飯田史彦の進軍ラッパで巡る 「新緑の奈良ミステリーツアー・2019」



それは、2019年5月26日・日曜日のこと・・・

ハートメイツの皆様とご家族・ご友人など、
総勢57名にのぼる大軍団で、
新緑が美しい奈良の都の名所巡りを、開催しましたよ。

60数枚の美麗写真を公開しながらご報告しますので、
どうぞ、私と一緒に歩き回る探検隊員の気持ちになって、
臨場感に満たされながら(笑)、お楽しみくださいね!!


\(◎o◎)/


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 まずは、この光景から・・・

 近鉄奈良駅の前にある、「行基菩薩(ぎょうきぼさつ)像」(通称「行基さん」)を目印に、10時に集合して出発! 

(行基さんについては、こちらをご参照ください)

 ちなみに、向こうに見えている集団は、我々とは別のグループです。我々は、もっと若々しくて、平均年齢は40歳前後でしょうか・・・なにしろ、小学生4名をはじめ、10代が5名もいますから、彼らが年齢をグッと下げてくれるんですよ(笑)。




 行基さん前を出発した我々は、奈良で一番の繁華街、「東向(ひがしむき)商店街」を、一路、南下。

(アーケードは南北に走っているのに、「ひがしむき商店街」と呼ぶのは、なぜなのでしょうか?・・・地図と名称が一致していないので、観光客を、混乱させてしまいますよねぇ・・・)

 商店街に漂う、渋〜い雰囲気は、さすがに、「古都」らしさ炸裂!! (゚o゚;)


 それにしても・・・日曜日だというのに、人がまばら(涙)・・・

 あ、そうか、まだ朝の10時なので、買物客が出てきていないのでしょうね。
 午後になれば、きっと、大勢のお客様でビッシリ埋まるに、違いありません!! o(^-^)o




 おや?

 さすがは奈良だけに、鹿のカチューシャが、大人気だそうですよ。

 ・・・と納得しながら、よ〜く観察してみると、なんと!

 商品名に、「Merry Christmas トナカイふわふわカチューシャ」と、書いてあるじゃないですか!!

 (゜ロ゜ノ)ノ


 確かに、「トナカイ」は、「シカ科・トナカイ属」の動物なので、「シカ」の一種ではあるのですが・・・クリスマスのパーティ・グッズを、一年中、上手に活用なさるとは、お店の仕入れ責任者さんの名案でしょうか(笑)。

(ただし、実際に着用して商店街を歩いている人は、まったく見かけませんでしたが・・・)




 商店街の途中で、私の大好物でもある「奈良漬」(ならづけ)の、有名店を発見!

 うり、きゅうり、すいか、なす、だいこん、しょうが、めろん、かぶら、にんじん・・・

 色々な素材が奈良漬に加工されており、ビックリ仰天。

 どんなものでも、奈良漬に加工できるんですねぇ・・・ (゚o゚;)

 おまけに、「奈良漬サブレ」や、「奈良漬クッキー」までもが、売られています。


 ちなみに、写真の右下にある「金山寺味噌」(きんざんじみそ)も、私の大好物・・・ご飯に乗せて食べると、最高に幸せなんですよ、これが・・・

 ああ、早くも、お腹がすいてきた・・・(笑)




 南に向いて延びる「東向商店街」のアーケードを抜けて左折し、今度は本当に東に向いて歩くと、有名な「猿沢池」(さるさわのいけ)に到着。

 私は10回以上は訪れていますが、「猿」を見たことはなく、代わりに、「亀」ばっかり・・・

 ほら、写真の下部の真ん中にも、可愛らしいカメちゃんが、満面の笑顔で優雅に泳ぐ御姿が・・・




 ・・・と思っていたのですが、いざ、写真を拡大してみると、なんと!!

 何か獲物らしき物体をくわえて、眼を真っ赤に光らせている姿は、まるで、怪獣「ガメラ」!!

 
\(゜ロ゜)/



 ※ 決して私が着色したわけではなく、ただ拡大してみたら、眼が真っ赤に光っていたのです・・・まさに、怪奇現象!!


 眼光鋭いカメの恐怖から逃れるべく(笑)、名山・春日山(かすがやま)や高円山(たかまどやま)の方向に歩みを進めると、見えてきたのは、鷺池(さぎいけ)に立つ「浮見堂」(うきみどう)。


 この浮見堂からは、日本を代表するクラシック・ホテルとして知られる、「奈良ホテル」も見えるのですが・・・

 ここだけの話、かつて私は、その奈良ホテルで、映画「ローマの休日」の主演で有名な女優「オードリー・ヘップバーン」さんと、同じ部屋に泊ったことがあるんですよ。


 ※ 念のため、蛇足ながら確認しておきますが・・・「私とオードリーさんが同じ部屋で一緒に泊まった」のではなく、「その昔、オードリーさんが泊った部屋に、その何十年後、たまたま私も泊まった」という意味ですから、くれぐれも、カン違いなさらないように(笑)。

(部屋に向かう途中で案内係さんが教えてくれ、「ええっ、そうなんですか!? (゚o゚;) 」とビックリ仰天し、思わず緊張に包まれた私です)




 これは、私のお気に入りの1枚・・・

 浮見堂に渡る橋の近くから見た、鷺池の光景なのですが、自然豊かな奈良の都を象徴する新緑の美しさに、うっとりと、惚れ惚れしてしまいますよね・・・

 しかも、このあたりは、うるさい団体客が来ないので、私のお気に入りスポットなんですよ。(ちなみに、この日も、うるさい団体客は、我々57名だけしか見当たりませんでした・・・笑)




 鷺池を後にして、春日大社(かすがたいしゃ)の方向に向かうと・・・

 出ました!

 これぞ、奈良名物・「鹿せんべい」のお店!!

 お腹をすかせた鹿たちが、「誰か、せんべい買ってくれないかな〜」と、ラブラブな目線で、客引き(笑)に精を出していますよ。お店の販売員さんたちは、セールス活動を鹿たち自身に任せておけば良いので、ほら、見ての通り、とっても楽ちんなんですよ(笑)。




 春日大社の参道の途中には、名物「万葉粥」(まんようがゆ)のお店があり、賑わっていますよ。

 ただし、私はと言えば・・・

 正直、健康的すぎる「お粥」には興味が無いので、もっと「甘いもの」に惹かれてしまいますが・・・

 わらび餅とか、宇治金時の氷とか、お饅頭とか・・・ (^-^)




 春日大社に向かう参道は、緑にあふれ、本当に心地良くて、まさに「森林浴」状態!!

 
\(^−^)/




 参道の途中の茶店では、奈良らしさ爆発の、「仏像コレクション」のガチャガチャを発見!!

 日本人の子供が買うとは思えませんので(?)、外国人観光客向けの商品なのでしょうか?

(それとも、奈良の子供たちは、日常的に、「仏像」で遊びながら育つのが基本なのでしょうか???)




 この大鳥居をくぐり抜けると、本殿まで、あと数百メートル・・・

 大昔から、一年中、夜中に灯されてきた「常夜燈」(じょうやとう)が、我々を迎えてくれます。まだ「電灯」の無かった時代には、これらの常夜燈で輝くローソクの灯りが、夜中にもお詣りする信心深い人々の足元を、照らしてあげたわけですね。




 さらに参道を進むと、両側に並ぶ石灯篭(いしどうろう)の数が増えて、ますます神聖な雰囲気に・・・




 最後の石段を登ると、いよいよ、光輝く本殿ですよ!




 おお! \(^o^)/

 ようやくお目にかかることができた、これが、春日大社の本殿。

 なんと、1250年前の創建だそうですから・・・

 昔のことすぎて、何も浮かんできません!!(笑)

(春日大社については、こちらをご参照ください)




 ここで、ある方法を用いて(笑)、ふだんは一般客が入ることのできない、本殿の奥にまで侵入してみたところ・・・

 なんと、その正体を言葉にしてはならない、ある暗〜い場所にまで、たどり着くことができましたよ!!

 
\(☆o☆)/




 聖なる暗闇を歩き回り、光あることの喜びに気づいて、今ここに生きることの幸せに満たされた我々は、本殿周辺を、さらに探検・・・




 この美しさは、日本が世界に誇ることのできる、素晴らしい歴史文化遺産ですよね・・・

 世界各地を訪れてみた私にとっても、日本以外の地域では、眼にしたことがない光景ですから(笑)。




 春日大社を後にして、若草山(わかくさやま)方面に向かってみると、その途中で、「一言主(ひとことぬし)神社」なる神様を発見!

 この神様、「真心こめて一つだけお願いすれば、必ず叶えてくださいます」とのことですが・・・


 いかに「神様」でいらっしゃるとはいえ・・・

 「必ず叶える」とまで、完璧に断言し、100%保証してしまっても、いいのでしょうか?


 
\(゚o゚;)/


 思わず、「そんなこと安易に約束しちゃって、本当に大丈夫なんですか?」と、神様を心配してしまう私です・・・

 例えば、私ならば、「どんな願望でも、すべて叶いますように!!」という「願い」を、一つだけ、お願いするでしょうから・・・(笑)




 ※ もしも、私が神様の立場だったら・・・「お願いしたのに、叶えてくれなかったじゃないですか! 看板に偽りありですよ!」と怒る人間たちに対しては、「ほら、ちゃんと読んでみなさい、『真心こめてお願いすれば』と、書いてあるぞよ・・・お前の場合は、まだまだ、その『真心』が足りなさすぎたから、立場上、願いを叶えてやるわけにはいかなかったのじゃ!!」と、極めて論理的かつ明快に、怖い顔でバシッと答弁することでしょう・・・「願いが叶えば神様のおかげ、叶わなかったら本人の努力不足のせい」、という仕組みの「ご利益システム」を設けておけば、神様としては楽ちんですからねぇ(笑)。


 ・・・と、勝手な人間的解釈を書いている私がお願いしても、心がひねくれすぎて汚れているので、「真心が足りなさすぎるぞよ!!」と、お叱りを受けて終わるに決まっていますね(涙)。

(ちなみに、文筆家として解釈すれば、「真心」=「神様を信じる気持ち」=「信仰心」という意味ではないかと思われます)



 ・・・などと、余計な思考を深めているうちに(笑)、ふと、背後に視線を感じて、振り返ってみると・・・

 「鹿の怖さ」を忠告する説明版の真横で、文字の読めない小鹿ちゃんが、無邪気な表情で、めちゃ可愛らしいポージングを!!

 まさか、すぐ真横に、さんざん自分の悪口が書いてあるとは、思ってもみないでしょうからね(笑)。




 自分のすぐ近くで、自分の悪口を言われたとしても、まったく気づかないでケロッとしていられる・・・

 この私も、この小鹿ちゃんを見習って、そういう人間になりたい・・・

 さっそく、「一言主神社」の神様に、真心を込めまくってお願いしておきました(笑)。



 やがて、我々の視界に入って来たのが、この赤い橋と、かやぶき屋根のお店・・・

 お客様たちからは、「まるで時代劇みたいですね〜!」と、感嘆する声が聞こえてきます。




 私も、かなり体温が上がって、好物の「かき氷」を食べたくなってきましたが・・・

 さすがに、「かき氷を、57杯ください!!」と、いきなり注文されても困るでしょうから(笑)、我慢しておきました。

(少人数ならば、間違いなく、あの赤い傘の下に座って、かき氷を満喫したに決まっていますよ)




 石段を上がると、そこに開けたのは、風物詩の「山焼き」で有名な、「若草山」の光景!!

(「若草山の山焼き」については、こちらをご参照ください)




 これが、「若草山」・・・別名で、「三笠山」(みかさやま)と呼ばれます。

 一般に「三笠」という名前で知られる、名物の「どら焼き」は、この山の「穏やかな盛り上がり」を、あんこで盛り上がっている形で表現したものだそうですよ。




 この若草山を含めて、広大な奈良公園の敷地内は、いたるところ、鹿だらけ・・・




 そこで、突然ですが・・・

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 しかし・・・「もしかして、奈良では、シカ、シカ、シカしか見えないのでは?」と、コルシカ島(フランス)で仕官している歯科医の友人が尋ねてきたので、仕方なく、しっかり叱っておきました(笑)。

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 さて、「鹿」が何匹、隠れていたでしょうか?

 歩きながら、いたるところに落ちている地雷(鹿のフン)を避けるのに必死になっていると、こんなに高度なナゾナゾが浮かんでくるほど、脳に疲労がたまってしまいました・・・(笑)



 そこで、「そろそろ休憩を取らなければ」と、飛び込んだのが、若草山の山麓に位置する、このレストラン・・・

 ここは、修学旅行生たちの宿泊旅館でもあるため、合計120席もの収容人数を誇っており、急な団体客にも対応してくださるのです!




 実は、まじめな私のことですから、わざわざ1週間前に下見に来て、ツアー・コースの周辺を探し回った結果、この旅館レストランを発見し、「1週間後の日曜日に来ますので、よろしく」と、予告しておいたのです。

 ところが、予告では「20〜30人くらいでしょう」と伝えておいたので、いきなり、「実は57名になっちゃいました」と知らされて、店員さんたちはビックリ仰天!!


 なにしろ、厨房(ちゅうぼう)スタッフは、御夫婦2名しかいませんでしたから、もう、テンテコ舞い!!

 急きょ、「光の学校」スタッフたちが「ホール係」を受け持って、何とか90分後には、全員が昼食を食べ終えることができました(涙)。



 そんな大騒ぎを横目に、リーダーの私としては、まず悠然と、「クリームソーダ」を注文し(笑)、昼食後のコース取りを確認。

(被っているのは、当然ながら、リーダーの品格を示す、「インディ・ジョーンズ」のカウボーイ・ハット)

(数年前に、イタリアで盗まれたことがある、「黒い大きなウチワ」も、夏場の必需品)






 やがて、1時間も経った頃に、ようやく、私が注文した「ざるそば」が到着。

 何しろ、57人分の注文をこなすのですから、夫婦2名で受け持つ厨房は、まさに戦争状態・・・ついに夫婦ゲンカが始まったのか、厨房のあたりから、妻らしき女性が発する、金切り声が聞こえてくる有様(涙)。

 罵声と怒号が飛び交う厨房から、注文後、わずか1時間で、貴重な「ざるそば」が届いてくれたことに、心から感謝する私でした。


 なお、大急ぎで仕上げたため、人によって「そば」の量がかなり異なっており、各所で「ええっ!? (゚o゚;) 」と、問題が生じておりましたが・・・

 写真からもわかるように、私のそばについても、向かい側のそばに比べて3分の2くらいの分量で、その代わりに、きざみ海苔の分量は2倍以上でしたよ(笑)。




 全員が、同じく「ざるそば」を注文すれば、厨房も楽だったのでしょうが・・・

 次のように、この暑い中で「ラーメン」を注文する母子や、定食その他を発注する「空気の読めない人々」も数多く出現したため、厨房の混乱に、拍車がかかってしまった模様です(涙)。

(かく申す私自身も、「クリームソーダ」という余計すぎる注文を発した時点で、「まったく空気の読めないワガママ客」の一員を、見事に構成してしまっておりましたが・・・笑)




※ お気の毒なことに、我々の後で、「いいお店があったね〜」と入って来たお客様たちは、みな、「いま手一杯で、オーダーストップ中なんです!!」と、入店を断られてしまっておりました・・・なんまんだぶ・・・ (>_<)


 我々はと言えば・・・

 厨房が大混乱したおかげで、90分間も、のんびりとレストランを借り切ることができて、体力も気力も、めでたく回復!

 みんな笑顔で、大恩人のレストランを後にして、若草山から下っていくことができましたよ。


 とにかく、道路上も鹿だらけなので、路線バスも、先導する鹿のペースに合わせるシカありません・・・

 何しろ、のんびり屋の鹿たちは、自分のことシカ考えていませんからね(笑)。




 若草山を下っていくと、お土産屋さんの前で、修学旅行生たちが休憩中・・・

 明るい笑い声がはじけて、我々までもが、元気をもらうことができましたよ。

 ああ、若いって、うらやましいですよねぇ!!(笑)

(私の方は、この6月3日で、57歳になってしまいました・・・この私も、実は40数年前に、小学校の修学旅行で、若草山の旅館に泊まったんですよ)




 おお! \(◎o◎)/

 本日の奈良で出逢った中で、最高に可愛らしい、バンビちゃんの美少女を発見!!

(勝手に、「女の子」だと決めつけておりますが・・・笑)



 こんなに可愛い女の子も、いずれ、年月が経つと・・・ああなってしまうんですねぇ・・・

(決して「人間」のことではなく、あくまでも「鹿」に限定した話ですので、混同なさらないように)


 惚れ込んだバンビの美少女ちゃんに、涙ながらに別れを告げた私は、ある神社へと向かいます・・・




 それは、「手向山八幡宮」(たむけやまはちまんぐう)!!

 なんと、東大寺の大仏が建立された当時から、東大寺を守ってきたのだそうですから、さすがは奈良・・・京都よりも古い都なのだという事実を痛感させられて、京都人の私も、奈良の古さに敬服するばかりです。


 たとえば、数年前に、奈良のお年寄りたちと話をした際に、「そう言えば、最近、ウチ(奈良)からオタク(京都)に、都が移ったらしいねぇ」と、上から目線で冗談を言われて、「う〜ん、確かに、さすがの京都も、奈良の古さだけには勝てないなぁ(涙)」と、悔しい思いをした記憶が・・・(笑)

(その奈良も、さらに時代をさかのぼる「明日香(あすか)村」には、頭が上がらないとのこと・・・それ以前の「邪馬台国」については、まだ場所が特定されていませんから、今のところ、「明日香村」こそが、わが国で最も偉いのだそうですよ・・・)




 八幡宮というのは、戦いの神様ですから、「勝利」の御利益が満点とのことで、古来より、有名武将たちも祈願に訪れたとのこと・・・

 とにかく「勝ちたい」と願う人々が、世界中から訪れており、その証拠に、境内に飾られた「願い事」の数々も、その多くが外国語!!(日本語を探すのが、難しいくらいなんですよ)




 平安時代(898年10月)に、宇多天皇のお供で手向山八幡宮を訪れた、学問の神様・「菅原道真」(すがわらのみちざね)公も、次の有名な和歌(百人一首のひとつ!!)を、残していますよ。

「このたびは ぬさもとりあへず手向山 紅葉のにしき 神のまにまに」

歌意・・・「今回の旅は大急ぎで出発しましたので、『ぬさ』(神への捧げもの)を用意することが、できませんでした。しかし、この手向山の美しい紅葉を捧げますから、お心のままにお受け取りください」


 その際に、菅原道真公が腰かけたという石が、「菅公腰掛石」(かんこうこしかけいし)として、境内に残されています。私と同行した参加者の皆さまも、勝手に石に腰かけて、時空を超えた「道真公のお尻の温もり」を感じながら、嬉しそうに記念写真を撮っておられましたよ。



 さて、八幡宮をさらに進むと、突然に、巨大な建造物が出現!!

 石灯篭を見ると、「二月堂」という文字が・・・

 毎年の風物詩として、テレビニュースでも放送される、「奈良の二月堂のお水取り」(修二会)で知られる、あの場所ではありませんか!!

 
(゜ロ゜ノ)ノ




 長い石段を登ると、奈良盆地を見渡せる、まるで展望台のような絶景が!!

(「二月堂」「お水取り」については、こちらをご参照ください)






 写真の中央部・右上に見えている、巨大すぎる屋根・・・

 あれほどの巨大建造物と言えば・・・もしや「大仏殿」では!!




 ついに「大仏殿」の姿を目にした我々は、はやる気持ちを抑えられず、急いで階段を下ります。


 なお、次の写真の左端に、ずいぶん巨体の男性が写っておりますが・・・

 この男性、実際には、もっとスリムな美男子で、めちゃカッコイイ男前(女性たちからも大人気)なのですが、なぜか写真では、異常なほどパンパンに、ふくれ上がった姿で写っているのです。

 もちろん、この男性に対して、私は全く加工しておりませんので、なぜ、このような別人の姿で写ってしまっているのか、正直、「怪奇現象」としか申せません(涙)・・・

 本当に、不思議です・・・


(このハートメイツの友人男性から、「なんやこれ!?」と抗議の声が届く前に、「僕のせいじゃないですよ!!」と、あわてて弁解しておきました・・・何しろ、この男性、今でも毎年、あの「だんじり」祭りに出演しているほどの、熱〜い男ですからね)




 二月堂から下界に向かう、長い石段を下っていくと・・・




 そこに出現するのが、「奈良時代の道」を再現したエリア。

 雅(みやび)な感覚があふれる「京都」の道とは異なって、この渋〜い感覚こそが、「奈良」ならではの味わい・・・

 京都の祇園(ぎおん)界隈(かいわい)の風雅な雰囲気が大好きな私も、素直に、「う〜ん、負けた・・・」と認めざるを得ないほどの、歴史情緒あふれる重厚な光景ですよねぇ。




 その重厚さの原因は、何と言っても、これですよ、これ・・・

 まあ、よく見てくださいよ!

 土の中に瓦(かわら)を混ぜ込んだ、涙が出るほど渋すぎる、この土塀の味わい深さを・・・




 千数百年もの昔に、奈良時代の人々が、当時の衣装で歩いていた、この道・・・

 その「押し寄せる壮大な歴史感覚」に打たれてしまい、涙なしでは歩けません!!(涙)

 私が、奈良で一番好きな場所ですので、皆さまも、ぜひ一度、この感覚を体験してみてくださいね!




 やがて、坂道を下り切って左折すると、そこは、修学旅行生たちであふれる、あの場所・・・

 つまり、「東大寺」の「大仏殿」に、いよいよ到着!!


 この辺りには、「鹿せんべい」のお店も多数・・・ということは、「鹿」たちも多数・・・

 つまり、「地雷」(鹿のフン爆弾)も、多数ということ!!


 
\(゚Д゚;)/


 うっかり上を見ながら歩くと、無数に散らばる地雷たちの餌食に!!(号泣)




 入場料を払った観光客・・・

 いえ、公式には、「志納金を献納した参拝者」の身分となった、我々ご一行。

 晴れて、堂々と門をくぐることができ、ついに眼にすることになったのが、この巨大建造物・・・




 そう、ようやく、たどり着くことができた、「大仏殿」!!

 観光客、いえ、参拝者の半数が、修学旅行生たち・・・

 そして、残りの半数の90%が、外国人の方々・・・

 世界のどこでも誰にでも、巨大建造物は「見た目で価値が伝わりやすい」というのが、大人気の理由なのでしょうね。




 大仏殿を目の前にすると、さすがに、十数回は訪れている私でも、緊張と興奮で、ドキドキ&ワクワクしてしまいます・・・




 そして、石段を上がり、一歩入ると・・・

 おお!! 
o(^-^)o


 ついに・・・

 お出ましくださいました〜〜っ!!


 
\\(◎o◎)//





 さすがは、世界中から観光客、いえ参拝者が訪れる、「奈良の大仏様」・・・

 その眼光の鋭さに、思わず、「ご、ごめんなさ〜い!!(涙)」と、ひれ伏して謝りたくなるほどの、圧倒的な威厳!!

 それなのに、「まあ待て、そんなに自分を責めなくても良いのだから」と、右手を挙げて我々を落ち着かせようとなさる、優しい御姿にも見えてくるのが、誠に不思議です・・・




 修学旅行生たちも、大仏様の圧倒的な威光の輝きを浴びながら、さすがに騒ぐことを忘れて、真剣な眼差しで見つめていますよ・・・

 私たちの1人1人に対して、きちんと瞳を合わせて見つめながら、「あなたに幸いあれ」と、深い慈愛の言葉をかけてくださる大仏様の優しさが、よ〜く伝わってくる表情ですよね・・・




 これは、めったに見ることができない、「大仏様の裏側」の様子・・・

 クレーンも、トラックも、パワーショベルも存在しなかった大昔に、よくもまあ、これほどの巨大建造物を構築できたものだと、「人間の持つ力」の素晴らしさに、感嘆してしまいます!




 これが、大仏殿の名物、「柱の穴くぐり」・・・

 なんと、体格の大きな大人の欧米人中年女性が、無理やりにくぐろうとして、穴に詰まり、身動きが取れなくなっている場面に遭遇(そうぐう)!!

 仲間の女性が、心配そうに、見つめていますが・・・




 当のオバちゃん本人は、引っかかって身動きが取れないままで、能天気にピースサイン!!

 実は、とっても苦しんでいるのですが、撮影の瞬間だけ、必死で笑顔を作って頑張ったのです・・・

(柱に隠れて見えませんが、このオバちゃん、欧米人女性に多い体格で、骨盤が巨大なのです)


 この後、みんなの手を借りながら、大騒ぎで抜け出しましたが・・・

 やたらと時間がかかってしまい、後ろに並んでいる皆さんは、とっても迷惑そうな顔でしたよ(笑)。




 大仏殿を一周して、大満足した我々が、出口から外に向かうと、そこには・・・




 日本を代表する観光地、いえ参拝地を訪れて、まるで大願が成就したかのように、幸せに満たされた人々の笑顔が、広がっていますよ・・・

 「ようやく来れたね!」「来て良かったね〜!」と・・・


 この光景を目にするだけでも、人々に幸せを与えてくださる「奈良・東大寺の大仏様」の御利益と有難さを、確かに実感することができますよね!!

(東大寺については、こちらをご参照ください)




 大満足で大仏殿を後にして、「南大門」(なんだいもん)へと向かってみると・・・




 おお!

 これは・・・

 社会科の教科書に載っていた、かの有名な、鎌倉時代の「金剛力士像」(運慶・快慶作)!!


 
\(◎o◎)/


 暗い夜道を歩いていて、こんな姿のオジサンから、「あのう、ちょっと、いいですか?」と、この顔と仕草で突然に話しかけられたら、気絶しそうに怖いですよねぇ・・・(笑)




(南大門については、こちらをご参照ください)


 南大門の外側に出てみると・・・

 例によって、牡鹿のセールスマン(ツノが生えているので男性)が、「鹿せんべい、いかがですかぁ〜?」と、通行人たちに、声をかけまくっていますよ(笑)。




 さて、それでは、東大寺を後にして、出発地の「行基さん」へと、戻りましょうか・・・

(下を見ながら歩いている人が多いのは、当然ながら、懸命に「地雷」を避けているからですよ)




 ちなみに、以前、奈良市郊外にお住いのピアニスト・沖野真理子さんに向かって、「あの鹿のフン爆弾たち、何とかなりませんかねぇ」と、泣き顔で嘆いてみたところ・・・

 「ああ、奈良市民にとって、あれは『土』の一部にすぎませんから、誰も気にしないまま、平気で踏みながら歩いていますよ」と、超シンプルで説得力満点のお答えが、即座に返ってきて終わりました・・・(笑)


(鹿の「地雷被害」の実態と対策については、私の口からは申し上げづらいので、こちらのページの最下部にある「お願い」を、ご参照ください)



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皆さま、私と一緒に、奈良の名所を歩き回った気分になって、
お楽しみいただけましたか?

ご覧の通り、「奈良」は、緑豊かな素晴らしい古都・・・
あなたも、訪れてみたくなりましたよね?(笑)


ただし、奈良公園は広大であり、かなりの距離を歩くため、
真夏に訪れる場合には、ご覚悟くださいね(涙)。
(今回も、合計10キロ以上を、6時間近くかけて踏破しました)



これからも、ドラマティックな「飯田史彦と巡る」シリーズを、
日本や世界の各地で、開催してまいります。

どんな探検に繰り出すのか、どうぞお楽しみに!!


\(◎o◎)/





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