それは、2017年の12月31日、いわゆる「大みそか」のこと・・・
私(飯田史彦)の引率により、有名店で「年越しそば」を食べたのち、
京都・百万遍(ひゃくまんべん)の「知恩寺」(ちおんじ)を訪れて、
念仏マニアに大人気の「大念珠繰り」(だいねんじゅくり)を体験したうえで、
「除夜の鐘」まで撞(つ)いてしまうという、濃厚なツアーを決行!!
「大みそかの夜なのに、ほかにやることがない」という、
お暇な(?)ハートメイツの方々が集って、
総勢17名にのぼる、怪しげな集団(笑)となりました。
このウェブページの読者の方々も、ぜひ、私と一緒に、
世にも珍しい「大念珠繰り」体験の旅へと、出発してみましょう!!
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「光の学校」への集合時刻は、夜の20時なのですが・・・
この日は、夜に備えて、昼間から時間を空けてあったので・・・
暇つぶしに(笑)、「光の学校」から徒歩10分もかからない、
京の台所・「錦市場」(にしきいちば)へと、出かけてみましたよ。
この「錦市場」は、400年以上の歴史を持ち、
400メートル近くの、長くて細いアーケード街に、
126店舗もの雑多なお店が、ところ狭しと並んでいるのです。
しかも、ほとんどは、名の知られた有名店ばかり!!
すると・・・
!!!!
覚悟はしていましたが、大変な人出で、めっちゃ大混雑!!
・・・・・・
人の群れで、なかなか前に進めませんが(涙)、
大みそかの「京の台所」を満喫する、大チャンス!
ここは、決死の覚悟で・・・
オモロイもんを探して(笑)キョロキョロしながら、
私と一緒に、探検してみましょう!!
この日のために雇われた、女子高生(?)のアルバイトたちも、
大きな声を上げて、大活躍!!
「その手は桑名(くわな)の焼き蛤(はまぐり)」
という、江戸時代から伝わる駄ジャレで有名な、
桑名周辺の伊勢湾沿岸で採れる、大きなハマグリを発見!!
有名な「だし巻き」(玉子焼き)店では、すでに完売!!
※ 写真の左上に、玉子を焼く鉄器が、ズラリと並んでいますよ。
今でも、昔ながらの手法で、1枚ずつ「手焼き」なんですねぇ・・・
実は、この私・・・
子どもの頃に、「奈良漬け」を食べすぎて、酔っ払ってからというもの・・・
すっかり、「大好物」になってしまったのです!!(笑)
歩き疲れて、「丹波の黒豆」を売るお店のカフェに入り、
「わらび餅」を注文してみたところ・・・
机の上に、本物の重〜い石臼(いしうす)が、デ〜ンと置いてあり・・・
客が各自で、石臼を回し、黒豆をすって・・・
専用のハケで集め、細かい粉(こな)にしたうえで、
「わらび餅」に、かけて食べるのでした!!
(なにしろ、ひきたての「きな粉」ですから、香ばしくて最高なんですよ)
かくして、「錦市場」の探検に大満足した私は・・・
錦市場と交差する大商店街の「寺町通り」を散策したり・・・
菅原道真をまつる、「錦天満宮」に立ち寄ってみたり・・・
※ なんと、石の鳥居が、ビルの壁に、食い込んでいるではありませんか!!
ビルの建築時に、敷地内に食い込んでいる鳥居が邪魔で困ったのですが、
タタリが怖くて縁起が悪いため、どうしても削れなかったのだそうですよ(笑)。
「寺町通り」と並行しながら伸びている、
長大な「お土産屋さん街」の「新京極(しんきょうごく)通り」も散策。
これ以外にも、すぐ近くに、
「三条通り」「四条通り」という、2つの長〜い商店街があるわけですから、
京都というのは、にぎやかな繁華街を5つも持つ、大都会なのですねぇ・・・
しかも、歩いている人の8割は、楽しそうな笑顔の「観光客」ですから、
街全体のムードが、とても明るくて健全なんですよ。
そんな、明るくて楽しい、街のムードに影響されてしまったのでしょう(?)、
つい私も、おいしそうな飾り和菓子を入手し、食用として活用いたしました(笑)。
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さて、時刻は20時となり・・・
上記の「寺町通り」のすぐ近くにある「光の学校」に、
今夜のイベントに参加をご希望くださる、ハートメイツの方々が集合。
「光の学校」のある「三条通り」を、2分ほど歩いた地点に建つ、
京都でも指折りの有名店に向かってみたところ、
「待ち時間は20分程度でございます」とのこと。
「わずか20分ならば御の字」と、順番待ちをすることに決定!!
10分ほど店外に並んだだけで、
暖かい店内の、待ち席のイスに移動できました。
そして配られたのが、こちらのメニュー。
やはり、今夜は、「晦日そば」で決まりでしょう!!
来ました!! これが、その「晦日そば」の雄姿!!
みんなで仲良く、おいしくいただきましたよ。
この段階で、体を温めておいたのが、後ほどに功を奏したのです!!
寒〜い三条通りを、京阪電車の三条駅へ。
しかし、熱いソバで体を温めておいたので、楽勝でした(笑)。
駅の構内には、有名な「けまりはじめ」のポスターが!!
昨年の正月に、見物に行きましたよねぇ・・・
※「けまりはじめ」に関する私の体験レポートは、こちらをご参照くださいね。
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京阪電車を「出町柳」(でまちやなぎ)駅で降りて、
さあ、「知恩寺」へ!!
「今出川(いまでがわ)通り」を東へ向かい、
「東大路(ひがしおおじ)通り」と交差する場所に広がるのが、
広大な「知恩寺」の境内(けいだい)。
なんと、すでに30名以上の先客が、順番待ちで並んでおり・・・
後ほど、私が入手したのは、「36番」の整理券でした。
(つまり、「36番目の除夜の鐘」を、撞く権利を得たというわけですな)
この時点で、まだ21:50頃でしたから、
整理券の配布開始まで、30分以上は並んでいた計算ですね。
おっ! 「甘酒の接待あります」との文字は、見逃せません!!(笑)
石の上に座っていると、お尻が冷えてくるため、
お尻の下にカイロを2つ並べて敷いてみたり・・・
日本酒の入ったチョコレートを食べてみたりと、
体を温める作業に専念(笑)。
おっ、この標語は!!
さすがは、「お念仏」の習慣を考案し普及させた、
法然上人(ほうねん・しょうにん)、ゆかりの浄土宗・・・
「南無阿弥陀佛(なむあみだぶつ)、ただ一向に念仏すべし」
と、法然上人の有難い御言葉が、掲げてありますよ。
難しいお経や修行は一切不要であり、
ただひたすら、「なんまんだぶ」と唱えて、
「阿弥陀佛」(あみだぶつ)に運命をお任せするだけで、
無学な者も、罪深い者も、貧しい者も、女人や子供も、
誰もが等しく、阿弥陀さまのお力で救っていただける・・・
これぞ、仏教界に根本的革命を起こした、天才・法然の大発明、
「他力本願」(たりきほんがん)という、画期的思想なのです。
(「他力」とは、「阿弥陀さまのお力」という意味)
これは、キリスト教で言う「 LET IT BE 」、つまり、
「神様を信じてお任せしておけば大丈夫」、
という思想と、根本的に共通した「救済システム」であり、
だからこそ、無学で貧しい一般庶民に、広く普及したわけです。
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やがて、22:15が近づき、皆が立ち上がって並ぶと・・・
本堂(御影堂:みえどう)の扉が開かれ、中に入ることができるようになりました!
うわぁ、誠に、立派なお寺ですねぇ・・・
列に並んでいた順番に、氏名などを記入して、
「除夜の鐘」の整理券を受け取ります。
これが、左上部分に36番の整理番号が付いた、記念の手ぬぐい。
(本来は私の順番でしたが、他の希望者さんに差し上げましたので、
実際には、私自身は、除夜の鐘は撞いておりません)
知恩寺の「大念珠」をデザインした、素敵な手ぬぐいですよねぇ。
(この手ぬぐいも、写真だけ撮ってから、希望者さんに差し上げました)
広い本堂の中は寒いため、ストーブから離れられない女性も・・・
ちょうど正面の祭壇の中心部に見えるのが、御本尊である、
かの有名な、「法然上人坐像」。
(1982年の調査で、なんと像の内部から、法然の遺髪&遺骨を発見!!)
畳の上に座って、22:45に始まる、「除夜法要」を待ちます。
「ダンケ、ダンケ」と、ドイツ人らしき男性も、上機嫌ですよ。
写真には写っていませんが、意外なことに、
10代、20代のように見える、若い男女も多いのでビックリ!!
やがて、僧侶の方々が勢ぞろいし、法要が始まりましたよ。
お坊さんたちによる法要が終わると、
高い位置に吊り下げられていた「大念珠」が、
スルスルと降りてきたので、これまたビックリ仰天!!
まさに「あっという間の出来事」で、
まるで、マジックを見ているかのようでしたよ。(゚o゚;)
これが、その「大念珠」(だいねんじゅ)!!
(念珠 = 数珠、じゅず)
(下方に見えるのは、私が着用している、真っ赤なダウンジャケット)
もっと拡大してみましょうか・・・
長さ110メートル、重さ350キロ、玉の数は1080個!!
たまたま、私の右隣に座った若い女性に、念珠を握ってみてもらうと・・・
「太〜い・・・」と、感嘆。
巨大な円になって、念珠を握った参加者たちは、今か今かと、
「念珠繰り開始」の号令が下るのを、待っていますよ。
ついに、「大念珠繰り」が始まりました!!
僧侶の方々が奏でる、「なんまんだぶ」の大合唱に乗せて、
数百名の参加者全員が、反時計回りに、念珠を隣の人に回すのです。
私の左隣りには、母親と向かい合わせで座りながら、
懸命に念珠を繰り回す、小学生の女の子が。
(手が小さすぎて、念珠が握れません!)
私も、片手でカメラを持ちながら、片手で念珠繰りに参加。
写真の左側(赤いジャケットを着た手が私)から、右側へと回転中。
時々回ってくる「太い玉」を握ると、特にご利益が大きいそうですよ。
撮影のために手を離しても、念珠は勝手に宙に浮き、回っています(笑)。
号令が下って、念珠繰りは終了。
みんな、「めっちゃ楽しかったぁ!!」と、大満足の表情。
背後では、大念珠がスルスルと、上方に引き上げられていますよ。
希望者には、無料で「お札」が配られたので、
大勢の人々が、限られた枚数に殺到!!
私は人混みが怖くて近寄れませんでしたが、後で確認すると、
「光の学校」スタッフたちは、ちゃっかり入手しておりました(笑)。
※ 「お札」(おさつ)ではなく「お札」(おふだ)ですよ!
「おさつ」が配られたのなら、私も絶対、取りに行きました(笑)。
本堂から出ると、ここにも、大勢の人々が・・・
大きな「焚き火」が起こされており、人々が暖を取っています。
中には、焚き火のそばから決して離れようとしない、
見るからに薄着で寒そうな、小柄な女性も・・・
(実は、かつて私に、あの「オスカル」の衣装を造ってくださった、
可愛らしいデザイナーさんなんですが・・・笑)
鐘楼を取り囲むように人が集まり、
お坊さんたちも到着したかと思うと・・・
またもや、法要が、始まりましたよ。
何をするにも、まずは、ともかく、「なんまんだぶ・・・」
厳粛なムードが満ちて、人々の高揚も、最高潮に!!
やがて、特殊な衣装を着たお坊さんが現れて、
高らかに、「除夜の鐘」の撞き始めを宣言!!
われらがハートメイツの仲間たちも、
整理券番号の順に鐘楼に上がって・・・
ゴ〜〜〜〜〜ン!!
さらに、私の仲間たちが、次々に・・・
グオ〜〜〜〜〜〜〜ン!!
鐘を撞き終えた人々が、我先に目指すのは・・・
もちろん、「甘酒」の配布テント!!(笑)
う〜ん、おいしそうですねぇ!!
お菓子まで、無料で配られていますよ。
温かい甘酒で、心身もポカポカになり・・・
甘〜い香りが、ほのかに境内に漂って・・・
「ほんまにえかったわぁ!!」
「めっちゃ楽しかったねぇ!!」
などと、一同、幸せに満たされました。
!!!!
もちろん、この私も・・・(笑)
最後に、スペシャルな「おまけ」を・・・
私が撮影した、「大念珠繰り」の「動画」が、これ!!
動画で体験してみたい御方は、ここ を、クリックしてみてくださいね。
※ 容量の大きい動画のため、ダウンロードに時間がかかります。
周囲でネットを使用している人が多い時間帯には、
エラーメッセージが出て、先に進めません(涙)。
その場合、何度もやり直すか、他の時間帯や他の場所で再挑戦すると、
すぐにつながって、簡単に画像を見ることができますよ。
※ パソコンやスマホの機種によっては、ご覧いただけないかもしれませんので、
その場合には、ごめんなさい・・・(涙)
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・・・というわけで、皆さま、お楽しみいただけましたか?
特に、
「家族や仕事の事情により、大みそかや元旦には、自由が無いんです(涙)」
と、おっしゃる皆さまは・・・
どうぞ、いつでも何度でも、このページを開いて、
私と一緒に、「大みそかの知恩寺」を訪れながら・・・
「風雅きわまる、京都での年越し気分」に、
浸ってみてくださいね〜!!(笑)
・・・・・・おっと・・・
どこか、違和感がありすぎると思ったら・・・
この最後の画像だけ・・・
耳が小さすぎましたねぇ(笑)。
なぜか、「半袖」を着ていますし・・・(笑)