それは、2021年1月22日(金)、13時台のこと・・・
ウイルス問題で「緊急事態宣言」が出された京都の街に対して、
最大の観光地である「東山」エリアに焦点を当てながら、
必要至急の取材を決行してみましたよ。
三条御幸町(さんじょうごこまち)の「光の学校」から出動し、
四条大橋を渡って「八坂神社」方面に向かいましたが・・・
その八坂神社を正面に見る四条通りには、
ほとんど車が走っておりません!!
いつもは渋滞している昼間の13時台だというのに、
こんなにガラガラの四条通りを見るのは、初めてのこと。
(^o^;)
ビックリしながら駐車場に車を置き、
「高台寺」の下に延びる「ねねの道」を訪れると、
やはり、誰も歩いておりません!!
いつもは、たくさん並んで客引きをなさっている、
「人力車」の車夫さんの姿も、皆無。
(゚Д゚;)
ホラー映画のような光景にビクビクしながら向かったのは、
数多くの土産物屋が並ぶ「二年坂」ですが・・・
こ、この光景は・・・
ホラー映画というよりも、ある日突然、
人類が地球上から消え去ったという設定の、SF映画では?
金曜日の13時台だというのに、
観光客は、だ〜れも見当たりません!!
\(◎o◎)/
予想をはるかに上回る惨状に、
思わず、頭を抱えてしまった私・・・
いえ、政府が「ステイホーム!!」と命じているのですから、
緊急事態宣言のもとでは、この光景こそが理想なのでしょうが・・・
坂の上から振り返ってみると、若いカップルが1組・・・
人がいるというだけで、何だか、ほっとして、
「ああ良かった〜!!」と、握手したくなってしまいます!!
(ドン引きされて、おまわりさんを呼ばれますね・・・笑)
室町時代から建っている、「八坂の塔」に向かってみると、
有名な写真スポットにも、やはり人影は皆無で・・・
「わらび餅」の元祖として知られる、
「文之助茶屋」の本店も、閉まっております(涙)。
気を取り直して、「三年坂」方面に向かいましたが・・・
まるで、世界の終わりを迎えたかのように、
だ〜れもおりません・・・
金曜の13時台ならば、大勢の観光客でごった返しているはずの、
三年坂の上から振り返ってみると・・・
めちゃ静かなので、古都の風情は満点なのですが、
なんとも、淋しいものですねぇ・・・ (>_<)
三年坂の上で合流した、かの有名な、
「清水(きよみず)坂」はと言えば・・・
さすがに、この坂には、
人がウジャウジャいるはずだったのですが・・・
\(゚Д゚;)/
いつもならば、すれ違うことも困難なほど、
各国から訪れた観光客たちで、埋まっているのですが・・・
清水寺の山門が見える場所まで上がって来ても、
ネコ一匹、見当たりません・・・
これが、いつもは写真を撮る人々で大混雑している、
あの「清水寺」の入口なのですが・・・
決して閉じてあるわけではなく、
いつものように、参拝受付中ですよ。
ただ、「誰も参拝者がいない」だけのことなのです(涙)。
すぐ近くで休業中の土産物屋さんには、
「修学旅行の下見にてご来店の先生は、
山門前右側の第二営業所にお越しください」
との張り紙が・・・
お店は臨時休業中でも、学校の先生方の下見は、
受け付けてくださるのですから有難い。
ほとんどのお店が休業していますが、
一部だけ、がんばって営業なさっているお店も・・・
あまり「賞味期限」を気にしなくて済むお店ばかりですが・・・
例えば、漬物屋さん!!
そして、梅干し屋さん!!
さらには、陶磁器のお店!!
おや?
「七味」などの香辛料を扱うお店では、
店頭で大声を張り上げながら試食販売中のお姉さんが、
めったに人が歩いて来ないため困り果てた末に、
帰宅途中の男子高校生にまで声をかけていますが・・・
当然ながら無視されて、かわいそうでしたよ(涙)。
とにかく、それほど、人が歩いていないのです。
そのせいで、特に飲食店には、
「テナント募集中」になってしまった建物が目立ちます(涙)。
しかし、わずか2店だけですが、
がんばって営業中の飲食店を発見!!
\(◎o◎)/
ほら、その証拠に、
「営業中」と、目立ちまくる張り紙が!!
こうして大いに目立っておかなければ、
「どうせ休業中だよな」と、通り過ぎてしまわれますからね。
もう1店舗は、こちら・・・
どうやら、「プレオープン期間中」だそうですよ。
こんな時期にオープンが重なってしまって、
なんとまあ、運が悪い・・・
あまりにも、お気の毒なので・・・
「せめて私だけでも、微々たる貢献を」と、
「ケーキセット」を発注して差し上げました!!
(^-^;)
以上、簡単なご報告でしたが・・・
とにかく、まあ、これらを見てくださいよ。
そう、「八ッ橋」に代表される、
賞味期限を持つ商品を扱うお店は、すべて休業中。
ご覧の通り、日本を代表する有名観光地であっても、
誰も歩いていないのですから、どうにもなりません(涙)。
この辛い時期を、逆に「チャンス」として活用すべく、
改装工事を行っているお店も、目につきましたよ。
数えきれないほど、多くのお店の張り紙を調査したところ、
「ある大切なこと」に気づいた私。
たとえば、これらのお店では・・・
単に事務的な語句で休業を通知するだけではなく、
温かい気持ちを感じさせる丁寧な言葉や、
ユニークなデザインを用いることによって、
「今度、開店していたら入ってみよう」と感じさせます。
さらに、次のお店の張り紙には、
「のぼりが出ている時には、店員が店の中にいます。
ご用のお客様は、遠慮なくチャイムを押してください」
と書いてありますので、表向きには店を閉めていても、
中に店員がいる状況ならば、対応してくださるそうですよ。
これらのように、わずか1枚の張り紙であっても、
貴重なコミュニケーション道具として活用しているのですから、
きっと、お客様を大切にする風土が醸成されており、
顧客満足度も高いお店なのでしょうね!!
o(^o^)o
なお、ついでに発見してしまったのですが・・・
清水坂でお買い物をする際には、スリにご注意を!!
(この私も、かつてイタリアのポンペイで、
愛用の大きな黒ウチワを盗まれました・・・涙)
ちなみに、清水坂の途中にあるお寺では、
目立つ場所に、このような訓戒が・・・
なんと、「万年修行、今日出発」とのこと!!
こ、これは、もしかして、
「万年にわたる修行の日々を、今日から始めよ!!」
「万年の修行であっても、日々、初心を大切にせよ!!」
とおっしゃる、厳しいご命令なのでしょうか!?
\(゚Д゚;)/
確かに、この私自身も、どれかの本のどこかで、
「人生とは、さまざまな試練を組み合わせた問題集である」
という意味のことを、書いたような記憶が残っていますが・・・
さすがに、それが「万年」も続いて欲しいなどとは、
まったく思っておりません(笑)。
できれば、厳しい「修行」など、さっさと切り上げて、
物質世界で生きる貴重な機会としての「人生」を、
大いに楽しみたいというのが本音ですな!!
そんなわけで、立派な修行僧ではなく、
ごく平凡な一般人の小市民にすぎない私としては、
「万年の修行」という有難い言葉を頂戴したとたん、
と、燃えに燃えるどころか、その逆に、
と、意気消沈してしまったのでありました(笑)。
きっと、観光地の淋しい光景ばかりを目にしたせいで、
マイナス思考になってしまったのでしょう。
こんな時には・・・
温かいお風呂に入って、美味しいものを食べて、
美しい音楽を聴いて、楽しい本を読んで、
逢いたい人のことを思い浮かべながら、
あの手この手で「生きる元気」を取り戻し、
ウイルス問題の早期収束を願うとしましょう!!
人間の世界がどうなろうとも、
わずか2か月後には、間違いなく、
満開の桜が咲いてくれるのですから・・・
\(^o^)/
(2021年1月26日に記す)