《 第1巻 》フランクフルト 〜 ライン下り
それは、忘れもしない、2014年の10月のこと、
ついに、その旅は、この世の現実となったのでありました・・・
10月11日(土)、朝10時5分発の「ルフトハンザ741便」にて、
私と添乗員さん、そして30名あまりの参加者の皆さまで、関西国際空港を出発!
ちなみに、ドイツ&オーストリアは、欧州のこのあたりにあり(下記の左地図参照)、
これから我々が向かうフランクフルト空港は、ドイツのこのあたりにあるのです(右地図参照)。
ルフトハンザは、ドイツ最大の航空会社として知られています。
(ドイツ人らしき客室乗務員さんたちは、かなりワイルドな言動でしたが、
これは、海外の航空会社では普通のことなので、まったく驚きませんでした・・・笑)
離陸後1時間くらいで、さっそく、お寿司&ソウメンのお食事。
日本で作って載せただけあって、きちんとした日本式の「お寿司」の味で、大満足。
・・・と喜んで食べ、お腹が一杯になったところで、なんと、メインディッシュが出てきました。
そう、お寿司は、「前菜」扱いだったのです。(食べきれずに残しました・・・)
さらに、ニンジンのケーキと、高級トリュフチョコレートの2連発!
カロリー制限中の私にとっては「猛毒」なので、泣く泣く完食するしかありませんでした(笑)。
ちなみに、機内での暇つぶしに、何をしていたかというと、
新刊『愛に悩んだ時どう生きるか』(ツインソウルの続編的な内容です)の執筆に向けて、
かつて出版した『ツインソウル』と『教授の恋』を、
数年ぶりに読み返してみたのです。(出版後に再読することはありませんからね)
読者として客観的に読むと、とても面白かったんですよ、これが(笑)。
そんなこんなで、あっという間に、広大なシベリアの上空へ。
現在地を示すビデオ画面には、「ウエスタン ミベリアン鉄道」と書いてありますが・・・
これはもしや、「シ」と「ミ」の書き間違いでしょうか?
機内では、美しい女性が、次々と、おいしいもの(無料)を勧めてくださるので、つい・・・
何度目かには断りきれなくなって(?)、バナナを所望してしまいました(涙)。
そんなこんなで、怒涛(どとう)の食糧&飲料攻撃により、
満腹になって白目をむいていると・・・
!! \(゜ロ゜)/ !!
なんと、時差の関係により、この日の朝食から数えて、早くも3食目!!
(間食のお菓子やフルーツを除く)
しかも・・・
実は、このあとドイツで、さらに「この日の4食目にあたる夕食」が待ち構えていることを、
この時点では、まだ知りませんでした・・・(涙)
・・・と、まさに養豚場(ようとんじょう)状態の10時間を過ごしながら、
ふと眼下に目を向ければ、そこはヨーロッパの森。
日本を朝10時に発ち、10時間以上は飛行したのに、ドイツに着いたら、まだ15時前・・・
1日が延びたのか縮んだのか、肉体感覚が混乱して、さっぱりわかりません(笑)。
(出発時も到着時も同じ11日なので、暦のうえでは、縮んだことになるのですが・・・)
はち切れんばかりの苦しいお腹を抱えながら、
フランクフルト空港に降り立ち、貸し切りバスに乗り換えて・・・
まずは、市内の旧市街へ。
ここが、中世の香りが残る、レーマー広場。
(イタズラ好きそうな)謎のおじさんが作る、巨大な「しゃぼん玉」の中に、
子どもたちが飛び込んで、おおはしゃぎ。
広場で一服後、バスに乗り込み、
ドイツの人々に人気のリゾート地である、ウィズバーデンの街を目指して移動。
ドイツで初めての夜を過ごすホテルは、「クラウンプラザ・ウィズバーデン」。
ホテルの部屋は、このように、かなりオシャレで綺麗でしたよ。
本日、4度目の食事(夕食?)前に、少しでもお腹をすかせるために、
ウィズバーデンの街を散歩したところ、大きな書店を発見。
さっそく入店してみると、
ワールドカップで優勝したばかりのため、サッカー本の大特集!
なんと、日本の「MANGA」コーナーも大々的に設けてあり、
「ワンピース」など、日本の有名な「マンガ」作品が、ずらりと並んでいます。
(もちろん、吹き出しの中に書いてあるセリフは、すべてドイツ語に翻訳されていましたよ)
「キノコ本」の特設コーナーがあることから判断して、
きっと、ドイツの森では、キノコがたくさん採れるのでしょうね。
さらに、ウィズバーデンの繁華街をウロウロしてみると・・・
地元の主婦たちが買い物をしている、観光化されていない素朴なマーケットを発見。
日本人から見ると、余計な手間を一切かけない、大ざっぱな陳列スタイルが印象的です。
(海外のマーケットでは普通のことなので、まったく驚きませんでしたが・・・笑)
ホテルに戻って、さあ、本日4度目の食事(夕食と呼んでいいのか?)
日本時間(つまり肉体的な体内時刻)では深夜〜早朝にあたるため、
「食欲など出るはずもない」と判断したガイドさんが、
各自で自由にとるブッフェ形式にしてくださったのです。
それなのに、うっかり、夕食気分で、下記のようにお皿に盛ってしまった私。
お腹がいっぱいで、食欲は湧いて来ず・・・
しかし、
「このまま残すのは、世界各地で飢えている人々に申し訳ない」と考え、
やむを得ず、日本から持参した「携帯用しょうゆ」を活用しながら、
無理やり、お腹に流し込みました(涙)。
いま思えば、4度目の食事など完全にパスして、部屋で寝てしまうべきでした。
なぜなら・・・
時差ボケと疲労のため、寝たり起きたりを繰り返す、
ベッドの上での苦しい数時間を過ごしたあと・・・
またもや、食事(朝食)の時間が、訪れてしまったからなのです!(涙)
もう、食べてばっかり!!
\(゜ロ゜)/
・・・というわけで、朝食は、こんな感じで、量を抑えておきました。
(が、やはり、まだお腹がすいておらず、これでも取りすぎました・・・涙)
さて、気を取り直して、貸し切りバスに乗り込み、目指すはライン川。
川下りの起点、「リューデスハイム」の船着き場には、各国から大勢の同行者が・・・
船首に陣取りながら、両岸に広がる、ワイン用のブドウ畑の美しさに酔いしれていると・・・
右手に、なにやら、塔のような建造物が・・・
おお!
夢にまで見た、あこがれの古城、
「エーレンフェルス城」の雄姿ではないか!!
かなりの寒さの中、船が進むにつれて・・・
右に左にと、颯爽(さっそう)と現れる、中世の古城たち・・・
そして、グリム童話の絵本に出てくるような、美しい街並み。
(これは「絵」のように見えますが、私が加工した「写真」ですよ)
こ、これは・・・
西暦900年頃に建造された、「ラインシュタイン城」ではないか!
カメラの望遠機能で、拡大してみると・・・
おお!
(もはや言葉にならず、感涙にむせぶばかり)
さらに左岸には、朝霧の中から、
教会を囲むように広がった、可愛らしい街並み。
山の中腹には、まるで古びた鎧(よろい)を着た騎士のような、
人気の「フェステンブルク城」が・・・
かっこ良すぎる!!
朝霧の中、左手の山の中腹に見えてきたのは・・・
ユースホステルとして活用されている、「シュタールエック城」だ!
両岸に絶景が連続し、右往左往しながら、鑑賞に忙しい乗客たち・・・
(ただし、女性の方々は、寒さで凍えていらっしゃるご様子でしたが・・・涙)
これは微笑ましい!
川の中州にチョコンと座る、かわいい「プファルツ城」を通過。
すれ違う船の甲板には、陽気に手を振る乗客たち。
やがて、世界的に有名な唱歌のタイトルになった、
岩壁「ローレライ」が、大迫力で迫ってきます。
船内には、なぜか、景色に全く興味を示さず、
ひたすら、楽しくお酒を飲むばかりの男性陣も・・・
90分ほどの、優雅な船旅を終えて、「ザンクト・ゴアール」の街で下船。
そのまま、船着き場の向かいにあるレストランに入り、にぎやかに昼食。
まずは、大盛りのサラダが出て(これだけで満腹になりそう)、
お魚のフライ、ジャガイモ、カリフラワー(?)のメインディッシュ。
(見た目が似ているので、「バルサミコ酢」かと思ってかけてみると・・・
なんと、日本人向けに用意してあるらしい、「お醤油」が出てきました)
デザートとして、アイスクリームと、リンゴのコンポート。
さらに、ポットで大量に出てきた、カプチーノ風のカフェラテ。
昼食を終えた一行は、有名な「ネコ城」を見上げたりと・・・
バスに乗り、はしゃぎながら移動。
やがて、ライン川を離れ、のどかな農村地帯を抜けて・・・
トイレ休憩のため、高速道路のサービスエリアに寄ったところ、
挑発的なポーズでニヤニヤ笑う、不思議な兄ちゃんたちに遭遇・・・
「おい、おっさん、それで俺たちを写してみなよ」と催促するため、
仕方なくカメラを向けると、無邪気にはしゃいで、ますます調子に乗り、
しまいには、お尻を出して見せてくれる始末。
どの国にも、こういう兄ちゃんが、いるんですねぇ・・・
(お尻写真は、さすがに、掲載を断念しました)
どんなに急いでいても、
この機械にお金を払わなければ、トイレに入れません(涙)。
なんと、ドイツにも、「UFOキャッチャー」が!
我々の乗るバスのナンバープレートに、何やら、カッコイイ紋章を発見。
(ここ、バイエルン地方のマークなどのようですが・・・)
バスの運転手さんは、和服姿の女性と談笑しながら、かなり、ご機嫌の様子(笑)。
ちなみに、ドイツの高速道路「アウトバーン」は、なんと、制限速度が「250キロ」!
事実上、速度制限は無いようなものですね(笑)。
事実、ほとんどの車が、120〜160キロ程度のスピードで、普通に走っていますよ。
日本の高速道路において、何度も「速度違反」で捕まった経験を持つ、
「飛ばし屋」の私としては、うらやましい限り・・・
ちなみに私、自慢じゃありませんが、いわゆる「一発免停」の経験者です(笑)。
いつも私を守ってくれている「光たち」も、さすがに呆れ果てたのか、
「一発免停」の仕打ちまでは、免じてくださいませんでした(涙)。
きっと、私が危険運転をしないように、おまわりさんに命じて厳しく捕えさせ、
巧妙に、私の命を守ってくださったに違いありません・・・(^−^)
一般道に戻ったとたんに、今度は、追突事故の現場に遭遇。
おまわりさんたちが駆けつけたばかりで、緊迫した状況でしたが、
おかげで大渋滞が生じており、巻き込まれた我々のバスも、大迷惑!!
※ ちなみに、欧州のパトカーのランプは、赤ではなく青が多いので、お間違えのないように・・・
かつて私も、ロンドン郊外の高速道路において、速度違反で捕まったことがありますが(笑)、
追ってくる青ランプがパトカーだと気づかないまま、ますます速度を上げてしまったのです(涙)。
(えっ? 「おまえ、日本だけじゃなく、英国でも捕まっていたのか!(゜o゜)」ですって!?(笑)
ようやく渋滞を脱したバスは、農村地帯の可愛い村々を、軽やかに抜けていきます。
からし(マスタード)の木の茂る広大な畑や、風力発電の風車が立ち並ぶ丘、
そして、点在する、茶色の屋根の美しい農家たち・・・
やがて、バスは小さな町に立ち寄って、しばらく休憩。
ついでに、ちょっぴり、街なかを散歩してみると・・・
おもちゃ屋さんの中に、子ども向けの木刀(ぼくとう)を発見。
リアルすぎて、かなり危ないですよね・・・
隣りのインテリア屋さんには、なぜか、わが国の「毎日香」が・・・
こんなに田舎の小さな町でも、目立つように店頭に置いてあるということは、
ドイツでは、いま、「お香」がブームなのでしょうか?
あちこちで、豪華な郵便受けや、すずかけの木(?)を発見。
たまたま隣を歩いていた御婦人(ツアー参加者さん)が、
「光の学校」で販売している、「FUMIKUMA」のエコバッグを持参くださっていました!
小さな町を発ったバスは、ロマンティック街道の北の起点、「ヴュルツブルク」の街へ。
街の名物、「アルテ・マイン橋」から見上げる、「マリエンベルク要塞」の雄姿。
和服姿の2人組は、各地で、大いに注目を浴びていましたよ。
時には、「キモノ、キモノ!」と声を上げ、指をさされることも。
(「着物」という言葉は、ドイツでも知られているのですね)
2頭の馬を乗せて、高速道路を飛ばす車・・・
馬は賢いので、仲良く楽しそうに会話しながら、良い子で乗っていましたよ。
道路ばたの看板に目をやると・・・
待ちこがれていた、あこがれの「ローテンブルク」の名前が登場!
(ちなみに、「ブルク」というのは、「城」や「砦:とりで」を意味するとのこと)
さあ、続く「第2巻」では、
ついに、美しすぎる「ローテンブルク」の街へと、
突入しますよ!!
《 第2巻 》に続く(ここをクリック)