飯田史彦と巡る パリの3大美術館 & モン・サン・ミッシェル ( ユーロスターで行くロンドン1日観光付き )



《 第4巻 》リサイタル 〜 ユーロスター 〜 ロンドン塔


オランジュリー美術館を鑑賞後、旅の仲間たちは、いったんホテルへ。

一方、ピアニストの沖野真理子さん、JTBの添乗員さん、
現地のガイドさん、そして私の4名は、
タクシーを拾って、リサイタル会場のある、別のホテルへ直行。


 


なんと、バックミラーの左下部に、料金が、ユーロで表示されています。
確かに、この位置にあれば、後部座席からも見やすいですね。





ここが、リサイタル会場のある、高級ホテル。
すぐ横はセーヌ川という、最高の立地にビックリ!


 


2階にあるロビーも、広くて立派です。






おお! \(◎o◎)/

なんと、2階に位置するリサイタル会場の大きな窓からは、
川岸の並木道の樹木の向こうに、セーヌ川が!!

我々の直後にやって来た、ピアノの調律師さん(フランス人)も、
会場を一目見て、「素晴らしい景色だね!」と、驚いていましたよ。





本日のリサイタルで作品を演奏する、
ショパンも、ドビュッシーも、リストも、
リチャード・クレイダーマンも、ポール・モーリアも、
間違いなく歩いていたに違いない、セーヌ川の岸を見下ろしながら、
1時間ほど、充実したリハーサル。


 


これが、今夜、披露していただく、
音楽史上最高峰の難曲、かの有名な「ラ・カンパネラ」の楽譜。

えっ、シャープが5個も!? (゚o゚)

しかも、1小節が、めちゃくちゃ長すぎませんか!? (゚o゚;)





「沖野さん、リハーサルで頑張りすぎると、
本番までに、エネルギーを使い果たしちゃいますよ(笑)」

(片隅で聴いていた私が、心配のあまりに、実際に口にした言葉です)


 


ついに、リサイタルが始まりました!!





*** ピアノ・リサイタル 曲目 ***

選曲&解説:飯田史彦、演奏:沖野真理子


《 1 》ノクターン 第2番(フレデリック・ショパン)

 1831年に、「ピアノの詩人」と呼ばれたショパンが作曲。
ノクターンとは、「夜想曲」と邦訳されており、その中でも、
この第2番は、ショパンの代表曲のひとつとして知られている。

 ショパンはポーランド出身であるが、
主にフランス(パリ)の社交界で活躍したのち、
39歳で若くして病没(肺結核)。

パリのマドレーヌ寺院で行われた葬儀の際に、
ショパンに捧げるオルガンを弾いたのは、
彼の生涯の親友・支援者であり良きライバルでもあった、
フランツ・リスト(後述)。


《 2 》月の光(クロード・ドビュッシー)

 1890年頃に、フランスを代表する音楽家、ドビュッシーが作曲。
「8分の9拍子」という変則的な演奏を要求される難曲であり、
優しく切ない曲想で有名なノクターン。

形式にこだわらない、変幻自在な作風が素晴らしく、
「フランス生まれのクラシック音楽」と言えば、まずこの曲が挙げられるほど知られている。

 もとは、ピアノ版の10年ほど前に作曲した歌曲であり、
当時18歳であったドビュッシーが熱烈に恋した、人妻ヴァニエに捧げた作品である。

(その後も、彼は生涯にわたり、「人妻」が大好きであった・・・)


《 3 》「シャンソン、フレンチ・ポップス、フレンチ・カンカン」
大ヒット名曲メドレー


1.愛の讃歌 〜 2.パリの空の下 〜 3.すみれの花咲く頃 〜 4.枯葉
 〜 5.雪が降る 〜 6.バラ色の人生 〜 7.白い恋人たち 〜 
8.愛のオルゴール 〜 9.渚のアデリーヌ 〜 10.恋は水色 〜 
11.オリーブの首飾り 〜 12.オー・シャンゼリゼ 〜  13.天国と地獄


《 4 》ラ・カンパネラ(フランツ・リスト)

 1851年に、当時40歳のフランツ・リストが作曲。
ハンガリー出身のリストは、子供の頃から「神童」と騒がれ、
ウイーン、パリ、ローマなど、ヨーロッパ各地を飛び回って数百回のリサイタルを開催するなど、
現在のロック&ポップスのスーパースターのような大活躍。

病弱のため演奏会を開けなかったショパンの作品や、
お金が無くてオペラの上演ができなかったワーグナーの作品などを、
世の中に広く知らせて回り、一般社会への音楽の普及にも多大な功績を残した。

 彼は教育者としても有名で、「芸術家が演奏以外で収入を得ることを好まない」として、
分け隔てなく誰にでも、無料で指導を行った。
慈善活動として、寄付金を集めるために開いたリサイタルも数多く、
国際的な社会福祉家としても大活躍したため、様々な国から名誉称号や勲章を授与された。


 リストは、超絶的技巧により「ピアノの魔術師」と呼ばれ、
どんな曲でも初見で弾きこなした。
彼の死後、彼を超えるピアニストは現れないだろうと言われている。

ピアニストとしては当時のアイドル的存在であり、
熱狂のあまりに失神する女性ファンが続出したという。
当時、天才少女として名を馳せていたクララ・ヴィーク(のちのクララ・シューマン)が、
彼の演奏を聴いて、その衝撃に号泣したというエピソードも残っている。

 その演奏は、繊細ながらも非常に情熱的で力強く、
演奏中に弦が切れたり、ピアノのハンマーが壊れることが、度々あったという。
そのため、最初から3台のピアノを用意して演奏をしたこともあった。
1台が壊れたら次のピアノに移って演奏、といった形である。


 そのような、史上最高のピアニストであるリストの代表作が、
「ラ・カンパネラ」(正式名称:パガニーニによる大練習曲 第3番 嬰ト短調)である。

最大で15度もの跳躍があり、この跳躍を16分音符で演奏した後、
演奏者に手を移動する時間を与える休止がないまま、2オクターブ上で同じ音符が演奏される。
さらに、薬指と小指のトリルなど超絶技巧の連続であり、きわめて革新的な楽曲構成であるため、
「類い稀な難易度の高さを誇る作品」だと評されている。

そのため、ピアニストにとって「いつかは弾けるようになりたい、あこがれの曲」である。





おお! \(◎o◎)/

パリのセーヌ川を見下ろしながら、
素晴らしい演奏の連発で、
めでたく、リサイタルは大成功!!



難病と闘いながら、ピアノ演奏に命をかけ、
旅先で最悪の体調の中(凱旋門には登れずに寝込んでいました)、
全身全霊で演奏に打ち込む姿に、一同、感動&感涙の嵐!!

我々にとっても、沖野真理子さんにとっても、
生涯の宝物になる、幸せに満ちた最高の時間でした・・・



 


素晴らしい音楽で、幸せに満たされた我々は、
その余韻にひたりながら、パリでの最後の夕食。

皆さん、本当に、楽しそうです・・・





まずは、定番の、フランスパン & ワインで乾杯。
(私は、「仕事」で来ていることを忘れないよう、一滴も飲みませんでしたが)


 


ヨーロッパのスープは、本当に、おいしいんですよ。

かつて、ロンドンに住んでいた時のお気に入りは、
「スープランチ」(スープ、パン、サラダ、フルーツ)でした。





こ、これは!! (゚o゚;)

大迫力の、野菜プレート・・・(涙)





高級ステーキが大量に乗った、
ビーフ味(表現力が無くてすみません)のパスタ。

肉は多すぎて周囲に配りましたが、パスタは美味でしたよ。





う〜ん、こ、これは・・・

\(゜ロ゜)/ (号泣)





おお! \(◎o◎)/

とどめに、豪華すぎる「デザート盛り合わせ」が!!



さすがは、パリの立派なホテルの高級レストラン・・・
恐れ入りました。m(_ _)m

※ 中心に置いてあるカップは、「エスプレッソ・コーヒー」です。





皆さん、「とても食べきれません!!」と、大満足の極致。




お役目を果たしたグランドピアノも、
背後から、嬉しそうに見つめてくれていましたよ。(^−^)





バスに乗った我々は、通りかかったエッフェル塔に、
「いつか、またね〜」と、感謝の言葉をかけました。





おやすみなさい・・・

zzz・・・


********************


そして、爆睡後・・・

早くも、翌朝のバスの中に・・・

(ロンドンに向かうため、パリの北駅に向かっているのです)





たまたま、通りかかってラッキー!

これが、「フレンチ・カンカン」のショーで有名な、

キャバレー「ムーラン・ルージュ」(赤い風車)。

いつかまた、パリを訪れる時には、
ぜひ、鑑賞してみたいものですねぇ。





パリ北駅の、薄汚い荷物置き場でスーツケースを預け、




暗くて不潔で、怖い感じの通路を抜けると・・・




突然、駅の構内に!




ユーロスター(国際特急)のチケットをもらって、
9:13発の、9015便に乗車しましょう!


 


おお! \(◎o◎)/

あの車両が、我々の乗るユーロスター!!





いったん2階に上がって、フランスを出国。






駅の構内に、なぜか、グランドピアノが置いてありますよ。

たまたま近くに、沖野さんの姿が見えたので、
「カンパネラでも弾いたら?」とお願いしましたが、
おとなしくて謙虚な彼女は、ただニッコリしただけでした。

※ その微笑みを言葉に変換すると、
「先生、そんなバカなこと言わんといて〜!」と、
関西弁で固辞しているように解読できましたが・・・(笑)




ここで、「U.K.」への入国審査を済ませます。
つまり、ユーロスターの車内は、すでに「U.K.」なのです。

※ ちなみに、「イギリス」という国は、どこにも存在しません。
日本で「イギリス」と呼ばれている国は、海外(本国)では、
「 United Kingdom 」(連合王国)、略して「U.K.」(ユーケイ)
と、呼ばれる国のことを指すのです。


 


したがって、この看板にも、
「 UK Border Control 」(UK入国審査)と、書いてあります。




※ 今後、私も、「UK」(連合王国)を「英国」と訳すことにして、
「イギリス」と書くのではなく、「英国」と表記していきますね。

なぜ、日本だけで、「UK」を「イギリス」と呼ぶのでしょうか?

おそらく、昔(江戸末期か明治時代?)の日本人が、
英国人の言語(イングリッシュ)を「イギリス」と聞き取り、
その「言語名」が、「国名」に、すり替わってしまったのでは?
(「イギリス(イングリッシュ)を話す人」=「イギリス人」?)

なお、この説は、いま私が、テキトーに考えただけなので、
何の根拠もございません(笑)。




このタイミングで、フランスの通貨(ユーロ)を、
英国の通貨(ポンド)に、両替しておきましょう。

※ エリザベス女王の顔が入っているのが、英国ポンド。


 


エスカレータを降りると、そこは、ユーロスターのプラットフォーム。




「 PARIS GARE DU NORD 」(パリ北駅)の文字が、
多くの人々を見送り、迎えてきたのでしょうね・・・







我々の乗る「5号車」を見つけ、喜びのあまりに、記念撮影!

 


車内に入ると、その綺麗なこと!!




荷物置き場も、たっぷりと確保してありますよ。
(日本の新幹線には、こんなスペースは見当たりませんよね)





普通車(スタンダード・クラス)でも、充分な快適さ。

 




ただし、足元は、それほど広くありません。
足を組んで座るのは、難しいですね・・・


 


トイレは、(まだ走行前なので)清潔でしたよ。




北駅を出ると、ひたすら、広大なフランスの農地を走ります。

どこまで走っても、まったく、「山」が見えません!

まさに、ミレーの「落穂拾い」「晩鐘」「羊飼いの少女」の世界・・・

 


おっと、現在の走行速度は、「時速334.7キロ」だそうですよ!

ちなみに、日本の「東海道新幹線」の「最高速度」は285キロ、
最も早い「東北新幹線の一部区間」でさえ320キロであり、
実際の「営業速度」はさらに下がるそうですから、
弾丸特急ユーロスターの早さが身に沁みます(笑)。

とはいえ、我らが新幹線だって、ユーロスターのように、
周囲に民家が無く(つまり騒音・振動への対策が必要なく)、
ひたすら一直線の線路を、気分よく爽快に走らせるならば、
いくらでもスピードを出せるに決まっていますが・・・





旅の仲間たちは、そろそろ、
「お醤油の味」が、恋しくなってきたようですよ(笑)。

※ 各自のテーブルに置いてあるのは、私が配った、
「名探偵 シャーロック・ホームズ」関係の資料です。
一応、読んでいるフリを、なさっているようですが・・・





私のところにも、あちこちから、和風のお菓子が届きましたよ。




窓の外には、大量の「風力発電システム」が・・・
これだけ広大な大地ですから、吹き抜ける風も、強そうですよね。





突然、全長「50.45キロ」にのぼる、「英仏海峡トンネル」の説明が!

日本の「青函トンネル」が「53.85キロ」ですから、
ちょっとだけ勝っていますが・・・
勝ち負けの問題ではありませんよね(笑)。





おお! \(◎o◎)/

この窓外の暗闇は、まさに、
英仏海峡トンネルに突入した証拠では!?





トンネルを抜けると、そこは、またもや広大な農地であった・・・(笑)

※ ウェーゲナーの大陸移動説によると、英国とフランスは、
かつては同じ大陸として、くっついていたはずですから、
国土の様子がそっくりなのは、当然ですよね。





食堂車?に行ってみると、大人気で長蛇の列。




これが、飲み物のメニュー。

こちらで、単に「カフィ」(コーヒー)と注文すると、
当然のように、「エスプレッソ」(非常に濃いもの)が出てきます。

日本で一般的な「コーヒー」(薄味のもの)を飲みたいならば、
はっきり、「アメリカーノ」と指示してくださいね。

ちなみに、フランスの男性は、
「アメリカ人の飲む薄いコーヒーは、コーヒー味の子供向け飲料であり、
大人が飲むコーヒーには値しない」と、バカにするそうですよ(笑)。





お店には、クロワッサン、キットカット、スニッカーズ、
そして、M&Mのマーブル(糖衣)チョコレート・・・

なんだか、日本と変わりませんねぇ。




私も、自分が配った資料を読みながら、ホームズに関するお勉強。

だって、忙しくて、ちゃんと読む暇がなかったんですから(笑)。





・・・なんて言ってるうちに、「ロンドンが近いぞ」との表示が!

ロンドン〜パリ間は、ユーロスターで2時間40分程度なので、
東京〜新大阪間(新幹線で2時間35分前後)と、ほとんど同じ!
充分に、「日帰り圏内」なんですよ。





ついに着きました、「セント・パンクラス駅」。
とうとう、英国ですよ!







パリの北駅と違って、こちらは、綺麗で賑やかですねぇ。






ロンドン担当のガイドさん(60代男性?)が、
笑顔で出迎えてくださいました。


 


ガイドさんの導きで、すぐ近くにある「大英図書館」へ。




これが、大英博物館の分館である、大英図書館。
世界中から、人類の宝と呼べる貴重な「文字・記号資料」が、
収集・保存されていますよ。





大英図書館の内部の大きさに、圧倒されます。

写真撮影はできませんでしたが、常設展示室において、
バッハ、ヘンデル、ベートーヴェン、ショパン、
モーツァルト、ドビュッシー、そして、
ビートルズ(ジョン・レノン & ポール・マッカートニー)など、
有名音楽家の直筆楽譜などを、間近で鑑賞できましたよ。

ピアニストの沖野さんに解説してもらうと、
「音楽家たちの性格が、わかりやすく筆致に現れていて、ビックリです!」
とのこと(笑)。





入館料は、もちろん無料。
超福祉国家である英国では、公共施設は、特殊事情がない限り、すべて無料です。

ちなみに、ガイドさんによると、
「ゆりかごから墓場まで」を保障する最先端の福祉システムなので、
英国人は全員、(たとえ高額の手術を受けても)医療費は完全無料だそうですよ。

その代わりに、付加価値税(日本でいう「消費税」)は、
日本では今のところ「8%」ですが、
英国では、なんと「20%」!(食品など生活必需品を除く)





売店には、大量の本が売られており、
旅の仲間たちの中にいた英語の先生は、大喜び!
子供たちへのお土産を、真剣に物色していましたよ。


 


写真撮影が禁止されているので、せめて、
図録(代表的なものを紹介したガイドブック)を買ってみると・・・





おお! \(◎o◎)/

きわめて貴重な、バッハの直筆楽譜が!!



几帳面そうな性格が、よく表れていますよねぇ・・・




バスに乗ったとたん、ガイドさんから、
奇妙な見出しの日本語パンフレットが配られたかと思うと・・・





高級ブティックも多いブルームズベリーにある、
おシャレな「シスルホテル」に案内されて・・・





おお! \(◎o◎)/

かの有名な、「英国式アフタヌーンティ・セット」が!!





旅の仲間たちも、目を丸くしながら、
「これって、どういう順番で、どうやって食べるのがマナーなんですか?」
と、考え込んだり、意見を出し合ったり・・・





ガイドさんからは、
「まず、スコーンを横に輪切りにして、クリームとジャムを・・・」
などと、英国式マナーの解説が。


 


英国式の、きわめてシンプルなサンドイッチも、
主役であるスコーンの邪魔をしない、絶妙な存在感。





「英国式アフタヌーンティ」を本場で体験でき、
「長年の夢が叶ったわ!!」と、皆さん大喜び。


 


見栄えを優雅に見せる目的で最上階に並べてある、
「ただ単に甘すぎるだけ(涙)のお菓子」たちも、
だからこそ英国式(笑)。

(スコーンとサンドイッチだけでは、地味すぎますからね)





旅の仲間たちも、大いに話がはずんで、
にぎやかに盛り上がっていましたよ。





ふたたびバスに乗って、日曜日のロンドン市街を移動。




ロンドンの人口は、パリの4倍。
経済規模も、パリの4〜5倍の大きさですから、
観光地を外れるとすぐにさびれてしまうパリとは違って、
にぎやかな大都会の光景が、延々と続きます。




ちなみに、「パリ」の人口は、日本の「名古屋」と、ほぼ同じ。
ロンドンの人口は、日本の「東京23区全体」と、似たようなものです。
両者の「都市としての規模の違い」が、わかりやすいでしょう?

そこで、名古屋からおいでの御方に、
「パリは、日本でいうと名古屋なんですよ」と表現したら、
「ええ、名古屋は、デザイン博も開いたファッションの街ですからね」と、
ずいぶん喜んでいらっしゃいましたが・・・

あまりの喜びようなので、
「単に、根拠は人口だけなんですが」とは、言えませんでした(笑)。





とはいえ、本日は日曜日・・・
「休日出勤」や「残業」の概念の無い英国では、
週末や(平日でも)夕方以降のビジネス街は、閑散としています。

もちろん、日本のような「単身赴任」の概念も、存在しませんよ。
「仕事のために家族が離れて暮らす」という発想自体が、成立しないからです。
(そんな異動を命じるような職場は、すぐに辞めてしまいますからね)





バスを降りて、古〜いお城を横目に歩いていくと・・・






おや? もしかすると、あれは・・・




おお! \(◎o◎)/

かの有名な、「タワーブリッジ」が!!





テームズ川を、大きな船が通るたびに、橋が上がる仕組みです。




ガイドさんから渡されたのは、真横にある、
世界遺産「ロンドン塔」のチケット。





「Tower(塔)」と呼ばれていますが、
要するに、ロンドン最古のお城のことです。





入口の門から、ロンドン塔の中に、侵入してみましょう!




「ロンドン塔」というよりも、
「ロンドン城」と呼ぶ方が似合っている、この光景。







1100年頃に主要部分が完成したと見られている、ロンドン塔。
日本でいえば、平安時代ですね・・・





ここが牢獄として使われていた頃、
テームズ川と直結するこの門から、
当時の有名人たち(主に政治的な対立相手)が、
連れ込まれたそうですよ。





この門をくぐったが最後、
2度と生きて出られなかった人々も多く、
「血塗られた歴史」と表現されています。





「ブラディ・タワー」(血塗られた塔)に向かって、
ずらりと並ぶ、観光客たち。

(その残存思念を予想すると、私は、決して、入りたくありません)





これが、ロンドン塔を、「城」ではなく、
「塔」と呼ぶ理由となった、「ホワイト・タワー」。

1000年前の当地では、群を抜いて高い建物だったので、
ごく自然に、「タワー」(塔)と呼ばれたのだそうですよ。





この城は、実際に戦いの舞台として増築されていったので、
「城」というよりも、「砦」(とりで)や、
「要塞」(ようさい)に近い、実戦向きの造りですね。





実際に配備されていた、大砲などの武器も、展示されています。




おお! \(◎o◎)/

かの有名な、「ロンドンの衛兵さん」が!!


 


女王陛下を守る衛兵さん(俳優ではなく現役の本物ですよ)は、
現実に「任務」に就いている最中であるため、
どんなに笑わせようと頑張っても、全く表情を変えません。





この建物を、なぜ「衛兵さん」たちが守っているかといえば、
ここが、女王陛下の王冠などの貴重な宝物を収蔵・公開する、
「ジュエルハウス」(宝物館)だからなのです!





長蛇の列に並んで、ようやく「ジュエルハウス」に入館し、
世界最大のダイヤモンドをはじめとする、
英国王室の財宝コレクションを、鑑賞させていただきました。

(エリザベス女王の戴冠式の模様も、ビデオ上映されていますよ)





おお! \(◎o◎)/

突然に、「衛兵さん」が、行進を始めたぞ!!





※ ガイドさんによると、
「ずっと微動だにせず立ったままなので、
時々、ああして行進しなければ、足が固まって危険なんですよ」
とのこと。

な〜んだ、警護のために厳しく見回っているのではなく、
足の血の巡りを良くするための「運動」だったんですね!(笑)



確かに、いざ悪い奴を見つけた瞬間に、
血や筋肉が固まっていて動かず、足がもつれて転んでしまうと、
取り逃がしてしまいます・・・

(-_-;)


・・・というわけで、ロンドンの街は、楽しすぎる!


続く「第5巻」は、今回の旅の最終章。

きっと、想像を絶するドラマティックな展開が、
あれもこれもと、待ち構えていることでしょう!!




《 第5巻 》に続く(ここをクリック)