《 第2巻 》ローテンブルク 〜 ロマンティック街道
ついに見えてきました、あこがれの「ローテンブルク」の門。
ここが、高い塀に囲まれる城塞都市:ローテンブルクに車で出入りできる、唯一の入口。
おお!
門をくぐると、絵本のように可愛い、中世の街並みが!
しかも、テーマパークとして造られた光景ではなく、
実際に、長年にわたり多くの人々が住んでいる、現実の街なんですよ。
今夜のホテルは、ここ、「ホテル・アイゼンフット」。
古風で、しかもオシャレな感じ。
一歩踏み出すごとに、床がミシミシと音を立てていましたが、
そこがまた、格別に味わい深いんですよ(笑)。
ホテルの入口から見上げると、「1759年」の文字が・・・
日本でいうと、江戸時代の中ごろでしょうか。
ロビーも、重厚な造りで、歴史と風格を感じさせます。
部屋の鍵も、凝っていますよね。
男性用トイレを示すドアの絵も、この格式の高さ(笑)。
私の349号室は、広くて優雅で、住居のよう。
ちなみに、部屋の窓から外を見ると・・・
夕食会場は、テラス風の明るい空間。
まずは、謎の物体が入ったコンソメ風のスープが出て、
次に、鶏肉料理のメインディッシュ。
そして、淡雪のような触感がする、謎のムース風デザート(味は表現不可能)。
夕食後には、夜の街に出て、優雅にお散歩。
ホテルの前に、「一年中がクリスマス」という、有名なお店を発見。
夢いっぱいのショーウインドウに、思わず、見とれてしまいます。
店内には、クリスマス・プレゼントになりそうなお土産が、
一年中、所狭しと並んでいますよ。
実は・・・
あちこちの部屋で「お化け騒動」が起き、緊急呼び出しで、忙しい一夜を過ごした私・・・
かなりの睡眠不足のまま、朝食会場へ。
立派なホテルだけあって、バター類(左)、ジャム類(右)は、みな高級品。
ジュース類も豊富で、手動の「生しぼりオレンジジューサー」が、大人気。
チーズ類と、ゆでタマゴは、欧州では定番。
ゆでタマゴも、豪華な器に並べられると、まるで貴婦人のよう・・・
さて、私の朝食プレートには、朝から、チョコレート・ドーナツ(笑)。
※ サラダの上に乗せているのは、日本人向けに用意したのであろう、
キュウリの漬け物(私の大好物)なんですよ。
ちなみに、会場に置いてあった新聞紙の一面トップには、こんな写真が・・・
聖職者風の偉そうな御方が、天を指さして、何やら大演説なさっています。
(日本では、このような1面トップは、あり得ませんよね)
朝食後には、みんなで街に繰り出して、楽しくお散歩。
どこを撮っても、絵になるんですよ、これが・・・
堅牢(けんろう)な城塞都市なので、町のはずれでは、必ず、高い塀にぶち当たります。
壁には、攻めてくる敵を撃ち落とすための、弓矢や鉄砲の穴が、たくさん。
塔の下に開いている門から出て、城壁の外へ。
城壁から見下ろすと、なだらかな谷が広がっており、
はるか向こうまで続く城壁と街並みが、ローテンブルクの大きさを物語ってくれます。
まるで、絵画のような街並み。
(しかし、これは確かに、「写真」なんですよ)
城壁から遠望する眼下には、かわいい集落が、いくつも点在。
門の外に広がる、落ち葉の美しい公園。
ああ、秋に訪れて良かった・・・
再び、門から城壁の中に入って、美しすぎる街並みを鑑賞。
たまたま見つけた、名物菓子「シュネーバル」のお店。
店内には、頑固そうなおばあちゃん・・・
英語で話しかけたところ、全く理解してもらえず、
勝手に独断で選んだシュネーバルを、無理やり手渡して売ってくれました。
(いわゆる「押し売り」?・・・笑)
お店から出て見上げると、ずいぶん高い塔が建っており、
そこには、人影のようなものが・・・
もしかして、あの塔に登って、街並みを見下ろせるのでは?
さっそく、塔の下で入口を探してみると、確かに、狭くて急な階段が・・・
延々と続く階段を、あえぎながら登っていくと、狭すぎる出口に到達。
最後の出口から抜け出る、私の苦しそうな姿・・・
(先に登っていた人が、上から撮影してくれました)
※ こうして真上から見ると、まさかとは思いますが、
頭頂部の毛髪が、やや薄くなってきているかのような気が・・・(涙)
おお!
ついに、ローテンブルクで一番高い塔の、頂上に到達!!
苦労して、ここまで登ってきて良かった!!
\(^o^)/
塔から身を乗り出すと、落下しそうになって、かなりの怖さ。
大満足で塔から降りると、1人で自由にお散歩。
暑くなったので、体を冷やそうとして、
搾りたてのオレンジジュースらしきものを買ってみたところ・・・
なんと!
・・・熱々の「ホットジュース」でした(涙)。
購入時に、「オレンジ!」と叫んでお金を渡すと、売り子さんが何か尋ねてきましたが、
ドイツ語がわからないため、適当にうなづいたのが、いけませんでした。
きっと、歩きすぎて大汗をかいている私の顔を見て、大いに心配になり、
「熱いジュースですが、大丈夫ですか?」と、優しく確認してくれたのですね・・・
街の中心の広場に出ると、何やら、大勢の人が集まっていますが・・・
すると、時計塔の窓が開き、機械仕掛けの人形が現れました。
この人形たちを見るために、集まっていたのですね・・・
やがて、広場に面したオシャレなお店で、昼食の時間。
粉チーズをまぶしたサラダに続いて、ここで出ました、ドイツ名物のソーセージ!!
※ 「フランクフルト」というのは、「フランクフルト風のソーセージ」の略称であり、
日本で「フランクください!」などと表現するのは、大きな間違いなんですよ。
ドイツ人に向かって、「フランクフルトください」と頼んでも、
「フランクフルト」というのは町の名前なので、そんなもの出せません(笑)。
同じく、「ウインナー」というのも、「ウイーン風のソーセージ」のこと・・・
ちなみに、「ウインナーコーヒー」という飲み物もありますが、
これも「ウイーン風のコーヒー」という意味であって、
「コーヒーの中にウインナーソーセージが入っている」わけではありませんよ(笑)。
さて、最後には、アイスクリームの上に、さらにクリームを乗せたデザート(甘すぎ)。
遠くに見える塔に向かって、可愛い街並みを歩いてみると・・・
門のある塔が、しだいに近づいて来ます。
道が2つに分かれていく、この場所こそが、
しばしば写真で紹介されている、名物の撮影スポット。
道の分かれ目に立って振り返ると、背後にも素晴らしい光景が!
さあ、目の前の塔の下の門をくぐって、向こうに出てみましょう。
門の向こうにも、可愛らしいお店の街並みが、延々と続いています。
絵や画材を売っているお店で、大きな窓の中を、しばらく見入ってしまった私。
やがて、町はずれの高い城壁の下にたどりつき、
幸せ感いっぱいの散歩は、ここで終了。
ホテルをチェックアウトして、久しぶりにバスに乗ると、
教会の塔のそびえる村々が点在する、「ロマンティック街道」を南下。
ふと思い出して、先ほど、おばあちゃんから買った(押し売られた?)お菓子、
「シュネーバル」を食べてみましたが・・・
う〜ん・・・
大昔から伝わるお菓子だけあって、「素朴すぎるおいしさ」でした(笑)。
しかも、大きすぎて、なかなか口に入らないんですよ、これが(涙)。
まるで北海道のように、「牧草ロール」がゴロゴロ転がる、
広大な農地・牧草地を、今夜の宿泊地、ミュンヘンへ。
今夜から2泊するのが、この大きなホテル、
「シェラトン・ミュンヘン・ウエストパーク」。
チェックインをして、夕食までの1時間ほど、ミュンヘン散策に出発。
ミュンヘンの市民が住む、線路わきの住宅(マンション? アパート?)は、こんな感じ・・・
一般庶民たちの生活は、日本もドイツも、似たようなものなのでしょうね(笑)。
上記写真の住宅の正面に回ってみると、意外にも、高級感が・・・
すぐ近くには、子どもたちが楽しそうに遊んでいる、近代的施設の小学校も発見。
なんと、「寿司レストラン」だ!
(日本式の「回転寿司」のことを、「 Running Sushi 」と翻訳してありました)
回転寿司には目もくれずに、ホテルに戻って、ブッフェ・スタイルの夕食。
予想通りに、「これでもか!」と、ジャガイモ料理のオンパレード。
結局のところ、今夜は、このような食糧選択になりました・・・
(この1枚のお皿に、コーヒーを添えたものが、私の夕食の全てでした)
部屋は、こんな感じでしたよ。
(京都や東京でいうと、2万円前後の部屋に相当するでしょうか)
久しぶりに、「よく寝た」感のある朝を迎えて、いざ、朝食会場へ。
このホテルは、シリアル類の充実度が印象的。
このホテルにも、日本人向けであろう、「お醤油」のビンが・・・
さて、今朝の私が選んだ、食事メニューは・・・
(機内でバナナを食べて以来、バナナの美味しさに「はまって」しまったんですよ・・・笑)
ホテルを抜け出して、さあ、あの美しいお城に、GO!!
(市街地に向かう反対車線は、出勤ラッシュで、ご覧の通りの大渋滞)
ミュンヘンから1時間ほど走ると、広大な馬牧場地帯に突入!
北海道の静内(しずない)や新冠(にいかっぷ)を、思い出す光景でしたよ。
はるか遠方に、何やら、山脈のような姿・・・
もしや、あれは・・・
いよいよ、本物の「アルプス山脈」が目前に!
(決して「日本アルプス」ではありません・・・笑)
・・・ということは、
あの「世界一美しいお城」も、もう、すぐそこですよ!
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