飯田史彦と巡る パリの3大美術館 & モン・サン・ミッシェル ( ユーロスターで行くロンドン1日観光付き )



《 第2巻 》モン・サン・ミッシェル 〜 凱旋門



2日目の夜が明け、ブッフェ(ビュッフェ)形式で、豪華な朝食。

 


ちなみに・・・

「バイキング」というのは、かなり昔、日本の有名ホテルの料理長が名付けた和名で、
日本国内では通用しますが、国際用語ではないとのこと。
海外では、フランス語で「buffet」(立食方式)と呼ばれるのが通常だそうですよ。

 

ある高級リゾートホテルのシェフから聞いた話ですが、
「お皿が空になっても、どんどん同じものが追加で出てくる形式」を「ブッフェ」、
「そのお皿が空になったら、もう追加は出て来ない形式」を「バイキング」と呼び、
同じ日本においても、業界内で、一般的に使い分けられているのだそうです。

 

つまり、「もう追加は出て来ないので、他人に取られる前に取らなくては」と、
あせって同じ料理を我先に奪い合っている、戦闘的なお客様たちのイメージが、
バイキング(海賊)という勇ましい呼び方に、ぴったりなのでしょうか?(笑)。


 


うろうろと探し回った結果、今朝の私の朝食は、こんな感じに・・・




バスに乗り込みながら、ふと見ると、「メルセデス・ベンツ」という文字が!

 


パリ市街を離れて、フランス国内を、南西へと向かいます。




「 VERSAILLES 」(ベルサイユ)という地名が出てきましたが、
そこには、明日、向かう予定。





「 Giverny 」(ジベルニー)という地名が現れました!

ここは、超有名画家の「モネ」が晩年を過ごしながら、
明日に鑑賞予定の名作「睡蓮」の作品群を描いた土地。

(看板の絵も、どうやら「睡蓮」のようですよ)





見渡すかぎりに広がる、広大なフランスの大地。
「フランスは、農作物を輸出している、大農業国なんですよ」と、ガイドさん。




こんな国と戦っても、持久戦に持ち込まれたら、
すぐに日本は食料も資源も無くなって、勝ち目などありません。
仲良くして平和に暮らすのが、得策ですよねぇ(笑)。




ETCも完備されており、料金所のシステムは、日本と同じでしたよ。




とにかく、日本との違いは・・・
どこまで走っても、まったく、「山」が見えないんですよ! (゚o゚;)





2時間ほど走った中間地点で、サービスエリアに立ち寄りましょう。

 

 

 


バナナの値段を調べてみると、2本で2・5ユーロ。
1本あたり150円程度なので、けっこう高いんですよ。





さすがに、「フランスパン」は、どのパン屋さんでも売っていましたよ。

(当たり前すぎますね・・・笑)





2日目に入り、みなさん、どんどん仲良くなってきましたよ。(^−^)

 


おや?・・・まさかの小雨が・・・

モン・サン・ミッシェルの天候が、心配になってきました(涙)。





待ちに待った、「 LE MONT - St. MICHEL 」の標識が出現!




突然、「おお〜っ!」と歓声が上がったので、
車窓に目を向けると、そこには・・・



\(゚o゚;)/


ついに見えた、「モン・サン・ミッシェル」の雄姿!!

(手前に転がる「クリームコロン?」たちの可愛らしさにも、ご注目!)





バスが、のどかな村に入って行ったかと思うと・・・






昼食会場のレストランが、待っていてくれました。




新築して間もないという店内は、広くて綺麗。

(写真右端の店員さんの、愛嬌に満ちた表情にご注目!)





日本語のメニューも完備しており、これは便利。
さっそく、上機嫌でお酒を注文するご婦人方が、続出していましたよ。







やがて、店員さんが運んできたのは、名物の「オムレツ」!




1人1人に、目の前で、オムレツを取り分けてくれます。




これが、かの有名な、「モン・サン・ミッシェルのオムレツ」の全貌。

島内にある、最も古い元祖オムレツ屋さんの直営店なので、
その元祖オムレツと、同じものを食べることができるそうですよ。





ついでに、メイン料理とシュークリームも、出てきましたが・・・

あこがれの「元祖オムレツ」のインパクトに負けて、
ほとんど記憶にありません・・・


 


お店のナナメ前で、島に向かうための、専用シャトルバスに乗車。




完成したばかりの橋を渡って、どんどん、島に近づきます。

すると・・・





おお! \(◎o◎)/

かの有名な、「モン・サン・ミッシェル」が!!







1歩進むたびに、島が近づいて、感激も、どんどん大きくなります。




これ以上に近づくと、もう、写真に収まりきりません!



 


旅の仲間たちも、我を忘れて、撮影に夢中!






この私も、ぜひ、この窓から、見下ろしてみたいものですが・・・

(のちほど、実際に見下ろすことができたので、どうぞお楽しみに!)





矢や鉄砲を撃つための細い窓が、要塞としての歴史を感じさせます。




さあ、門から入ってみましょうか。




門の向こうには、美しい街並みが・・・




このおばさん(名前を忘れました)が、名物オムレツの生みの母。



今でも店員が、当時のままに、オムレツを焼く姿を見せてくれます。




この門の下で、激しい戦いが、繰り広げられてきたのでしょうね・・・




次々に現れる門をくぐりながら、商店街を登っていきます。












歴史博物館や、名物パン屋さんなど、見逃せない名所がたくさん。

 






やがて、商店街を抜けると、目の前に修道院の階段が・・・






ようやく着いた、この門こそが、修道院の入口。




入館料(参拝料?)を納め、再び、階段を登っていくと・・・








ついに、修道院の本体へと、たどり着きました!




これが、めったにお目にかかれない、
「モン・サン・ミッシェルから対岸を見下ろした光景」!!



「モン・サン・ミッシェルに渡る、こちら側は、どうなっているのか?」
という、皆様からの強い疑問に、はっきりとお答えしてみました(笑)。





そして、これが、めったにお目にかかれない、
「モン・サン・ミッシェルから、さらに向こう側を見た光景」!!









皆さん、長年の疑問が、次々に解けていますよね?(笑)




ついに登り切った山頂に、みんな大喜び!

 


さらに、これが、めったにお目にかかれない・・・

なんと、「モン・サン・ミッシェルの、後ろ姿」!!

皆さん、長年の謎が解明されて、すっきりしましたよね?(笑)







山頂にある教会の内部は、荘厳な雰囲気に満ちています。









修道士たちの礼拝所は、今でも、現役の修道士の方々が、使っていますよ。




やがて・・・



牢獄に向かう不気味な階段を、無言で降りていくと・・・








現れたのは、6人の囚人たちが力を合わせて動かし、
下界から荷物を引き上げていた、車輪のような装置。





その際に、荷物を引き上げた窓・・・

それこそが、38枚ほど前の写真で、

「この私も、ぜひ、この窓から、見下ろしてみたい」

と書いた、この窓だったのです!!

\(^o^)/





院内のすべてを見終り、満足しきって、退出口へ。




階段の続く、石造りの美しい街を抜けていくと・・・

 

 


島外に出るシャトルバスの停留所が、待っていました。




幸せに満たされた私たちは、疲れで眠りながら、パリへ戻ります。




途中のサービスエリアで、またもや休憩。




日本のような、缶飲料の自販機は、まったく見当たりません。




お菓子も軽食類も、日本に比べて、かなり見た目が簡素な印象・・・



しかし、表現を変えれば、
「余計な資源を使ってしまう、無駄なサービスや包装は行わない」
という、合理的な社会思想が現れています。

(日本の商品は、本体も包装も、サービス過剰ですからね・・・)





どうやら、タコの女の子のキャラクターが、大人気のようですよ!
(男の子かもしれませんが・・・)





ふと気づくと、うっかり私も、
いつの間にか、甘いものを買ってしまっておりました(笑)。

(ところが、日本のアイスと違って、甘すぎてウンザリ・・・涙)





バスは、小雨の中、パリに向かって、着々と戻っていますよ。

そういえば・・・道中はずっと雨だったのに、
肝心の「モン・サン・ミッシェル」滞在中には、
一度も、雨に降られませんでした。

今思えば、何とラッキーだったのでしょう!!





広大な農村地帯を、ひたすら走り続けます。




「モン・サン・ミッシェル」から4時間かけて、
ようやくパリの市街地に接近。







懐かしい「エッフェル塔」が、一日ぶりに(笑)、我々を迎えてくれました。




お腹を空かせた我々は、市街地の外れにある、おシャレなレストランで夕食。

 




意外にも、このスープが、おいしかったんですよ。
何か、得体のしれない物体が、入っていましたが・・・





(私は違いますが)野菜好きの御方は、大満足なさることでしょう・・・

 


突然、部屋の照明が消されて、真っ暗闇に!!

\(◎o◎)/

何者かが、何かに火を入れて、焦がしている気配がしますが・・・





また突然に明るくなると、目の前に、いま焦がしたばかりの、
巨大なメレンゲ・ケーキが出てきました!

これがまた、メチャクチャ甘いんですよ!!(涙)





しかも、ある女性の前には、他人の4倍の巨大すぎるケーキが!!

!! \(◎o◎)/ !!

この女性、「なんで私だけ、こんな目に??」と、
ぼう然自失でした・・・(涙)





夕食後、レストランを出てみると、目の前には、大繁盛の美容院が。
パリの女性たちは、民族を超えて、おシャレが大好きなんですねぇ!





ウィッグ(かつら)のお店も、目立っていましたよ。
パリの女性たちは、日常的に、ウィッグを活用しているのでしょうか。





これが、パリの各所で見られた、ATM(キャッシュマシン)。
壁にしっかりと埋め込まれており、容易には壊せない仕組みです。





レストランの前で、たまたま目立っていた、謎の広告。
このムチムチした女性は、いったい・・・???





すっかり日が暮れた夜道を、バスは、どこかに向かっています。




すると、おお、この雄姿は!!




あなたは、もしや、「凱旋門」の旦那では?(笑)




凱旋門の足元から見上げてみると、こんなに豪華だったとは!



あまり見上げすぎると、目がくらみますのでご注意!(笑)




屋上を目指して、延々と続く階段を登りましょう!




「ハア、ハア」と、息を切らして苦しみながら・・・

登っても登っても、なかなか、出口が見えません!(涙)





しかも、階段は滑りやすいので、ご注意ください!




200段以上も登った時点で、ようやく明かりが!!




おお!

\(◎o◎)/


こ、これは!!




・・・そ、それじゃなくて、これですよ!!

\(゜ロ゜)/






登り切った方々は、みな、感動にむせんでいますよ。




いやぁ、もう、言葉になりません!!






シャンゼリゼ大通りを見下ろしながら、うっとりと涙ぐむ人々。




エッフェル塔の照明が、パリ上空を薄く覆う雲に反射して、
まるで、天空から宇宙船でも飛来するかのよう・・・





いつまでも、ここでこうしていたいと思うほど、
幸せなひと時でした・・・





凱旋門の屋上から降りると、そこには、「無名戦士の墓」が・・・

戦争で命を落とした、無数の戦士たちの魂を、こうして弔っているのです。





凱旋門から離れ、シャンゼリゼ大通りを歩いてみると、
深夜11時だというのに、多くの観光客が・・・





したがって、お土産屋さんも、まだ開店中でしたよ。




ところが・・・

凱旋門の登りで疲れ切り、激しい頭痛に襲われてしまった私(涙)。



わずかに残った気力を振り絞り、なんとかホテルに戻って、
無表情でシャワーを浴びたところまでは、覚えているのですが・・・

凱旋門で飲んだ、新型のロキソニン(頭痛鎮痛薬)2錠が効いたのか、
無意識でベッドに横たわり、深い眠りに落ちてしまったようなのです・・・


明日は、3大美術館に加えて、ヴェルサイユ宮殿まで巡るというのに・・・


こんなボロボロの体調で、
いったい、どうなってしまうのでしょうか!?!?!?


ああ、大ピンチです!!(号泣)


\( >_< )/



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