それは、その昔、2013年8月のこと・・・
イタリアの首都・ローマの市域に含まれている、
世界最小の国(皇居の半分以下の面積で、人口800人程度)、
ヴァチカン市国(カトリックの総本山)を訪れて、
世界最大級の建築物「サン・ピエトロ大聖堂」を、
鑑賞してきましたよ。
大きな美麗写真を数多く活用しながら、
詳しくご紹介してみますね。
(なんと、初公開の写真たちも多数!!)
私は、特定の宗教には入信しておらず、
宗教的には完全中立の立場を守っていますので
(神道も仏教もキリスト教も、それぞれ好きですよ)、
あくまでも、「文化財として鑑賞」したことになります。
キリスト教徒の方々においても、
「カトリック」と「プロテスタント」の相違があったり、
「壮大で豪華ケンランな建物を、始祖イエスが望むだろうか?」
と、宗教の本質をめぐる議論が尽きないそうですが・・・
***************
まずは、日本から12時間をかけて、ローマの空港へ!!
小麦やオリーブやブドウの畑が広がっている(のであろう)、
イタリアの美しい国土に降り立った私ですが・・・
まずは、明日に備えて、ホテルで爆睡(笑)。
ホテルの部屋も、いかにもイタリアンな印象で、
オシャレですよねぇ。
これほどの部屋なのに、
「ただ眠って起きただけ」というのが、もったいない・・・
早朝なので、ローマの街は、まだ眠っている様子・・・
しかし、サン・ピエトロ大聖堂の前には、
さすがに、大勢の観光客が!!
多くはカトリック教徒でしょうから、
「観光客」ではなく「参拝者」と呼ぶべきですね。
世界各国から訪れた、
様々な民族の方々が、入り混じっていますよ。
これが、大聖堂の前に広がる、サン・ピエトロ広場・・・
大聖堂にたどりつく前に、延々と歩かなければなりません。
広場の中央に建つ塔(オベリスク)は、25m以上の高さ!
大聖堂を背にして、広場の入口側を眺めると、
気の遠くなるような遠方から、続々と人が押し寄せてきます!
これでも、まだ、ここは、広場の中央あたりなんですよ。
オベリスクの横あたりから見た、巨大な大聖堂。
まだまだ、はるか遠いですねぇ・・・
ちなみに、大聖堂の高さは、120m!!
いつもながら思うのは・・・
クレーンの無い時代に、どうやって、これらを建てたのでしょうか?
やはり、宇宙人の力を借りたのでしょうねぇ?(笑)
この像は、確か・・・
「聖ペテロ」か「聖パウロ」の、どちらかなのですが、
信者ではない私には、区別がつきません。
いずれにしても、この好位置に立っていらっしゃるということは、
教団にとって、極めて重要な御方であるに、違いありませんね。
ようやく着きました、大聖堂の入口。
何百年もかけて、1626年に完成したそうですが、
日本では、徳川家光や春日局が活躍していた時代。
やはり、宇宙人の力を借りたのでしょうねぇ?
えっ? (゚o゚;)
「宇宙人に建ててもらったのなら、何百年もかかるはずがない」
ですって?(笑)
大聖堂の正面玄関前から見た、サン・ピエトロ広場。
30〜40万人もの収容人数を誇るそうですが・・・
40万人分のトイレは、どうするのでしょうか!?
(1個のトイレを100人で使うと計算しても、4000個が必要)
(゚Д゚;)
大聖堂の正面左手の公用口では、オシャレな衛兵が警護中。
ヴァチカンの衛兵は、伝統的に、スイス人と決められているそうですよ。
その理由は、きちんと歴史的経緯を書けば長くなるうえ、
歴史マニア向けの地味すぎる内容なので、ここでは省略(笑)。
(微動だにしませんが、ロウ人形ではなく、人間です)
大聖堂の内部に向かう入口が、ここ。
早朝から大勢の個人客が並んでおり、
中に入れるまで、2〜3時間かかることも・・・(涙)
(団体のツアー客は、代表者が予約しておけば、すぐに入れます)
中に入ると、まずは、この階段を登るのですが・・・
ようやく入れた喜びで、誰もが、興奮状態!!
しかし、まだここは、単なる「玄関」にすぎません。
(しかも、大聖堂の正面ではなく、いわゆる裏口・・・)
この門をくぐると、ようやく、玄関から内部へ。
なんだか、不思議な光に、満ちていますねぇ・・・
(私が写真上で色を塗ったわけではありません)
しかし、内部に入ったと言っても、まだ・・・
ここは、聖堂に向かう「通路」にすぎないのです。
とはいえ、「通路」と呼ぶには、あまりにも豪華。
まるで、ヴェルサイユ宮殿のようですねぇ・・・
この種のものを、お好みになられるということは、
「聖職者」も「貴族」も、要するに、同じ種類の方々なのですね。
冒険好きの私としては、壁に描いてある、
ドラマティックな航海図に、胸が高鳴ります!!
通路の途中にある窓から、関係者用の駐車場が見えていますよ。
日本の皇居の半分の国土に、800人の聖職者がお住まいなので、
これらの多くは、「公用車のようなもの」でしょうか?
館内の光景が、コテコテに華美な別世界なので、
一瞬でも外界が見えると、ほっとしましたよ(笑)。
おお、これは!!
\(◎o◎)/
かの有名な、「アテネの学堂」(ラファエロ画、1510年完成)!!
この絵の中央に描かれている、2人の有名な学者とは・・・
左側が、天空を指差している、プラトン。
右側が、地上に手をかざしている、アリストテレス。
プラトンは、天や神にも目を向ける抽象的・哲学的な学者で、
アリストテレスは、地に足のついた経験的・自然科学的な学者。
両者の学術観の違いを、見事に表現していますよね!
ちなみに、ここで少々、お勉強・・・
**********
《 プラトンの名言 》
「自分に勝つことこそが、最も偉大な勝利である」
「あなたの悲しみがいかに深くても、他者の同情を求めてはならない。
なぜなら、同情の中には、軽蔑が含まれているからだ」
「愛に触れると、誰でも詩人になる」
「恋されたから恋してあげるのは、恋愛ではなく、友愛にすぎない」
「賢者は、話すべきことがある時に、口を開く。
愚者は、話さないではいられないから、口を開く」
《 アリストテレスの名言 》
「自然には、まったく無駄が無い」
「働く喜びが、仕事を完全なものにする」
「守るべき決まり事ばかり多いのが、悪政の特徴である」
「家柄・権力・お金を持っている人は、名誉を受けるに値するとみなされている。
しかし、本当は、善良な人だけが、名誉を受けるに値するのである」
「深い闇の中にいるならば、光を見つけることに専念すべきである」
**********
・・・う〜ん、2000年以上も昔、紀元前の学者たちなのに、
その言葉は、現代を生きる我々にも、ピッタリではないですか!!
\(◎o◎)/
結局、われわれ人間の生活と悩みというのは、
2000年以上も前から、変わっていないのですねぇ・・・(笑)
さて、次に目にしたのも、ラファエロの名画、「聖体の論議」。
これは、教会の勝利・権威・威光を表現する絵だそうですが、
カトリック教会に関する知識の乏しい私には、
さっぱり理解できず・・・
しかし、「ビックリするほど上手な絵」だということだけは、
無知な私にも、よ〜く伝わってきましたよ。
移動の途中で見つけた、素敵すぎる窓辺で、
ちょっと一服。
この可愛らしい小窓ちゃんは、
この聖堂の数百年の歴史を、見続けてきたのですね・・・
いったん建物の外に出てから、ついに、大聖堂へ!!
何度も申し上げてしまいますが・・・
館内の光景が、コテコテに華美な別世界なので、
外界に出た瞬間に、ほっとしましたよ(笑)。
しかし、外界での「つかの間の安らぎ」を経て、
再び、コテコテに華美な、落ち着かない別世界へ・・・
( >_< )
本来であれば、聖堂の内部こそが、
「癒しに満ちた安らぎの空間」であるべきですから、
私が抱いてしまう違和感の方が、矛盾しているのでしょうが・・・
(;^ω^)
とにかく・・・
最後に伸びる、この長い通路の先に、
ようやく、大聖堂の中心部が現れるそうですよ。
これです、このドアなんです!!
これを抜けると、そこに出現するのは・・・
!!\(◎o◎)/!!
出ました、ここが、大聖堂の中心部です!!
とはいえ、ローマ教皇の玉座は、まだまだ、はるか先方・・・
一般庶民にすぎない私にとって、
地位の高い御方に近づくのは、実に大変なんです(涙)。
ふと天井を見上げると、
まさに、「豪華ケンラン」の極限状態・・・
このド派手な光景を、
神様やイエスが本当にお望みなのかは別として、
純粋に「芸術作品」として鑑賞すれば、実にお見事!!
カトリック教徒ではない私は、
この天井から「神や教会の素晴らしさ」を感じるわけではありませんが、
少なくとも、これを創り上げた大昔の人々の才能と努力には、
心からの敬意を表さないではいられません。
何百年間もかけて、
これだけのものを創り上げるのは、
本当に、大変な作業だったでしょうね・・・
なにしろ、ほとんどの労働者にとって、
「自分が生きているうちに、完成した姿を見ることはない」
というお仕事だったわけですから。
天井から視線を降ろし、左側に目を向けると、
あちこちに、聖堂に入った瞬間から、
敬虔(けいけん)な祈りを捧げる人々の姿が・・・
多くの人々は、ただ観光に来たのではなく、
「総本山に参拝する」という夢が叶ったわけですから、
それはもう、大感激なさっているのです。
興味本位で「鑑賞」に来ただけにすぎない自分が、
なんだか、恥ずかしくなってしまいます・・・
(お祈り中の人々の真剣な表情が見えないように、
写真下部をカットしてあります)
一方で、右側に目を向けてみると・・・
おや? 右奥の空間に、人だかりが・・・
謎を解き明かすべく、近づいてみると・・・
かの有名な、「ピエタ像」です!!
キリストの亡骸(なきがら)を抱いて、悲嘆にくれる母、マリア・・・
まさに、天才・ミケランジェロの最高傑作!!
失礼ながら、信者ではない気安さから、
「聖堂」と言うより「美術館」の感覚で訪れている私にとっては、
この作品の実物を鑑賞できただけでも、大満足。
聖堂を華美に装飾することに対する、強い批判はありますが、
多くの素晴らしい芸術作品を後世に残してきた事実が、
カトリック教会の多大な文化的功績であることは、
確かに、間違いありませんよね。
(昔の芸術家は、教会からの援助・注文が無ければ、
手のかかる作品を創作する機会など、無かったのですから)
さあ、それでは、私と一緒に・・・
キョロキョロ見回しながら前進し、
じわじわと、教皇の玉座に近づいてみましょうか。
※ 昔は「ローマ法王」(ほうおう)と呼ばれていましたが、
現在は、「教皇」(きょうこう)が公式名称だそうですよ。
有名な絵画や彫刻が、あちこちに飾られているので、
見逃さないようにと、各所に人々が集まっていますよ。
これも、絵画の教科書で目にする、
ラファエロの代表作のひとつ、「キリストの変容」。
私には、詳しい知識はありませんが、
どうやらイエスさんが、自分が神であることに気づき、
人間界を離れて、天界へと昇っていく御姿のようです。
その事実性の真偽はともかく、
純粋に絵画として鑑賞すると、確かに、素晴らしい作画構成!!
昔の人々の多くは、文字が読めなかったので、
このような絵画を通じて、
イエスの生涯や教会の教えを、視覚的に学んだのだそうですよ。
ふと気づくと・・・
ようやく、このあたりまで、たどり着きましたよ。
教皇の玉座まで、もう一息!!
o(^-^)o
見上げると、世界最大級のクーポラ(ドーム)が・・・
120mの高さがあり、階段で登ると、551段もあるそうですよ。
かつて、10年ほど前に、この私も・・・
ロンドンの「セントポール大聖堂」のドーム(111m)に、
末期がん患者の痩せ細った30代女性を背負って
(登りたいけれど無理だと、あきらめていらしたのです)、
528段の階段を登ったことがありますが・・・
正直、途中で、心臓が破裂して死ぬかと思うほど、
過酷すぎる使命でした(涙)。
患者さんを背負って登ろうとする私を見て、
階段入口に立つ守衛のおじさんがビックリ仰天し、
「グレイトマン!!」と褒めてくださったほどなんですよ。
(同行した証人たちが多数おります)
ドームを真下から見上げると、実に壮大で、
目が回りそうですよね。
何度も申し上げますが・・・
クレーンなどの重機が存在しない時代に、
人力のみによって、どうすれば、
これほどの建築が可能になったのでしょうか?
(しかも、宇宙人の手助け無しで??)
ドームの真下に立った状態で、
玉座の左右を、見回してみると・・・
これが、教皇が座る玉座。
カトリックの信者さんにとっては、
(神様とイエスは人間ではないので別格として)
教皇こそが「人間の中で最も偉い人」であり、
「ほとんど神様のような御方」なのだそうですから、
これほど豪華なイスに着席する資格を、お持ちなのでしょうね。
ただし、素朴な疑問ですが・・・
神様は、このコテコテに物質主義のイスを見て、
本当に、お喜びになるのでしょうか?
・・・なんて、失礼な疑問を抱いてしまうのは、
私がカトリック信者ではない証拠ですね。
(;^ω^)
なにしろ、「あることを信じる」というのは、
「それに関する全てのことを、何があっても一切疑わないと、心に決める」
という意味なのですから。
それに、私が観察してきた記憶によれば、
お寺や神社においても、本堂や本殿の中心となる大事な部分は、
「金」(ゴールド)を用いて飾られることが多いので、
「神様・仏様」の御意志とは無関係に、「人間」こそが、
「金色」を好むということなのでしょうね(笑)。
やはり、「金色」というのは、視覚的に、
「光」(神仏の象徴)のイメージに、近いのでしょうか?
(注:同じキリスト教でも、プロテスタントの教会は、
派手な装飾や偶像を用いないため、シンプルな印象です。
しかし、だからこそ、「鑑賞・見物すべき作品」は少なく、
「観光」の対象としては、向かないんですよ)
クリスチャンではない私は、ただ純粋に、
世界を代表する宗教の一つである「カトリック」の中心で、
世界最大級の規模を誇る「サン・ピエトロ大聖堂」を、
(文化財として)一度は体験してみたかったというわけです。
その場所を実体験してみると、得るものが多いため、
「神社」も「お寺」も「教会」も、
訪れてみるのは大好きなんですよ。
そう言えば・・・たまに、熱心な仏教徒の御方から、
「キリスト教会で何度もコンサートをしてるということは、
あなたはクリスチャンなんですか?」
と、なぜか軽蔑のまなざしを向けられることがありますが、
教会の建物は音響が良く、オルガンやピアノもあるので、
私の楽曲のコンサートに適しているんですよ。
お寺や神社であっても、音響が良く、私の楽曲に適していて、
どなたかが企画してくだされば、喜んでコンサートをさせていただきます。
例えば、かつて、ある主催者さんが、
奈良の東大寺ミュージアムの中にある、音響の良いホールで、
コンサートができないかと検討くださったことがありますが、
「僧侶を通じたコネクションが無ければダメ」と、
バッサリ断られたそうですよ(涙)。
また、同じキリスト教であっても、
「カトリック」と「プロテスタント」では大いに異なりますが、
私は、両方の宗派の教会で、平等にコンサートを行ってきました。
さらに、「音楽コンサート」ではなく「講演会」であれば、
これまで、様々な神社・仏閣からのご依頼で行っていますから、
宗教的には、本当に分け隔てなく、中立的に活動しているのです。
(キリスト教会から「講演」を依頼されたことはありませんが、
他会場での公開講演会に、カトリックのシスター姿の方々や、
プロテスタントの牧師さんがおいでになることは、多々ありました)
実際に、世界遺産になっている有名な仏教宗派の総本山で、
僧侶の方々の研修講師として講演させていただくこともあれば、
かなり交通の不便な場所にある、遠方の神社やお寺まで参上して、
地元住民の方々向けの講演会をお受けすることもありますよ。
おまけに、(皆さまが閲覧中の)私のウェブページの中には、
下賀茂神社、伏見稲荷大社、貴船神社、北野天満宮、石清水八幡宮、
比叡山延暦寺、高野山奥の院、知恩院、仁和寺、鞍馬寺など、
様々な神社・仏閣の訪問レポートを掲載しています。
したがって、いかに私が配慮して、慎重にバランスを取りながら、
宗教的中立を守り続ける努力をしているかということを、
実証的に(笑)ご理解いただけるはずなのです。
私の「生きがい論」活動を、円満に進めていくためには、
この種の配慮が、とても重要なことなんですよ。
***************
さて、実際に訪れてみた私の印象では、
あの「ヴェルサイユ宮殿」よりも豪華ケンランに見えた、
サン・ピエトロ大聖堂・・・
カトリック信者ではない私にとっては、
「神の威光」ではなく「人間の創造力」の素晴らしさを、
大いに実感することができたというのが、
最大の学びでありました。
ところが・・・
目がクラクラして、なんだか頭痛がしてきましたので、
あわてて外に出て、冷たい飲み物を調達。
一般庶民にすぎない私は、
天界から下界(人間界)に降りてきた感覚になり、
なんだか、ほっとしましたよ(笑)。
やはり私は、人間界の住人・・・
同じ人間界に住む人々の暮らしぶりを、バスから観察してみましょうか。
バスの周囲を走る車たちが、ウインカーも出さないで、
右に左にと自由自在に移動するため、めちゃ危険!!
(゚o゚;)
(イタリアに限らず、海外では、よくあることですが・・・)
ローマ市民は夏休み中のため、
ビジネス街は閑散として、わずかな観光客の姿だけ。
古本屋さんには、掘り出し物を探す人々が・・・
私も、古本屋巡りが大好きなので、思わずニッコリ(笑)。
バスの周囲を見回すと、
前後左右、いたる所に、ローマ帝国時代の遺跡が!!
(゜ロ゜ノ)ノ
(ローマ帝国の歴史については、専門的な歴史知識が必要であり、
要約するだけでも長文になるため、ここでは詳述いたしません)
大昔に、この場所を、大勢のローマ帝国人たちが、
ローマ風の衣装をまとって、歩いていたんですねぇ・・・
テルマエ・ロマエ・・・(笑)
おや? 正面に見えるのは・・・
もしや、かの有名な、「コロッセオ」(闘技場)では?
今や、各国の有名な観光都市で見かけるという、
乗り降り自由の2階建てバスが、ローマでも・・・
(もちろん、わが「京都」でも、走っていますよ)
土産物屋さんに群がる観光客の姿は、
どの国で目にしても、微笑ましいですよねぇ・・・
みなさん、目が真剣なんですよ(笑)。
この賑やかなお店のテントに書いてある文字を、
ネットの翻訳サイトに入力してみたら・・・
「AI FORI」は「穴の中で」。
「IMPERIAL FRUIT」は「帝国果実」。
・・・と、翻訳されてしまいました(笑)。
長〜い歴史を感じさせる街角や建物は、
「ひび割れ」や「汚れ」までもが、すべてオシャレ。
このカフェも、きっと、長い歴史があるのでしょうね。
見た目からも感じられるように、
8月のローマは、めちゃくちゃ暑いんです!!
(ー ー;)
ほら、見てくださいよ、この陽射しの強烈さ!!
私など、しばらく立っていると、焼き豚になってしまいそう・・・
(>ω<。)
日本人にもお馴染みの果物たちが、
所狭しと並びながら、買い手の出現を待っていますよ。
さすがは、本場のイタリア・・・
食べやすいよう、正方形にカットされた、
多種多様なピッツァが、我々を誘惑しています。
「ピッツァの周りの硬い部分が大好き」という御方は、
ガッカリするでしょうが・・・(笑)
この写真、臨場感満点なので、私のお気に入り・・・
まさに、今、この場所に立ちながら、
「う〜ん、入ろうかな? どうしようかな?」と、
お店を覗き込んでいる気持ちに、なれませんか?(笑)
裏通りに入ってみると、これまた素敵!!
ほら、どの通りも、絵になるんですよ。
さり気なく並んでいますが、
実は、超高級ブティックばかり!!
おそらく、景観保護のため、
派手な看板や広告は、禁じられているのでしょうね。
(わが「京都」の街でも、厳しく規制されていますよ)
私には、生涯ご縁が無いであろう、
有名な高級ブティックが、ずらりと並んでいますよ。
通行人たちが皆、日陰だけを選んで歩いている様子が、
外気温の猛烈な暑さを、物語っていますよね(笑)。
超高級店の横に、遠慮がちに小ぢんまりと出店している、
超大衆店が、めちゃ可愛いですねぇ(笑)。
皆さん、そろそろ・・・
お腹がすいてきませんか?(笑)
これは、前菜の定番、
「トマトとモッツァレラチーズのカプレーゼ」。
私の大好物のひとつです!
これも、前菜の定番とのこと。
オリーブに、ズッキーニに、生ハムに・・・
(ナスのようにも見えますが、おそらくズッキーニでしょう)
いかにも、イタリアンな名物食材の取り合わせ!!
右上の黄色い物体は・・・う〜ん、何だったかな??
ピッツァの女王、「マルゲリータ」・・・
トマトソース、モッツァレラチーズ、バジルの3点セットにより、
赤・白・緑というイタリア国旗を表現しているとのことで、
「マルゲリータ王妃」(写真)の、お気に入りだったとか。
マルゲリータも、もちろん、私の大好物ですよ。
できれば、生地が薄くて、味が濃いのを希望します!
(男の子は、味が濃いのが好きなんですよ)
ちなみに、イタリアでは、
「ピッツァ」はメイン料理ではないとのことで・・・
メインは、これまた定番のパスタ、
「スパゲッティ・ヴォンゴレ」。
日本でも、「ボンゴレ」として知られています。
ただし、お味は、う〜ん・・・
かなり有名なお店だったのですが・・・
正直に申し上げれば、日本で食べる方が繊細で、
貝の旨味がよく出ていて、美味しかったですね。
なにしろ、「薄くて大雑把な塩味のみ」という印象で、
ほとんど味が無かったんですよ、これが・・・
(>ω<。)
その証拠に、日本に帰国してから、
日本人シェフによるイタリア料理店に出向き、
「ボンゴレ」を発注して、食べ直してしまいましたぁ(笑)。
こちらも、イタリアン・デザートの定番、
本場の「ティラミス」!!
これは、当然ながら、美味しくいただきましたが・・・
甘党の私にとっては、
美味しくないデザートなど存在しないので、
私の評価など、まったくアテになりませんよ(笑)。
最後は、イタリアンの食事に欠かすわけにはいかない、
ご存じ、「シュガー付きのエスプレッソ」!!
ああ、飲みたくなってきた・・・(笑)
ちなみに、私がコーヒーを飲まない日は無く、
平均、1日に2杯は飲んでいますよ。
特に好きな豆は、「キリマンジャロ」です!
(爽やかな酸味がある点が好きな理由で、逆に、
苦み走ったブルーマウンテンが、大の苦手です)
そう言えば・・・
江戸時代に初めてコーヒーを味わった日本人が、
「焦げ臭くて我慢できない」と、
厳しい感想を述べた記録が、残っているそうですよ(笑)。
***************
それでは、本稿の最後に・・・
お待たせしました!!
私の「お気に入り」写真「ベスト3」を、
大々的に、発表いたします!!
まずは、こちらが、「第3位」・・・
ローマの繁華街の喧騒(けんそう)が、
にぎやかに、聴こえてきますよね?
もちろん、聴こえてくるのは、イタリア語ですよ。
ちなみに、欧州諸国の中では、ドイツ人とイタリア人が、
(年長の人ほど)日本人に好感を持っているそうですよ。
その理由は、かつて第二次世界大戦時に、
「日独伊三国同盟」を結成したものの、
共に敗戦国となり、悲惨さを共有したからとのこと。
「喜びを共有した相手よりも、悲しみを共有した相手の方が、
より深い友人になることができる」という格言が、
まさに当てはまっているのでしょうか?
次に、こちらが、「第2位」・・・
ローマの街なかを、あてもなく散歩していたら、
こんなに素敵な抜け道を、発見しました。
地元の高校生(?)3名が、
仲良く座って、談笑していましたよ。
あなたにも、若者たちが話す、
楽しそうなイタリア語が、聴こえてきませんか?
そう言えば、観光ガイドさんによると、
「イタリア人男性は、とってもおしゃべりで、
常に何かをしゃべっている」そうですが・・・(笑)
そして、こちらが、栄光の「第1位」!!
ローマ時代の遺跡「フォロ・ロマーノ」の光景と、
イタリア語を話す観光客たちの姿です。
写真右下の部分に並んで歩いている、
イタリア人の母娘の後ろ姿が、私のお気に入り。
(特に、イタリア娘の、熱風になびく金髪が・・・笑)
その先方では、引率の先生方の元に、
地元の小学生たちが、騒がしく集まってきていますよ。
この後、イタリア語で遺跡の説明を始めたので、
先生方に同行してきた、遺跡専任のガイドさんかも。
この1枚の写真の中に、何十世紀にわたる壮大な歴史と、
現代の様々な人間模様が生き生きと描かれており、
しかも、真夏のローマに照りつける灼熱の太陽と、
頬に吹きつける熱風までもが、生々しく感じられる・・・
それが、この写真を、マイ・ベストとして選んだ理由です。
四隅の端々までを含む全体の構図も、人々の配置や動きも、
計算したうえで狙い通りに描写できた、奇跡の1枚!!
・・・と、まさに、自画自賛(笑)。
そこで、もう一度、
じっくりと、見直していただきましょう!!
***************
・・・というわけで(笑)、皆さま、
私と一緒に歩く気分になって、お楽しみいただけましたか?
実は、今回の特集号の真の主役は、
それぞれの写真から感じられる、「現場の空気感」なんですよ。
サン・ピエトロ大聖堂を満たしている、
荘厳さ、敬虔な気持ち・・・
ローマの街なかに流れている、
真夏の熱気や、イタリア語の楽しげな会話・・・
それらの「空気感」が、皆さまの目と脳に伝わって、
まるで、その場にいるかのように体感していただけたならば、
私の勝ちということで・・・(笑)
しかし、逆に、
「ぜんぜん伝わって来ませんでしたわ」とおっしゃる場合には、
「フォト・アーティスト」としての私の才能不足が原因ですので、
ごめんなさい・・・ ( >_< )
なお、本稿でイタリアが大好きになって、
「もっとイタリアを体感したい」とご希望の御方は、
こちらをクリックして、お楽しみくださいね!!
\(◎o◎)/