眺めていると、このような不思議な人々(というか、鳥たち?)の行列も・・・




 これらの光景を目にして、「そう言えば、祇園祭の主役である、山鉾(やまぼこ)たちの建設も、進められているはずだ」と気づき、四条通りを西に向かってみると・・・

 おお!! (゜ロ゜;ノ)ノ

 この位置に建設中ということは、おそらく、「長刀鉾」(なぎなたぼこ)の土台ですね、これは・・・



 数日後に訪れてみると、ほら、ここまで建設が進んでいますよ。つまり、毎年、いちいち建て直しては、また解体&保存しているということ・・・何百年もの間、こうして伝統を守り続けていらっしゃる「保存会」の方々、本当に、ご苦労さまです。



 ちなみに、翌日、違う場所を通りかかると、「函谷鉾」(かんこぼこ)の建設も、どんどん進んでいましたよ。(写真右上で目立っている、「大クマ眼科」の看板が、目印なんです・・・笑)




 それでは、宵々山(よいよいやま)〜 宵山(よいやま)〜 山鉾巡行と、3日間にわたって繰り広げられた、祇園祭の中心的行事や大にぎわいの様子を、(いつものように)楽しくご報告させていただきますね。

 まずは、木屋町(きやまち)通りにある、本場イタリア発祥の有名なお菓子屋さん「BABBI」(バビ)で一休みしながら、名物の美味しいジェラートで、大群衆に挑む出撃前のクールダウンに専念!!(笑)

 私が発注したのは、「ピスタチオ」と「黒蜜きな粉」という、鉄壁の美味しさを誇る「ダブル」でございました・・・

 (^−^)




 すっかり「戦闘モード」に入って、心身の準備が整ったら、「いざ、祇園祭へ!!」と気合を入れつつ、「数十万人もの大群衆」に向かって突撃ですよ!!

 \(◎o◎)/



 数日前に建設中だった、「長刀鉾」の完成版が、これ!!

 ちなみに、この鉾は、伝統的に「女人禁制」とされているため、男女平等論者の方々から、「この時代に男女差別!?」と、激しく批判されているそうですよ。さらには、時代の推移に従い、「外見は女性だが気持ちは男性」という御方や、「外見は男性だが気持ちは女性」という御方について、どのように対応すべきなのかという議論に、直面していくことでしょう・・・



 ふと見回すと、身のまわりは若者たち(特に中高生)で埋まっており、間違いなく、この周辺における最高年齢が、この私・・・

 (^o^;)

(なお、文教都市:京都市の人口の10人に1人を占めている「大学生」たちは、重要な「前期試験」の直前か真っ最中であるため、みな猛勉強中なのか、あまり見かけませんでした)



 四条通りから、長刀鉾を振り返って見直すと、こんな感じ・・・ほら、身動きができないほどの大群衆で、ビッシリと埋まっていますよ(涙)。



 西に向かってわずかに歩き、交差点から、「烏丸(からすま)通り」を見通してみたのが、こちら・・・日本有数の規模を誇る、数キロにわたる数百軒の大露店街が延びており、10代&20代の若者たちで埋まっていますよ。おそらく、京都市の中高生のほとんどが、今夜、ここに集結しているのでは?

 前に進めないほどの大混雑にはウンザリしますが、若者たちの楽しそうな笑顔を眺めていると、老境(?)に入ってしまった私までが、幸せなエネルギーをもらって元気になれます。まるで、まだ世の中の真の厳しさを全く知らなかった、40数年前(笑)のピチピチの自分を見るかのように・・・

 o(^o^)o




 とりあえず、烏丸通りの露店街に突入するのは後回しにして、四条通りを西へ向かうと・・・「月に届け」とばかりに天に延びる、「月鉾」(つきほこ)が見えてきますよ。この地域の名前も、まさに「月鉾町」であり、大昔から地域を挙げて、この鉾を守り続けてきたわけですね。



 鉾の上では、中高生の男の子たちが、笛や鉦(かね)などの和楽器を手にしながら、「演奏開始」の声がかかるのを待っていますよ。(ここでも、女の子の姿は、見当たらないような気が・・・)



 向かい側の建物から、この「渡り廊下」を使って、鉾に登る(入る)ことができる仕組みなのですが・・・一般人向けの入場チケットは「完売しました」とのことで、それまで長時間並んでいたオバサンたちが、「なんでやねん!!」と、激しく抗議していましたよ。

 このような時、関東や東北地方の人は、黙って静かに引き下がりますが、ここ関西では、「言うだけ言うてみて、もしも入れてくれたら儲けもん」と、ダメもとで(笑)自己主張してみるのが通常なんです。単なる文化的習慣であり、決して悪気は無いのですが、私も慣れるまで時間がかかりました・・・

 (^-^;)




 鉾の横にある売店では、めちゃ可愛い女の子が、「ちまきどうですか〜?」と、大きな声で客寄せに励んでいます。本当にキュートで上品な立ち居振る舞いなので、道行く人々から、「どちらのお嬢様なのかしら?」と、大いに賞賛を浴びていますよ。まさに、ぜひ部下として雇いたい・・・いえ、お嫁さんにしたいほどの、有能かつ風雅な人材という感じです。

(標準語の「いかがですか?」や「いりませんか?」は、しばしば京都では、「どうですか?」と言葉にされますよ)




 月鉾に登るのはあきらめて(涙)、しばらく四条通りを進んでみると、まぶしい光でピカピカに輝く、一段と華やかな鉾が出現!!



 それは、「函谷鉾」(かんこぼこ)と呼ばれる、大人気の鉾ですよ・・・なにしろ、高さ24メートルですから、写真のフレームに入り切りません。



 もしかして、登ることはできないかなぁ、と、恐る恐る(笑)近づいてみると・・・



 やはり、大勢の希望者たちの行列が出来ていましたが・・・



 いま、函谷鉾から降りて来たばかりの、「函谷鉾うちわ」を背中に刺す女の子を発見し、「もしかして」と期待しながら、受付係らしきオジサンに尋ねてみると・・・



 なんと、「今なら、ちょうど空きがあるので、少人数なら大丈夫ですよ」とのこと!!

 \(゜ロ゜)/

 さっそく、嬉々として「1000円」のチケットを購入し、しばらく列に並んだのち、ビルの2階に移動・・・そこには、神様に捧げるお供え物の数々が、所狭しと並べられています。



 お米に、お塩に、椎茸、湯葉、するめ・・・定番である、神様の大好物(?)も、お供えしてありますよ。

 そう言えば、かつて、ある神主さんに尋ねてみたら、神様の一番の好物は「お酒」とのことでしたが・・・おそらく、その神主さんが個人的に、もらって一番嬉しいのが「お酒」だったのでは?(結局、神様からの「お下がり」として、その神主さんが飲むことになりますので・・・笑)




 やがて、じわじわと、「渡り廊下」の入口まで近づいていき・・・



 見下ろすと、下界の人混みに揉まれて苦しむ、大勢の庶民たちの、あわれな姿が・・・

(1000円でチケットを買って登っただけなのに、まるで自分が、神様や王様になったかのような、不思議な優越感に包まれてしまう、身のほど知らずの私・・・笑)



 そして、ついに、その時が、やってきましたよ・・・



 さあ、いよいよ、鉾の内部に侵入!!

 \(◎o◎)/




 これが、函谷鉾の最前部から、下界を見下ろした光景・・・

 この場所に立った者にしか味わえない、まさに「絶景」ですよね!!

 \(^o^)/



 すると、まるで、私が鉾の中に入るのを待っていたかのような、絶妙のタイミングで、突然に、和楽器の風雅な演奏が始まりました!!

 !!\(゚Д゚;)/!!



 鉾の端に座っていた男の子たちも、おもむろに鉦(かね)を取り上げて、「シャン、シャン、シャシャシャ〜ン」と、(懸命に練習したのであろう)風雅な演奏を、始めてくれましたよ。



 まさか、目の前1メートルという至近距離で、彼らの演奏姿を拝見できるとは、なんという眼福!!

 \(☆o☆)/



 これが、まさに演奏中の、函谷鉾タワー(笑)の内部の模様・・・これほどの機会に恵まれることは、少なくとも今生では(笑)、もう2度と無いかもしれませんね。なんと、有難いことでしょう!!



 有難や、有難や、と、口内でつぶやきながら、下界に戻って来た私の前には、函谷鉾が運営する、お土産屋さんが・・・そこで、まれにみる幸運に大感激中の私が、「おお、これは!!」と声を上げながら発見し、迷うことなく購入したのが・・・



 函谷鉾で演奏されている、祇園囃子(ぎおんばやし)を収録した、特製CDでした〜!!

 (*^_^*)

(さっそく、ドライヴ中のBGMとして、車内で風雅に流しております)




 函谷鉾への登頂(笑)に成功し、大満足の私は、その勢いで、先ほどは大群衆に尻込みしてしまった、「大露店街」(つまり烏丸通り)へと突撃!!



 しかし、あまりの人混みのため押し出されてしまい(笑)、やむを得ず、露店たちが並ぶ背後に、回り込んでみると・・・

 そこには、お店の正面側からは見る事ができない、カオスな(混沌とした)世界が、広がっているではありませんか!!

 (゜ロ゜;ノ)ノ



 例えば、このような格好で、(今か今かと)焼かれるのを待っている、イカたちの高貴な御姿や・・・



 山積みの箱から取り出されて、「ようやく食べてもらえるぞ!!」と勇んでいる、冷しキュウリたちや・・・



 同じく、「いよいよ俺たちの出番だぜ!!」と、嬉々として皮をむかれている最中の、トウモロコシ野郎たちなど・・・




 私は、「これは面白い!!」と大興奮し、「こうなったら、露店の裏側を、覗(のぞ)きながら歩いてみよう」と、画期的な楽しみ方を、発見したのでありました。

 そんな私が、さっそく、大いに気に入ったのが、こちらのパイナップル屋さん・・・



 きちんと、お店に出す直前に、1つずつ、丁寧に商品化なさっているんですねぇ・・・だからこそ、フレッシュ&ジューシーな「パイナップル・スティック」が誕生するわけであり、実際に、大勢のお客様が列を成していますから、わかってらっしゃる!!




 おや? これらは、もしや・・・



 あの人気商品、「リンゴ飴」の生産現場では!?

 (^o^)



 なるほど、このナベで、赤い飴(アメ)を、煮ているというわけですね・・・確かに、このナベを発祥の地として(笑)、強烈な甘〜い香りが、周囲に漂っておりますよ。



 そのナベの中に、黄色いミカンを浸けてから持ち上げれば、私の好物でもある、「ミカン飴」の出来上がり・・・このように、お店の裏側において、その場で仕上げているのですから、新鮮で美味しい「フルーツ飴」たちを、味わえるというわけですね。う〜ん、誠に素晴らしい!!




 こちらは、「箸巻き」のお店・・・文字通り、「お箸(はし)」の周りに、ソースで味付けをした「粉もん」(関西の呼び方で「小麦粉などを用いた食品」のこと)が、グルグル巻きにされていますよ。写真から判断すると、「目玉焼き」「キャベツのみじん切り」などを、材料としている模様ですね。



 おっと、この陽気で能天気そうなバナナたちは・・・なるほど、「バナナクレープ」として食べてもらえるのを、ワクワクしながら待っているわけですね(笑)。




 鮎の塩焼き屋さんで、カメラを向けたら、喜んで反応してくださった、男子学生諸君・・・どの学年にも、いますよねぇ、この種のお調子者たちが(笑)。喜色満面でVサインをするほどですから、写真撮影は大歓迎のはずなので、そのまま活用させていただきました(笑)。




 異常な人気で混み合っていたのが、このお店・・・小さなゴムボールのようなものを、「金魚すくい」の道具(何と呼ぶのでしょうか?)のようなもので、すくっているようなのですが・・・

 幼い子供だけでなく、高校生たちも喜んでいる様子を見ると、「なぜ、それほど、これを欲しがってるの?」と、インタビュー調査したくなりませんか?(笑)




 こちらは、元祖・金魚すくい・・・なかな成功しない、幼い息子たちに対して、我慢の限界を超えたお母さんたちが、怒号のような激しい口調で、厳しく指導を飛ばしていますが・・・息子たちは、ほとんど泣き顔に(涙)。



 一方で、こちらの女子高生たちは、さすがの貫禄を見せつけて、次々に金魚を捕獲・・・特に、右側の女子に至っては、友達と楽しそうに電話しながら、ホイホイすくい上げるという名人芸を披露中!!(その妙技の巧みさに、私も、しばらく見とれてしまいました)

 (゜ロ゜;ノ)ノ




 おお〜っ、このお父さん・・・妻子にカッコイイところを見せつけたいのでしょうが、こんなに腕を伸ばして、景品の数センチ目の前で発砲しちゃっても、いいんでしょうか?

 これでは、「男らしく正々堂々と戦う」という「人間のあるべき姿」のお手本を示すことができず、息子さんの人格育成のためには、逆効果になってしまうような気が・・・(知っていながら、見ていないフリをしてあげている女性店員さんは、誠に優しいですねぇ)



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 ・・・ということで、めでたく宵山を終えた私でしたが、その翌日は、「光の学校」の開館日のため、朝から夕方まで、無料カウンセリングで多忙に。

 そこで、スタッフに頼んで、今年から「山鉾巡行」の観覧席内に設けられているという、「1名様あたり40万円のプレミアムシート」(以下「40万円席」と記載)の様子を、撮影してきてもらいましたよ。きっと皆様も、興味シンシンですよね?(笑)


 次の写真が、その「40万円席」の全貌!!

 \(◎o◎)/


 いかがですか? 「お1人様40万円」の料金に相当する価値が、ありそうですか?


 
(^o^;)

(私自身が下した結論は、後述いたします)




 こちらが、「40万円席」専用の受付デスク・・・全84席のうち、65席が売れているそうですから、8割ほどの販売率であり、数字上は「成功」だと言えるでしょう。(40万円×65席=2600万円也!!)

 まだ、19席ほど売れ残っているわけですが、「当日販売」も、行っているのでしょうか?・・・ふらりと通りかかって、「まあ、40万円なら安いわね」「ちょっと寄ってみようかしら」と、気軽に購入&着席するお金持ちが、いらっしゃるかもしれませんからね。(私には、絶対にムリですが・・・)

 少なくとも、40万円席の受付スタッフには、かなり上品なお嬢様を、取り揃えてある模様ですが・・・



 受付デスクで、チェックインを済ませた御方は、どうぞ、こちらへ・・・




 やがて、40万円席のお客様たちが、次々に、ご到着・・・多くは2人組のようですが、小さな子供を連れたファミリーも、いらっしゃるようですよ。(もちろん、子供料金も、1名様40万円・・・)



 40万円席を、背後から観察すると、お客様の大多数は、欧米系の白人種のような印象・・・意外なことに(?)、アジア系のお金持ちは、ほとんど見られませんでした。一説によると、アジア系のお金持ちは「買い物」に興味があって来日しますが、欧米系のお金持ちは「日本文化」に興味があって来日するため、祇園祭のような文化的行事に参加するのは、必然的に欧米系のお客様になるのだそうですよ。



 年齢は、総じて「かなり高め」ですが、中には、30代風の男女カップルも散見・・・う〜ん、うらめしい・・・じゃなかった(笑)、うらやましいですねぇ!!




 その40万円席を、道路(御池通り)の向かい側から見た光景が、こちら・・・実は、山鉾が大きな十字路(河原町御池交叉点)を左折する際の、高度な転回技術を眺めるためには、この場所こそが最適なのです。しかも、背後のビルの陰に入るため、直射日光が当たりにくい・・・さすが、40万円席の主催者さんは、よ〜くご存知ですねぇ。

 この場所に40万円席を設置した担当者さん、素晴らしいお仕事ぶりです!!



 40万円席では、軽食(京都の伝統的な家庭料理である「おばんざい」)や、各種の飲み物(お酒を含む)が、食べ放題&飲み放題だそうですよ。お客様たちの容姿も、まるで、ハリウッドの映画スターのような、大金持ちの「レディース&ジェントルメン」(いわゆる「セレブ」の方々)ばかり!?




 一方で、こちらの手前は、1名様4000円ほどの、一般庶民席・・・道路の向こう側に見える「40万円席」に比べて、わずか「100分の1」の料金なのですから、これほどの格差があるのも、やむを得ません・・・あたかも、社会に実在する階級格差(貧富の差)を象徴するかのような、生々しい光景ですよねぇ。

 しかし、考え方によっては、「私たちは、あなたたちの100分の1の料金で、それほど変わらない光景を目にすることができるんだから、うらやましいでしょ?」と、胸を張って威張ることさえも、できるような気がしませんか? 人生では、何事も、自分のとらえ方しだいなんですから(笑)。




 猛暑の中で、待つこと1時間・・・ようやく、お目当ての大きな鉾が近づいて来たので、40万円席のセレブたちも、身を乗り出し始めましたよ。



 セレブたちの目の前で、交叉点を巧妙に転回する雄姿を見せつける、巨大な鉾たち・・・「ブラボー!!」「ビバ!!」「ファンタスティック!!」「グレイト!!」「オマゴ!!」(オー・マイ・ゴッド!! = ああ神よ!! = なんてこった!!)などと、40万円席からも賞賛の声が上がっているはず!! (私自身は、カウンセリング中であり実際には見ておりませんので、勝手な妄想にすぎませんが・・・笑)






 と、ところが!!・・・あまりの暑さに、(まだ行列は半分以上も残っているのに)途中退席者が続出している、40万円席!!

 ( >_< )

 常に快適な環境で生活していらっしゃる、欧米系の富豪の方々にとって、真夏の京都の猛暑(この時間帯には37度を記録しておりました)と湿度の高さは、我慢の限界を超えていた模様です・・・(涙)

 (>ω<。)。。。




 おそらく、アスファルトの上に置かれた金属製のパイプイス(庶民席)は、まるでフライパンのように加熱されて、体温を超える温度になっているに違いありません・・・

 さすがに庶民の方々も、次々に席を立って避難して行き、どんどん人口が減っていますよ(涙)。(ちなみに、日傘は禁止されています。もちろん、軽食も飲み物も出ませんよ)




 なお、こちらで観賞なさっているのは、「4000円の一般観覧席」にさえも手が届かなかった、さらなる下層階級のための「立見席」(路肩で勝手に立ち見しているだけなので無料)の方々・・・

 しかしながら、それはそれで、「自由自在に動ける」という特権を活かしながら、「気楽な庶民生活」(笑)を、満喫なさっている様子・・・不自由な指定席に固定されて猛暑とお尻の痛みに耐える必要が無く、お気に入りの山鉾や日陰を狙って自由気ままに動けるからこそ、オシャレな着物を着こなして歩き回る若者たちが、楽しそうにはしゃいでいますよ。



 やがて、あまりの暑さに、庶民席の方々も、続々と退散(涙)・・・写真のように、ガラガラになってしまいました。



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 つまり、私の観察・分析によると、結論としては、「40万円席の人々も、4000円席の人々も、無料の立ち見の人々も、それぞれが自分の立場・身分の中で大いに楽しんでいらっしゃり、『幸せ感をもたらす価値の内容』が異なっているだけであって、『幸せ感の程度』に差は無かった」ということが、判明しましたよ。

 ちなみに、私自身は、いつも、「自由気ままに移動できる立ち見」の身分を採用し、安価に済ませておりました(笑)。


 もちろん、決して、40万円席に価値が無かったというわけではなく、私が見たところ、(お金が余って困っている御方にとっては)きちんと40万円分の価値はあるように思えましたし、(自分で支払う能力は無いので)どなたかがプレゼントしてくださるならば、喜んで大いに着席させていただきたいと思います(笑)。

 しかし、その一方で、「4000円席」にも「無料の立ち見」にも、それぞれに固有の価値があり、どの立場から観賞しても、自分自身の意欲と工夫しだいで、祇園祭を大いに楽しむことができるという事実も、明らかになったと断言できます。

 う〜ん・・・「祇園祭の観賞」って、まさに、人間社会や人生の縮図のようなものなんですねぇ(笑)。


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 なお、今回の取材を通じて、私が最も感銘を受けた写真は、次の1枚でしたよ・・・ある露店で、お父さんであろう男性の仕事を、その背後で自分なりに助けて、懸命に働いている男の子の姿です(お肉に唐揚げの粉をまぶしている模様)。このような幼い頃より、全国を渡り歩く父親の仕事ぶりを目にしながら育ち、働くことの素晴らしさを大いに学ぶことができるのですから、立派な成人に育っていくに違いありませんよね。

 もしかすると、お父さんの家業を継いで、立派な露天商として大成するのかも・・・

 (^−^)




 最後に、どうでもいいのですが(笑)、この1枚を、ご紹介・・・四条通りの大群衆に揉まれながら、なんとかして長刀鉾を撮影しようと、懸命に手を伸ばしている、私の後ろ姿です。(写真左下に見える緑色のシャツにご注目)



 この時には、(ハートメイツ専用イベントとして)総勢12名で歩き回ったのですが、この写真は、「光の学校」スタッフが撮影してくれたものですよ。

 なにしろ、この私、「声」と「後ろ姿」だけには、自信がありますので・・・

 (^o^;)


 それでは、また、どこかにご一緒できる機会を、どうぞお楽しみに!!

 \(^o^)/






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